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「君たちはどう生きるか」を観て

2023.7.27

宮崎駿氏の「君たちはどう生きるか」を観てきた。
以下はネタバレとなるので、もうすでにご覧になった方のみ、読んでいただけたらと思います。
※ホントに結末的なことも書いてるので、観てからにしてくださいませ。
※書いていることは、個人の感想です。
どんな感想をお持ちになったのか、みなさんが感じたことを知りたいです。

まだ観ていない方は、ここで画面閉じてください✨
違う画像でスペース作ります。

これは今日飲んだオーツミルクラテ
少しずつ日が短くなってきている夏の夕空

さて、感想ですが、観終わった後、実は「無」でした。
何の感想もない。
「へー」で終わってしまうような、違和感。
ラスト、ひみと違う扉を開けて、世界に戻るときの会話は、涙が出た。
けれどそれは、私たち人間何度もそうやって、出会ったり、家族だったり、別れたりしてきているし、でもその一つ一つは美しいとは、わかるよ。
という具合に、言葉に出そうとしても出せなくて、美容室でネタバレしないように感想を伝えているうちに、何とか言葉になっていった感想です。

観ている最中、強烈だったのは、まざまざしい表現と過剰にも思えるモーション、二つの世界線について。

アニメーションの表現

まひとに多くのカエルさんたちがくっつくシーンは、正直気持ち悪かった。
人力車の軋みや火事の中を走り抜けていくシーンの、一つ一つのモーションが、これでもか、これでもかと見せつけてくる感覚で、すごいな、本当にすごい技術だなと思う反面、わかったよ、もう本当にすごいよ、あなた以上の人は居ないわ天才だ!というほめ言葉を送りたくなるように、これでもかと才能を出し切っている(ストーリーが伝わる適量を超えてるように感じるほど圧倒されたところもあった)。
もちろんものすごい才能と技術だから、すごい!と純粋に感じたけど、ストーリーの展開ともに、強引さも感じた。
それほど、逸脱していて、駿氏の本気って、本当にクレイジーなんだな!と真顔であんぐりするような感じだった。

想像をはるかに超える、駿氏の世界

二つの世界線。
まひとが戻った(お母さんは火事で亡くなった)世界も、クレイジーな(戦争が起こるような)世界だけど、ひみや大叔父が居る世界の描写、世界観も相当クレイジーだった(インコこわい笑)。
こんなにクレイジーな空想の世界を、ポニョとか、トトロやラピュタとか、もののけ姫のような、多くの人がわかる表現で、何度も何度もメッセージを投げかけ続けて来たんだけど、最後の映画はみんなに合わせず、等価交換のような本気のクレイジー。
こんな世界観を抱えて生きてきた駿氏の苦悩、想い。
病気で床に伏していることが長かった自身の母親への思いや、
何度も同じ過ちを起こして学ばない人間たちへの想いや、
「人をよろこばせる作品を作らなければ、自分には生きている意味がない」と全身全霊で作品を世に送り出すエネルギーと才能と努力。

本当におつかれさまでした😭

いよいよ、もう僕のメッセージはここまで、僕の役割はここまでだけど、
「君たちはどう生きる?」
託すぞ、頼んだぞ、悪意の在る石がギリギリ均衡を保っていた、今にも壊れそうな世界を、変えてくれよ、曇りなきまなこの君たちならできる。
そう伝わってくる、映画だった。

長い間、本当におつかれさまでした🙏
多くの人が、ちゃんとメッセージ受け取っています。

自分に厳しく、世界中で愛される作品を作り、ずっと大事なメッセージを発信し続けた、駿氏の人生を思って、後から切なくて美しくてどんどん感動しました。
(まだまだ表現しきれてないと満足して無さそうなことも含めて!)

たくさんの作品をありがとうございます。

楽しみだったこと(番外編)

公開後割とすぐ観たあやのさんが、こそっと教えてくれていたこと。
「あ!!エイリさん出て来たっておもいました」
なになにー!めっちゃ楽しみ、どの人だろう!
ワクワクしながら観て、すぐにわかりました。(あやのさん=あ)

私「観て来ました!私、ひみですか?」
あ「ですー!!」
私「嬉しい!サバサバして、イケメンでしたね😆」
あ「そう、やるべきことを危険を顧みず慈愛を持って軽やかに進めていく感じ、外見、内面含めて、エイリさんでした!!」
とのことで、確かに髪がモジャッとしていましたが、何ですか、ギャン嬉しかったです!!💓
あやのさん、ありがとうございます✨

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