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そしてトンネルへ

そんな神秘体験の後、母との関係が悪化してて、なんとかならんかとちょっとかじったスピリチュアルから足を洗った。

正直に言おう。気持ち悪かったのだ。
内面にどろどろしたものを持ちながらそれに蓋をして、やれ天使だの感謝だのと浮かれる彼らの姿が、すごく嘘くさくて気持ち悪かったのだ。感情の体験が生きる意味なら、要らないなと思った。

その後の私は、母との関係をこじりにこじらせた。気分が落ちてく中、イラストの仕事もきつくなってきた。広告の仕事はポジティブなものが多いわけで、どっぷりネガティブな気持ちとのギャップが埋められなくなってきたのだ。なおかつイラストを描くこと自体に飽きていた。かくしてイラストの仕事のほとんどすべてをやめて、家政婦もどきの仕事やら、花を育てる温室のアルバイトをするようになった。そして体を壊して温室の仕事もできなくなった。

自分はなんで生きてるんだろう。死にたいという積極的なものはなかったけど、死んでないから生きてるくらいのやる気のなさ。なんかもう、全部どうでもいいやと投げやりになって「だからさっちんダメなんだよ。もっとさー・・・」と言った仲の良い友達とも距離を置いた。分厚いアクリルのトンネルの中を歩いてるみたいで、なにもかも自分とは関係がない感じがして、ただただ鬱々と過ごしていた。

途中まで描いてほったらかしてた漫画があるので貼っときます。

線維筋痛症でした。今でも体は痛いです。
死ななければ、あと30年くらい生きることになるのか。結構長いなと思った時、このままトンネルの中でもいいけど、・・・いいけど・・・。なんだか自分の基礎の部分がすごくグラグラで、もしもう一度生きようと思うなら、これをなんとかせねばと思ったのだ。何度も繰り返す人間関係の失敗も本当におさらばしたかった。

自分の立て直し 自分軸 なんかの検索で、ん?と思って見た動画で意識の話をしていた。なんかの講座の紹介動画で、私は食い入るように試聴した。こ、こ、これなのでは。私が今知りたいのはまさにこれなのでは。

私の今の状況の、一番根本にあるものを知りたかった。なぜ私は今こうなのか。

なになに、どういうとこなの、とURLを辿ると、・・・まさかのスピリチュアル学校・・・。・・・・えーーー・・・・そっちぃーーーーー・・・・。


つづく

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