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Dual Shock 4をUSB-C化して使い倒す!

  各家庭に1つはあると言って良いコントローラー「Dual Shock 4」
軽く、握りやすく、使い勝手の良いコントローラーでBluetoothやUSBでWndows/Macのみならずスマートフォンやタブレットでも使える。
唯一の欠点は発売時期が昔であるため接続端末がmicroUSBである点なのだが、今回はそれをUSB-C端子に切り替える手法を紹介したい。


必要なもの

1.Dual Shock 4

 PS4に付属しているDual Shock 4を用意する。
もしくはWindowsやMac、スマートフォンやタブレット用に新しく購入しても良い。一昔前に比べて値段が落ち着いてきたこともあり手を出しやすい。

2.USB-C for PS4 Controller

 有志によるDual Shock 4用のUSB-C化パーツ。
Dual Shock 4のバージョンによって使うパーツが異なるため注意。どれを選ぶべきかは後述するため、ここは読み飛ばして大丈夫だ。

3.クラフト用ヤスリセット

 今回の改造にはヤスリ、特に丸ヤスリと平ヤスリを使う。
microUSB端子口をUSB-C端子サイズに拡張するため、できるかぎり目が細かく、細いタイプを選ぼう。タミヤのクラフト用ヤスリセットはプラスチック加工に適しており、今回の改造に最適なもの。

4.精密ドライバーセット

 精密ドライバーであれば何でも良い。
XiaomiのMijiaブランドの精密ドライバーは用意されているビットの種類が多く、様々なガジェットの工作に使える優秀なセット。筆者も愛用中。
USB-C充電方式の電動精密ドライバーセットも販売されているのでお好きな方を選んで欲しい。

海外有志によるUSB-C端子パーツの販売

 今回USB-C端子化に使うパーツは海外の有志が開発したものになる。
Marius Heier氏はDual Shock 4のバージョン毎に異なるパーツを解析し、それぞれのmicroUSB端子をUSB-Cに置き換えるパーツを格安で販売している。

 上記Tindieでは交換パーツが$10で販売されている。
日本への輸送費を含めても$15で済むため格安だ。必要なパーツはDual Shock 4のバージョンによって異なるため、続く項目に従って確認してほしい。

Dual Shock 4のバージョンを調べる

 Dual Shock 4のバージョンを調べるには分解するしかない。
型番ではDual Shock 4のバージョンを調べることができないためコントローラーを分解して中に入っている基盤の番号確認が必要となる。

 Dual Shock 4の分解はまずコントローラー裏にある4つのビスを外す。
精密ドライバーで4つのビスを外すとコントローラーの裏蓋を外せるようになる。裏蓋は数か所の爪でガッチリ止まっておりかなり硬い。アナログスティック横に細いマイナスドライバーなどを差し込んでこじ開けよう。

4箇所をプラスドライバーで開ける
2箇所の爪が硬いのでマイナスドライバー等でこじ開ける

 裏蓋を外すとバッテリーやケーブルが見える。
裏蓋と基盤を繋ぐケーブルがあり、これを切断しないように注意しながら本体側のケーブルを引き抜く。

ケーブルを傷つけないよう、まっすぐ上に引き抜けば良い

 裏蓋についているLED導光用のパーツは白いストッパーから取り外していく。一番右側の留め具部分をマイナスドライバーで上へ押し上げると外れやすい。透明なプラスチックカバーの下にある基盤が目的のものだ。

白いストッパーを外せば基盤へのアクセスは目前だ

 取り外した基盤を確認する。
今回使用したDual Shock 4は「JDS-040」というバージョンだ。この基盤番号をメモった上でTidieに注文へ行こう。

小さい基盤に小さな型番。目を凝らして確認。

バージョンに合ったパーツを注文する

 Tindieにはバージョン毎に異なった基盤が販売されている。
先程メモした基盤番号を参照に、自身のDual Shock 4に合った基盤を注文しょう。注文後2週間程度で届くはずだ。

封筒の中にパッキングされた基盤が入っている

Dual Shock 4をUSB-C化する

 必要なものが揃ったらいよいよDual Shock 4をUSB-C化していく。
Dual Shock 4のバージョンを調べる段階でコントローラーの基本的な分解が済んでいるため、続きは端子の交換改造だけだ。もし配送完了までに組み立て直していた場合は先述の手順を参考に再度分解してほしい。

 microUSB端子からUSB-C端子に置き換えるにはパーツの格納スペース確保が必要となる。microUSB端子よりUSB-C端子のほうがサイズが大きいためだ。

中央のネジ穴上にある出っ張り部分を全て削り取るイメージ

 microUSB端子口まわりをUSB-C端子が収まるようにヤスリで削っていく。
まずは丸ヤスリを使ってmicroUSB端子口を横に広げるとやりやすい。USB-Cサイズまで横を拡張できたら平ヤスリで邪魔なモールドを削り取る流れだ。

一気に削らず、少しずつ削っていく

 ある程度ヤスリで削ったら端子の収まり具合を都度確認したほうが良い。
削り過ぎてしまうと元に戻せないだけでなく見た目も悪くなってしまう。慎重すぎるぐらいがちょうど良い塩梅だ。

削りが足りないと基盤が浮く。平らになるまで調整しよう。

 端子口まわりのヤスリ処理が終わったら新しい基盤を差し込んで組み立て直す。手順は分解と逆の流れを取るだけなので非常に簡単だ。完成後の写真を以下に載せておくのでヤスリ掛けの参考にしてほしい。

USBマークを半分ぐらい削るイメージで進めると上手くいく

 Dual Shock 4をUSB-C化することで充電に必要なケーブルの種類を減らすことができるだけでなく利便性も向上する。最新のパソコンやスマートフォン、タブレットは軒並みUSB-C端子だ。直接繋いで使う他、充電もケーブルを流用できる。端子を交換することで少しの不便が全て解決する。ぜひお試しあれ!


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