隣人との複素平面

「ひとりでいると見えるもの、ふたりでいるなら見えないものも扱える」

皆さんは高校で習う「複素数」「複素平面」を覚えているでしょうか?

複素平面とは、iを図上に表すためのものだ。
iというのはルートマイナス1とイコールとして定義する。

つまり、感覚的にぱっと分かる具体的な数ではない。1人でいるというのは数直線のことだ。

数直線では見えるもの【実数解】しか扱えない。

2人というのは複素平面のもう一本の線、虚数軸の存在と、先ほど述べた数直線、ここでは実数軸という名前になるが、それら2つをさす。

虚数軸があれば、先ほど定義したiの存在も表せる。形にないもの、「見えないもの」も扱えるのだ。

それがとてつもなく面白く、ロマンがある気がしている。

人はそれぞれ違う。

この世界中から、ふたりを選び出す組み合わせの分だけ、「複素平面」があるのだと思う。

そして、それぞれの平面が、それぞれで違った風景を作る。「実数軸」から見るか、「虚数軸」から見るかによっても、同じ平面でも、違ったように見える。

そこにはそのふたりにしかない大切なものがある。

それは、実数軸と虚数軸とが重なった原点にあるのかもしれないし、どこか他の思いがけないところにあるのかもしれない。はっきりとは分からない。

でも、それは確かにある。

長い時間をかけて、関わる中で、その大切な何かは育っていくのだと思う。

それがふたりだけの平面に、ふたりだけの風景を作る。

それは、それぞれが生きていくための土台となる。

ふたりいるから、自分ひとりでは見えないものも扱える。

それってすごく幸せなことだと思います。

追伸。

実は、僕は数学が苦手なので、訂正するところがあればコメントをください。説明がわかりにくく申しわけありません。