見出し画像

ビジネス=企画×販売|『ザ・ゴール』を読んで|読書記録

ベストセラー本であるThe Goalのコミック版。まずコミックの利点は、ストーリーと絵があることだろう。難解な内容であっただろう部分も物語調かつ視覚的な補助によってスムーズに理解することができた。

ビジネスのゴールは、会社がお金を儲けること。まずは、良いアイデアを形にすることが重要なことだろう。しかしながら形にしたとしても、売れなければ意味がない。利益が出なければ意味がないのだ。


本著の言葉である、

「従業員が手を休めることなく常に作業している工場は非常に非効率なんだ」

余剰生産を無くしたスリム化を推奨するとともに、生産と販売のバランスの重要性を示唆する言葉だ。

つまりは、

ビジネス=企画(生産)×販売

この繰り返しによって儲かり、ビジネスが成長していくことも忘れてはならない。

本著では、純利益・投資収益率・キャッシュフローの3点の増加によって儲けることができるとされた。そして、現場ではより具体的な指標、スループット、在庫、業務費用の3つを使用する。補足するならば、それぞれ入ってくるお金、中にたまっているお金、外に出ていくお金であると考えられる。

これらの指標を加味した上で、特にボトルネックになっている部分を最適化する考えが、TOC制約理論だ。この考えは、ITでよく用いられる「プロジェクトを進めていく上でスケジュールに影響が出る作業経路=クリティカルパス」の考え方と同じ部分があり、非常に理解しやすい内容であった。

そして、ほとんどの場合、ボトルネックとなりうる制約的事象はなくなることがない。

「チェーンのようにつながりとバラツキがあるシステムには必ずどこかに制約がある。」 

制約を加味しながら、全体の調整を行うことこそが最も重要なことだと理解できた。それは、工場生産のみならず、より大きなスケールで、つまりは、ビジネスが企画×販売の掛け合わせであることも踏まえた上での制約を見つけ改善していくことが重要だと感じた。

#ザ・ゴールコミック版

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?