[各競馬場コース別傾向]第17回 東京芝2,000m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は10/29(日)に行われる天皇賞(秋)の舞台でもある『東京芝2,000m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


東京芝2,000m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年3回

[サンプル数] 全 229レース
南寄り2m/s以上の風 57レース
北北東寄り2m/s以上の風 29レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が70%強[Mペース]が20%程度[Hペース]が4%程度となっており、前半のペースは緩みやすい傾向と言えます。

 風向き別で見ると、『全体』の傾向と比較してみてもそれほど大差はなく、風によるペースへの影響は小さいものと判断できます。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が20%弱[先団]が30%強[中団前]が25%程度[中団後]は10%強[後方]は10%弱となっており、基本的には前目で運べる馬が優勢ですが、中団より前目であれば差し馬でも十分チャンスのある傾向とも言えます。また、『連対数』『3着内数』の観点で見ても似たような傾向が現れています。

 また、風向き別で見てみると、多少違いが見受けられるものの、『全体』とは大きな違いは認められず、風による影響はあまりないと言えるでしょう。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[1~8番]の成績がやや良い傾向。[9番]より外に関しては[13番]と[16番]がやや突出した成績とはなっていますが、その他の馬番はやや成績が悪く、[8番]と[9番]の間に境界線があると言えるでしょう。なお、[17~18番]がゼロとなっていますが、そもそも出走している頭数が少なくなっているので([17番]=6頭、[18番]=4頭)、注意が必要です。

 風向き別に見ると、凸凹のあるグラフにはなっているものの、連続性のあるグラフとはなっておらず、傾向を掴むのが難しいと言えます。


【結論】

 東京芝2,000mのコース傾向は、以下の通り。

●前半のペースは緩みやすい傾向。

●前目で運べる馬が有利な傾向も、中団より前くらいの差し馬でもチャンスはある。

●[8番]より内がやや有利で、[9番]より外がやや不利な傾向。

※『ペース』『位置取り』『馬番別成績』の傾向に対する風による影響はあまり見受けられない。

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