【自治体コラボインタビュー】市民に下水道に興味を持ってもらいたい!マンホール聖戦開催で20社以上のメディア掲載に!
TEKKONはどなたでも、全国どこでも、プレイすることができるゲームです。シチズンたちは、通勤前、休憩中、散歩のついでに、といったスキマ時間を活用して日々鉄活(TEKKONをプレイすること)しています。
そしてTEKKONを使って、地域限定、期間限定で行うイベントが「TEKKONインフラ聖戦」です。イベント形式で行うことで多くのシチズンが開催地に足を運び、集中的にインフラデータを集めることができます。
これまでにも数多くの自治体や企業とコラボをして開催をしてきました。今回のnoteでは、2022年に連携してマンホール聖戦を開催した静岡県三島市のご担当者の皆様にインタビューをさせていただきました!
インターネットでマンホール聖戦を知り、準備期間わずか4ヶ月で開催まで至る。
ーー本日はよろしくお願いいたします!三島市さんと一緒にマンホール聖戦を開催したのは2022年3月ですが、そもそもマンホール聖戦を知ったきっかけを教えてください。
2021年11月頃になりますが、三島市の下水道事業を見直していく中で、市の方で改革をする前にまずは市民の皆様に下水道事業のことを知ってもらい、理解を得ることを目標に何かしようと計画していました。「どのように市民のみなさんに下水道事業に関心を持ってもらえるか」を常にアンテナを張って調べていたときに、インターネットでマンホール聖戦のことを知ったんです。ちょうどNHKでも放送されていた時で、これは面白い取り組みだね!と課内で話をしていました。
――興味持っていただいてから開催に至るまではどのような流れだったのでしょうか?
それが偶然、三島市を訪問して下さった方がWhole Earth Foundationさんと繋がりがある方でマンホール聖戦についても話題に上がったんです。ちょうど役所内でも興味を持ったタイミングだったのでその方に繋いでいただいて具体的なお話につながったという形です。
実際にお話をお聞きしてみても、ネットで拝見した「スマホやタブレットを持っていれば市民の方に参加していただけるイベント」というイメージ通りで、これであればたくさんの市民の方に参加して頂けそうだなと思いました。また、実際に参加いただく中で、市民の方々が劣化したマンホールを目にする機会にもなり、当初の「市民の方々に下水道について知っていただく」という目的にも叶うのでぜひ開催したいと思いました。
――話にあがり、開催までに至ったのはどのくらいの期間がかかったのでしょうか?
2021年11月頃から調べ始め、ちょうど偶然コンタクトが取れ、開催決定したのはその年の12月の初旬でした。開催したのは2022年3月ですのでわずか約4ヶ月という期間で準備いたしました。
最初は翌年度令和4年度(2022年4月以降)の事業でできればと思ったのですが、せっかくであれば「全国で3番目に開催した実績」にもなるのでWhole Earth Foundationさんの勢いもあり(笑)、まずは市長に「やります!」と宣言し、その後実施する方法を考えていきました(笑)
――それほどのスピード感で準備されていたのですね!ちなみに普段の点検はどのようにやっていらっしゃるのでしょうか?
普段は「巡視」と「点検」をおこなっています。巡視は、市内全区域の13,000基を年に一回、目視で段差や摩耗、ガタツキなどの異常がないかを確認しています。点検は施設の重要度に合わせて10年〜30年に一回のペースで、巡視よりも詳細に確認します。その方法はマンホール蓋を開けてマンホール蓋や内部の腐食がないか、管路の侵入水の有無などです。こういった作業を通じて工事の優先順位を決めて交換を行っていました。
マンホール聖戦では全域の13,000基のうち、道路の中心にあるものや交通量の多い道の物を除外し、市民の皆さんが安全にご確認いただける10,000基に絞って開催しました。安全面は心配でしたがゲーム中でも頻繁に、安全確認を促すアナウンスがありますので、無事事故0でイベントを終えることができるのではと安心できました。
マンホール聖戦開催で2日で10,000基のマンホールデータを収集!20社以上のメディア掲載に!
ーー実際にマンホール聖戦を開催してみていかがでしたか?
まずそもそも下水道課という立場で、こういったイベントを開催したことがなかったものですから、当初目標数としていた「1万基」を集めるというのは莫大な数だと思いました。集まりきるかという心配もあり開催期間は6日間を設けて、参加者は100-200人くらい集まればいいなと予想していました。
ところが、実際は事前登録者数が600人、当日の参加者数が400人と想定をはるかに上回る参加者数でしたので私たちも嬉しい悲鳴でした。
――ものすごい注目度でしたね!ちなみにどういった広報をされたのでしょうか。
地域の子どもたち向けには小中学校の学校経由でチラシを配布していただきました。また大人向けには、三島市の広報誌やHPに掲載したのですが、一番効果が大きかったのはメディアに掲載されたことでした。開催前に報道依頼をかけたところ、地元紙、さらにそれをみた新聞社やテレビ局の方に取材いただきました。結果として新聞で10社、テレビで6社、ネットニュースで14回と多数取り上げていただくことができました。下水道課としても、三島市としても大きなメディア実績になりました。
――メディアの露出、参加者の申し込みの勢いから、当時の注目度が伝わってきます!今回の開催を踏まえて三島市さんとしてはどのように捉えていらっしゃいますか?
「下水道のマンホールを撮る」って一見地味な感じがしますし、コロナ禍だったこともありどのくらい参加いただけるかが不安でしたがこれほど注目いただいたことを踏まえると、やはり想像以上に盛り上がりとてもありがたかったです。
申込者数600人の皆様に興味を持っていただけたこと、また当日参加者の約8割が三島市民だったので、当初の目的としていた市民の方々に下水道事業を知っていただくという実績はできたかと感じております。参加者のアンケートを見ても、「イベントを通じて汚水でも浄化すれば魚が住めるほどの水質になると知った」「大切なインフラを守るためにみんなの協力が必要だとわかった」「一人一人ができることを考える機会になった」などというご意見も頂きましたので、そういったことを色々と感じ取って頂けた機会だったのではないかなと思っています。
――そのようにおっしゃっていただきありがとうございます!そのほかマンホール聖戦開催を通じて三島市さんの下水道事業にどんな効果がありましたか?
マンホールの維持管理に関しては、イベント開催後に市民の声として上がってきた4個のマンホールの改修工事を行うことができました。また課としても広報活動の重要性を感じ、2022年度事業では3つのPRイベントの展開にまで広がっています。
――ありがとうございます。最後に、今後も三島市さんでも取り組みを行われると思いますが、市民の皆様へメッセージをお願いします。
三島市の下水道事業も運用開始して50年になりますので、その管理施設の老朽化も進んでいく時期に差し掛かっています。施設の更新や改築工事が行われる予定であり、市民の方には施設を運用して行くために費用がかさむことも想定されることをご理解いただきつつ、それ以上に低コストで施設を維持管理していくということを検討していく中ではマンホール聖戦のようなイベントを通して、市民の方の力をお借りできるとありがたいですので、今後もご協力をいただけたらと思っております。
ーーインタビューにお答えいただきありがとうございました!
こちらこそありがとうございました。
イベント「TEKKONインフラ聖戦」は、インフラ維持・管理のコストを削減できるという点はもちろん、市民の郷土愛の醸成、地域外からの関係・交流人口の促進などさまざまなメリットもあります。
今後も引き続き、全国各地の自治体様、インフラ企業様との協業のもと、全国各地でTEKKONインフラ聖戦を開催していきたいと考えております。ご興味のある自治体様、企業様はまずはお気軽にお問合せください!
■TEKKON事務局mail hello@tekkon.com
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