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成長軟骨がある時期は故障リスクが特に高い


小学生でも速いボールを投げる子供がいます。
近年では120キロ以上の速球を投げる小学生も毎年のように出てきます。

このような選手が現れた時

日本→不動のエースとして投げさせ続ける

アメリカ→故障のリスクを考慮して、野手で出場させる

日本とアメリカでは故障予防に対する意識が全く違っているようです。

才能のある選手の将来を考えるのであれば、投手を本格的にさせるのは骨端線が閉じてから(成長軟骨がなくなってから)にすべきです。

骨端線が閉じる時期は個人差がありますが、大体15~16歳くらい。
ざっくり言えば、高校生になってからです。

なので、小学生、中学生の間はチームに複数のピッチャーを用意し、特定の投手に負担がかからないようにローテーションを組んで試合に臨むべきなのです。

しかし、現状の日本の少年野球、中学野球を見ていると、チームで一番良いピッチャーばかりが登板しているケースが多い。

監督も、投手本人も、そしてその投手の親までもが、その状況に疑問すら持っていない。

これは本当に危険です。

小学生、中学生のピッチャー本人はまだ知識も浅いので「一番球が速い俺が試合で投げるのは当然」と思うのも無理ないですが、そこは大人が守ってあげないと。

特に、その投手の親は自分の子供なのですから。
親が守らないで誰が守るのですか?

本来ならば、監督の選手起用に保護者が口を出すべきではありませんが、一人の投手が連投させられている状況であれば、そこは子供を守るために意見すべきです。
そして、聞き入れてもらえないのであれば、チームを変わることも考えるべき。

だって、大事な我が子が潰されてしまうかもしれないのですよ?

それなのに、子供や監督と一緒になって目先の勝利に喜んでいる親があまりにも多い。

だから、中学、高校でつぶれていく投手が後を絶たないのです。

参照文献「新しい少年野球の教科書

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