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貴方の空白が怖かった

語り手のように紡ぐ言葉はいつも
緩やかに自分に滑らせる刃物のようで
何時も静かに何処も見てない顔が
私の心を掻き乱してた

夜は騒々しく眠り
朝はまどろみに溶けて
喧騒を良しと思わなくて
静かな森を作っている

声が聞きたくて
森の中を掻き乱しても
渋い顔をされて沈殿
溜まっていく泥のようだね

報われないのならといっそ
黙って言葉を待ってみても 貴方の声が聞こえない
不安はずっと拭えないでいる

夜を何回も繰り返したって
騒がしい心は幼子のようで
何時までも隣に居させてなんて
言ってみるだけ無駄と思わせる
それでもそこに愛があるんだって
確証のない確信を握らせて
私の言葉はから回って
落ちる

不安になると呆れられる焦燥
夜中の2時には瞼を閉じて消灯
何も無いのがとても怖いから
3時になっても私を見つめていて欲しい

傷付けられてもいい
そんなこと思うのに怯えるようになった
傷付けないのが愛の証明
認めざる得ないけど分かる

私は怖気付いて言葉を重ねた
刃物になることは分かっていたのに
取り返しがつかなくなるまで深く刺した
私が愛の偽証
自分都合で顔色を伺ってる
貴方の空白が怖かった

最低なことして最高になろうよ