ヒストリックブロールデッキ解説 眷者の神童、キナン
はじめに
個人的なメモを兼ねて、ヒストリックブロールのキナンの解説を書きます。『イニストラード:真夜中の狩り』実装後のレシピです。新戦力を色々とお試し中。デッキ枚数100枚を前提としたレシピとなります。
更新履歴
2021/10/2 リスト更新
2022/01/08 禁止改定やらアルケミー実装時にナーフやらあったので(今更)リスト更新
2022/11/5 兄弟戦争前だけどリスト更新
デッキリスト
解説
このデッキは、マナクリやマナファクトを並べてマナ加速をし、打ち消しで相手の脅威や妨害を防ぎながらデカブツを出してゲームを制圧するランプデッキです。
キナンの能力は2つです。
1つ目は、マナクリーチャーやマナファクトがタップしてマナを生み出した際に、追加で1点のマナを加えるというもの。マナクリ1匹から2マナ、2匹から4マナ、3匹から6マナ……と爆発的なマナ加速を可能とします。
2つ目はライブラリートップ5枚の中から人間でないクリーチャーを戦場に送り込む能力。ランプデッキにありがちな「マナを伸ばしたはいいけどマナの注ぎ先がない」という状況を回避できます。
回し方
マナクリーチャー→キナン+マナクリーチャーの順で動くのが基本です。初動が1ターン目であれば3ターン目に7マナ、2ターン目スタートであれば4ターン目に8マナが出るので、手札のデカブツを叩きつけましょう。アンタップインのマナファクト(特に《モックス・アンバー》)が絡むとドブンです。
基本的にはキナンの能力よりも手札のカードを使うことを優先します。めくれるカードが5枚と少ないため、結構な確率でスカります(またはマナクリしかめくれない)。そのため手札から唱えたときに本領を発揮する生物やクリーチャーではないカードも採用しています。もちろんマナが余っているなら遠慮なく使いましょう。
ある程度のクリーチャーが並んでいるなら、メイン1から起動することも考えます。《孔蹄のビヒモス》や《大物群れの操り手》がめくれればゲームを終わらせることができるためです。
主にクリーチャーを並べる性質上、全体除去にとても弱いです。全体除去の気配を感じた場合、マナクリーチャーを温存することも考えましょう。
キナンは軽いため、1,2回ならリキャストすることも容易です。ただしこのデッキは統率者によるコンボではなくマナ加速からフィニッシャーにつなげることを勝ち筋としています。キナンのリキャストにこだわるよりも、地道にマナクリーチャーやマナファクトを並べてトップしたフィニッシャーで勝利することを考えた方がいい場面もあります。
コンボ
コンボと銘打ってはいますが、サーチカードが少ないので狙って決めに行くのは難しいです。試合の回数を重ねれば対象のカードが揃うこともあるので、そのときに気持ちよくなれる組み合わせくらいのノリです。
キナンと同じくイコリア出身の《巨大猿、コグラ》を起点とします。cipで格闘、殴ると置物破壊と盤面に干渉できるため単体でも有能なカードなのですが、ここで重要なのは起動効果です。cip持ちの人間を再利用することができます。
《巨大猿、コグラ》+《永久の証人》+《時間のねじれ》
無限ターンです。EDHでも見るやつですね。
……これは流石にロマンが過ぎますが、永久の証人でインスタント・ソーサリーを使い回すことができます。時間のねじれであれば無限ターン(ちなみに《アールンドの天啓》は追放されるのでダメです)、《原初の命令》なら相手のデッキトップを固定化した上でライフゲインやサーチができます。《対抗呪文》を使い回すだけでも相手は嫌な顔をするはずです。
おわりに
キナンは序盤からファッティを並べてそのままゲームを制圧できる非常に強力な統率者です。強いデッキが使いたい、緑のデカブツが好きという方におすすめです。
マナ加速能力とマナの注ぎ先となる能力を有している統率者というと、キナンの他に《不屈の巡礼者、ゴロス》が存在します。キナンは最大速度で勝っていますが、ゴロスは環境のあらゆる妨害&フィニッシャーを使うことができる、cipで強力な土地を確実にサーチできるという長所があるため、好みの統率者を選択しましょう。
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