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水晶体に映る記憶vol.17「心地よい購買体験」(無料部分多め)

定期購読マガジン「水晶体に映る記憶」の17個目の記事です。
このマガジンでは、「今日しか感じ取れないかもしれない有限な感性で、日々の感情や記憶の形を残す」というテーマで文章を書いていきます。
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「何かお探しですか?」と店員さんに話しかけられるのは緊張する。アパレルとか、化粧品売り場とか。どちらかというと一人とか友人と黙々と選びたい派……なのだけど、スタバの店員さんだとなぜか緊張せず、むしろ話しかけてくれて嬉しいの気持ちが勝つから、本当に不思議だ。

少し前の夜、コーヒー豆の調達にスタバに行ったのだった。イオンに入っている大きめな店舗。もう20時過ぎだからか、静かに勉強できるくらいには席が空いていた。

実はこの日、スタバでお豆から珈琲を買うのは初めてで、何がいいのかも分からず、とりあえずパッケージが可愛いものをパケ買いしよう!と外面だけをみて悩んでいた。

そこへ声が近づいてくる

「何かお探しですか?」

おおなんだか優しそうな店員さんがきてくれた。一気に緊張してしまう。
「あ、珈琲豆の調達に。」と明らかに固まった声で答えてしまった。

「そうなんですね!調達に…!」と
店員さんの顔がパッと明るくなる。調達、というワードを使ったからか、この人は珈琲を飲む人だ…と思われたらしい。

あわてて私が訂正する。
「あ、でも。ここでお豆を買うのは初めてで。ミルも、最近ゲットしたんですよ、、練習中で。。」

というと、これまた穏やかな顔で店員さんは
「なるほど!いいですね〜!器具はどこのブランドをお使いですか?」と聞いてきた。

「あ、ハリオっていうメーカーです!」

「ハリオなんですよね!あの2人分用のやつですか?あれいいですよね!!」

と、自然と会話が続く。そのころにはもう、店員さんに対する緊張はかなり薄れていた。

そこから、私がお豆に悩んでいることを相談して、店員さんは丁寧にコーヒーのことを教えてくれた。

私の好みを聞いた上でお豆を提案してくれたり
食べ合わせにおすすめの食べ物を教えてくれたり
スタバの珈琲の美味しい入れ方や
今だけ限定のお豆の紹介
なんとCoffee passportまでくれたのだ…!(スタバヘビーユーザーのくせにこの存在を数年知らなかったの悔しい)

HPに説明があったのでここにも載せておきます!


コーヒーパスポートとは
コーヒーの魅力をより感じていただくためのテイスティングの方法や、おいしいコーヒーをいれるコツ、スターバックスのロースト、コーヒーの調達などについてご紹介しています。コーヒーを一つひとつ味わって、その感想を書き留めていくと、世界に一つだけの、あなただけのパスポートに。


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Starbucks公式HPより https://www.starbucks.co.jp/howto/coffee/passport.html



気づけば30分くらい経っていて、
結局試飲して美味しかった珈琲250グラムを購入した、さらにお豆をひいてくれたサンプル3つをいただいた。



なんというか、すごく満足度の高い買い物だった。

何かお探しですか?から
最後のお買い上げありがとうございました!
の会話でこんなに心地よい思いをしたのは、これが初めてかもしれない。

帰り道、なぜだろう、、と考えていたのだけど、それはきっと2つ理由があって

1つは店員さんが無類の珈琲好きなんだろうなというのがビジバシ伝わってきたからだ。


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