未来から来た人たち。

私は今、未来から来た人たちと週に3度くらい

一緒の時間を過ごしている。

彼の生まれた(る?)年は 2054年。

私の時間はまだ2019年だから、

まだまだ35年も先に生まれることになる。

って、これはネパールの人の話。

実はネパールには独自の暦(こよみ)があって

今年は2076年らしい。

ちなみに4月の29日、今日はネパール的には

12月の16日で、年末にさしかかったあたりである。

なんとも不思議なものですね。

目の前にいるのに「ん?まだ生まれてない?」って

言ったら ニコニコと笑っていました。

私は彼らって【偉いな】って思うんです。

朱に交われば修羅しゅしゅしゅ?じゃなかった。

【 郷に入っては郷に従え 】って島国丸出しの日本で

適応すべく必死に頑張っている。

っていうか、受け流せてる?

本当に頭が下がります。

「日本はこうですよね?」って合わせてたりするのって

本当なら すごく大変なことなんだと思うんですよ。

先日ね、新しいアルバイト先で必要となったからと、

新しい銀行で通帳を作りにいくのに付き添ったんです。

まぁ、「過保護過ぎない?」とも言われますが、

私にはもう、様々な障害や困難が容易に想像でき過ぎて、

過保護だろうが なんだろうが、付き添える時には付き添いたい!

もはや「付き添いたい!!」の心境になっていて

またも、旦那には「ヒマなの?」ってバカにされそうだけど、

ヒマじゃなくても、時間を作ってでも、手助けをしたいと思っています。

毎日ご飯を作ろうが、洗濯をしようが、当たり前のように

ありがとうも言わない旦那よりも、

本当に困っていて、素直に「助かりました。ありがとうございます。」と

喜んでくれる彼らに手を貸さない訳はないでしょう(笑)

実際に銀行では

「ビザの期限が短いので在留期間が短くて通帳はおつくり出来ません」

と 断られてしまい、

「この子は今年から2年間学校に通います。来日は2年前です。

これがその時のパスポートです。」と説明をし、作ってもらえました。

付き添っていなかったなら「はい、わかりました…」と

肩を落として帰ったでしょう。

だって、銀行ってしっかりした大人が働いていると思っているところで

「ダメ!」って言われたんだもの、疑うことなく、従って、

そして、アルバイト先に「通帳が作れませんでした」と報告し、

下手したら

「この子は通帳も作れない子」ってレッテルを張られてしまうのです。

もうね 【留学生の受け入れ】やら【外国人労働者の受け入れ】やら

政府で色々と考えたところでさ、彼らが生活している現場では

こんな扱いなんだよね。

西暦1997年って記入しても「平成で書いてください」って、

そんな馬鹿な!!! 彼らは【平成】だの【令和】だのって知りませんよ?

っていうか、郷に入っては~~を押し付けすぎなんでは?と思うんですよ。

「平成9年って書いてください」って、その行為に意味はあるの??

まぁ、そんなこんなで、日本の島国体質と、

自国には独自の暦があるというのに、ちゃんと世界標準に合わせてる

彼らって偉いな~~~と思うわけですよ。

ちなみに彼らの国のヒンドゥー教では牛は食べてはいけないとされている。

が、日本人が牛を食べるからと怒ったりもしない。

日本では仕方がないと受け入れてくれる。

彼ら自身が食べなくても 文句ひとつ言わない。

島国体質の日本人なら「神聖な神様を!!!何事だ!!!」とか

言い出しかねないところだな、とも思うけど、

基本的に、根が穏やかなのかな?ネパールの方は怒らないようです。

でもね、見た目で判断されることもしばしばで、

なんなら《どこぞの兵士》っぽく見えなくもない子もいるし、

いまだに《肌の色》で判断する人もいるから

「悪い子だ」「怖い子だ」って決めつけられてたりして

誰にも話しかけてもらえなかったり、陰でこそこそ言われたり、

ツライことも多いみたいで、

私は率先して彼らのアルバイト先には顔を出し、

「元気?頑張ってる?」って声をかけるようにしているけれど

「はい!頑張ってます!」って笑顔をみると

自然と周りの人も「え?あの子怖い子じゃないの?」って

効果があったりして、そのぐらいのことで印象が変わったりするんだったら

足を運ぶことくらいなんでも無いし、

これからもずっと見守り続けたいと思っています。

結果的に彼らが「自分たちには味方がいる」って思ってくれるなら

通った甲斐もあるってもんです。

私は、未来から来た彼らは この先きっと私の将来にも

「あの時ああして良かった」って充実感や、正しさをもたらしてくれる

と感じています。

【誰かのために出来ること】や【誰かの味方でいること】は

きっと人生にとって大切なことであって、

それで救われることだってあると思うのです。

まぁ、【救われる】なんてことがなければ

それに越したことはないですけどね。

って事で、これからもまだまだ未来人たちとの生活は

続けていきたいと思っています。

日本が住みやすい国になることはまぁ、無いでしょうけど、

将来、あの子たちがもっともっと未来人の

まだ生まれていない子供たちに、

「日本にもいい人っぽい人はいた」って語ってくれたらいいな。って

そう思っています。

頑張れ!未来人!!応援してるからね!!

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