MBTIで乗り物酔いしやすいタイプを解説
閑話休題。
乗り物酔いの原理を心理機能で解説できるよねっていう試み。
乗り物酔いの原理
乗り物酔いを起こす原理は、Si機能で解説できる。船などの揺れの強い乗り物に乗ると、三半規管は、自然ではあり得ないことが起きているという信号(地面があらぬ方向に揺れつつけている)を発出する。
Si機能はこの信号を受けると、肉体に異常が起こっているというふうに解釈し、鋭敏に脳に伝える。この地面が揺れているように感じる異常は、Siからすると、ある種の幻覚症状として認識されるのだろう。すると、この状況の原因として、恐らく毒物を接種してしまったのだと知覚してしまう。
結果、摂取してしまった仮想の毒を排出しようとして、肉体的な防御反応が発動する。そのために、乗り物酔いをすると吐きたくなるのだ。
心理機能と乗り物酔い
さて、自分はENTPだが、乗り物酔いは生まれてこの方したことがない。自分だけでなく、恐らくN型は比較的乗り物酔いはしにくいのではないだろうか。これは、三半規管の揺れの信号を異常事態ではない、ということを認識できているということを意味する。
いくら波が強くても、自分で海を泳いでいて酔う人はいない。海や自分のからだの状況を完全に把握できるからだ。恐らくN型は、背後の力を意識することによって、無意識に自分の体と船と一体化しているのだろう。
N型は、前回のべたとおりに、刺激に対してその表面的な事象ではなく、裏で発生している力に着目する。船酔いで言えば、揺れの刺激を感じても、体の異常としてではなく、「今のっている自分の船がどのような波にさらされているか」、という背後の力の状況としてとらえる。そう考えていれば、別に自分の体に問題が発生していないと認知ができるし、防御反応を発動する必要もない。
最後に、Nの中でもNiよりNeの方が乗り物酔いに強いと思われる。外界からの情報をリアルタイムで抽象化し続けることは、Neの超得意分野だろう。
ENTPはNeが強くSiが弱いという性質を持っているので、まさしく酔わないのだ。
酔いやすいタイプ
以上をまとめると、Siが強くNeが弱い人が船に酔いやすい。そのため、乗り物酔いしやすいタイプをまとめると、
最も酔いやすい
ISTJ,ISFJ
結構酔いやすい
ESFP,ESTP,ISFP,ISTP
あまり酔わない
INTP,INFP,INTJ,INFJ
完全耐性持ち
ENTP,ENFP
酔わなくなる方法
乗り物酔いが心理機能的に説明できるため、その克服方法も導き出される。これはつまり、Siのアレルギー反応を抑えることだ。
前回のべたように、Siは未知の刺激に対して拒否反応を起こす。逆に言えば、乗り物の揺れは肉体的不調ではないのだというデータベースを、Siに学習させれば良い。
これは、揺れの少ない船等で徐々にならしていくことで、体に特に不調が起こらなかった、というデータベースを積んでいく方法が考えられる。まあ、言ってみれば少しずつ慣らしていく、ってことかな。
あとは、乗り物の外を見ることだ。その時に、乗り物が現在どのように動いているかを意識すると良いだろう。揺れの信号はまったく異常ではないということを脳で意識することで、肉体反応(Si)を押さえ込むのだ。
とまあ、結局は巷で言われている対策になった。
ちなみに、相手がN型かS型か判別するのに、この乗り物酔いをしやすいか、という質問は結構使えるのではないか思う。
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