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水晶体に映る記憶vol.16「1.5も、0.8の味も知ってしまった今」

定期購読マガジン「水晶体に映る記憶」の16個目の記事です。
このマガジンでは、「今日しか感じ取れないかもしれない有限な感性で、日々の感情や記憶の形を残す」というテーマで文章を書いていきます。
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0.8の呼吸

変な話なんだけど、今週はいつもより0.8倍くらいの時の流れ方をしていた気がした。すれ違う人の歩く速さとか、お湯が沸く時間までとか、「ちょっと」遅い、みたいな感覚。その感覚の謎に無理やり理由をつけるならそれは、「夏が終わって秋が来たから」とも言えそう。誰かツイートしてたな、あと1年が4分の1で終わるとかどうとか。そう、意外にも呆気なく1年を終わるらしい、その終わる気配があることに焦って、「ちょっとまだ終わらないでほしい」とか言って、脳みそがスローペースを求めたのかもしれないよね。もしそんな研究結果があるとするなら、論文読んでみたい。


でもね、0.8倍速の理由、多分それじゃないんだよね。持論なのだけど、いつもより時間の流れ方に違和感があるのって2パターンあると思うの。1つは生き急いでるとき。

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