日テレ、水10・ドラマからバラエティに転換するも大苦戦。

日本テレビはこれまで水曜夜10時枠は「水曜ロードショー」「水曜グランドロマン」といった2時間枠、「星の金貨」「14才の母」「家政婦のミタ」などヒット作を生み出したドラマ枠があったが、今年4月にドラマ枠をセールス枠毎土曜夜9時に移し、バラエティに転換して始めたのは「世界頂グルメ」である。

「世界頂グルメ」は2023年に3回特番を放送しており、今年4月に水曜夜10時に始まったバラエティ番組で、司会にハライチと佐藤栞里が務めている。

しかし、視聴率が苦戦し、初回が3.3%、以降、2.1%(4月24日放送)、2.0%(5月1日放送)と低迷。
前の時間、夜9時に「上田と女が吠える夜」が放送されていて、時にはコア視聴率5%近く取るほど絶好調。そこから当番組になると裏番組である「水曜日のダウンタウン」に行ってしまう傾向である。

問題は番組内容であり、夜10時にグルメを紹介するのが問題で、多くの視聴者が夕食を食べ終わってお腹いっぱい、そろそろ就寝の準備をする時。日テレの番組では「有吉ゼミ」の大食い番組が人気ですが、この番組は夜7時でしたら視聴者も楽しめたのではないかと編成にも問題が挙げられる。

編成の失敗は水曜夜10時枠だけではなく、土曜夜8時~10時枠の3番組も苦戦が生じている。
「with music」の世帯視聴率、初回は7.0%記録するも、4月以降は初回よりも視聴率が低迷。(平均5.1%と推移)
土ドラ9「花咲舞が黙ってない」の世帯視聴率、初回は7.8%記録するもこちらも初回の視聴率を超えておらず…。(平均6.1%と推移)
土ドラ10「街並み照らすヤツら」の世帯視聴率、初回は5.1%記録するも、それ以降は3%と低迷…。(平均3.8%と推移)前のドラマ「新空港占拠」(平均6.5%)より苦戦している。

「世界頂グルメ」の前に水曜夜10時に放送していたドラマ「となりのナースエイド」は平均7.7%とっており、「世界頂グルメ」が平均2.4%と前番組より5%以上も下げており、もはや非常事態の数字になっており、久々の1クールで終了の可能性も秘めている。

過去に、1クールで終了した番組は2000年代では「週刊!特ダ~ネ家族!!」(2002年10月~12月)、「A」(2005年4月~6月)と挙げられており、その水曜日の番組も1クールで終了した番組があり、「ビッグ・ウエンズデー」(1986年10月~12月)、「欽ちゃんの気楽にリン」(1988年4月~6月)もあった。

この4番組の視聴率が苦戦すると日テレでは「死活問題」になっており、今後控えている「24時間テレビ」などの大型特番や秋改編などのスポンサーセールスにも影響なりかねないと思う。

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