[各競馬場コース別傾向]第44回 京都ダート1,900m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は5/18(土)に行われる平安Sの舞台でもある『京都ダート1,900m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


京都ダート1,900m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2024年2回

[サンプル数] 全 93レース
北北西寄り2m/s以上の風 20レース
南寄り2m/s以上の風 14レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が約15%程度、[Mペース]が60%弱[Hペース]が約30%程度となっており、前半のペースは平均~速めになりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見た際に『全体』の傾向と比較すると、南寄りの風では[Hペース]の割合が大きくなっておりペースが速まる傾向にあると言えるでしょう。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が25%弱[先団]が45%程度の割合となっており、これらを合わせると約70%の割合を占めることになります。[中団前]が20%弱で、[中団後]は10%強[後方]は2%程度。ペースはあまり緩みにくいコースですが、基本的には前目で運べる馬が有利な傾向と言えるでしょう。

 風向き別に見ると、特に違いが見受けられるのは『南』寄りの風のときで、『勝利数』の観点でみると[先団]の割合が低くなっているのに対し、[中団前]や[後方]の割合が大きくなっており中団位~後方から差し込むタイプにも十分チャンスのある傾向にあります。[南]寄りではペースが速くなる傾向にありますが、そのことが傾向として現れているものと推測されます。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 馬番別の成績についてですが、『全体』、『北北西』寄りの風、『南』寄りの風全てにおいて、凸凹のあるグラフでかなりバラつきが生じていることからも、傾向を掴み取るのは難しいと考えます。


【結論】

 京都ダート1,900mのコース傾向は、以下の通り。

●前半のペースは平均から速くなりやすい傾向。

●基本は前目で運べる馬が有利な傾向も、『南』寄りの風では差し馬にもチャンスが生じる傾向。

●馬番別成績については、かなりバラつきがあるため、傾向を掴み取るのは難しい。

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