井村屋 煉羊羹

スーパーで90円也。
あんこメーカーの大手と言えば井村屋。日本人があんこに求めているものの最大公約数というか、そういうものが分かるであるに違いない。
「羊羹を改めて見つめなおしてみてもいいんじゃないの会」の第二回としては適任であろう。

さて食べる前に中村屋の小倉羊羹と原材料、栄養成分を比べてみようと思う

原材料
中村屋 砂糖(国内製造)、小豆、水飴、寒天
井村屋 砂糖(国内製造)、生あん(小豆)、水あめ、寒天、食塩

栄養成分(100g当たりに統一、井村屋は58gと中途半端なのでおおよそ)
中村屋 290kcal タンパク質4.2g 脂質0.4g 炭水化物67.4g 食塩相当量0g
井村屋 277kcal タンパク質3.4g 脂質  0g  炭水化物65.8g 食塩相当量0.06g

まず原材料から行こう。
真っ先に目についたのは食塩、中村屋の羊羹は塩が入っていないらしい。
塩を入れた方が甘さが引き立つイメージがあるが果たして。

続いて栄養成分であるが、井村屋の方がタンパク質、脂質共に少ない。
炭水化物が中村屋比で97%に対して、タンパク質が中村屋比80%、脂質に至っては井村屋はゼロである。

ここで思ったのだが・・・井村屋の方が小豆の量少ないんじゃね?
羊羹の原材料でタンパク質に関係するのは小豆一点のみ。タンパク質が中村屋に対して80%という事は小豆の量が2割ほど少ないのではないか・・・
炭水化物量はほぼ変わらないので砂糖でカサ増ししている感じではなさそうだが

では食べてみよう

まず一口・・・
お、食感が違うぞ。
中村屋の羊羹は「ニチッ」、「ネチッ」と、粘度を感じる食感だったが、こちらは比較的「サクッ」というか、歯切れの良い食感だ。水あめの量が関係してるのかもしれない。
食感の違いは好みの問題だろう。個人的には中村屋のネチネチ食感の方が好みかなぁ

味の方はというと
「うーん・・・甘いなあ・・・」
かなり甘みを強く感じる。舌の上にどっしり来る甘さというか、羊羹を飲み込んだ後も甘みがしばらく口の中に残るというか、キレの悪い甘みだ。
自分が羊羹をあまり食べなくなった理由がまさにこのキレの悪い甘さなので、正直この甘さはキツい。

炭水化物の量は変わらないどころか井村屋の方が少ないので、砂糖の種類や水あめの分量が違うのだろうか。
いずれにせよ一本はキツいので、半分食べて残りは後で食べることにする。

リピート

なし。まさに自分が羊羹を食べなくなった理由が詰まっている品であった。
しかしながらメーカーによってこれほどの味の違いがある、という事が分かったのは収穫だ。


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