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2020年度学習指導要領改訂で、評価と授業が変わる!?

 これまでの学習指導要領改訂は、内容を増減させたり、時間数を増減させたりしていたのですが、今回の改訂は評価の方法を変えて、教師の授業を変えていきましょうという文部科学省の思いがあります。教師の授業を知識伝達一辺倒から、お互いに協力して学び合うことができる授業に変えていけたら良いですね、という感じです。
 今回は評価がどうなるのかということに焦点をあてて述べていきます。
 これまでは評価は、4つの観点をABCの3段階で評価し、総合で5段階の評価を行ってきました。今回の改訂では、総合で5段階で評価することは変わりなしですが、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3観点をABCの3段階で評価することに変わります。その中でも、「学びに向かう力、人間性等」という部分が大きく変わるので、保護者の皆さんも、教員の皆さんもチェックをしておいて方が良いと思います。
 なぜ、チェックしておいたほうが良いかと言うと、これからは、「学校が児童生徒や保護者に対し,評価に関する仕組みについて事前に説明したり,評価結果について丁寧に説明したりするなど,評価に関する情報をより積極的に提供し児童生徒や保護者の理解を図る。」と文部科学省では述べられています。これまでは、評価の方法に関しては、教師の裁量次第というところが多く、教師によって評価の方法が全然違い、子どもや保護者の皆さんからも分かりづらかったかもしれません。これからは、しっかり事前に説明してもらい、どの子どもにとっても納得ができる評価をしていきましょうということです。これを保護者の皆さんもしっかり理解して、教師にしっかり説明してもらうことが大切かもしれません。
 また、評価の中身に関しては、今までは「関心・意欲・態度」という観点がありましたが、これからは全く違うものになります。具体的には、今まで挙手やノート点などで評価していたのをやめて、日々の授業の様子で「知識及び技能を獲得したり,思考力,判断力,表現力等を身に付けたりするために,自らの学習状況を把握し,学習の進め方について試行錯誤するなど自らの学習を調整しながら,学ぼうとしているかどうかという意思的な側面」を評価しましょう。ということのようです。
 今まではテスト、提出物等のような目に見える結果から評価を行い、結果を出すための授業をしていました。これからは、結果も大切ですが、勉強しようという姿勢、つまり、過程も評価していきましょうということです。この過程を評価できるように考え、研究することが授業を改善するための一歩だと解釈できます。
 ただ、現場の先生は、今回の改訂によって、大変な労力を割いて検討をされています。保護者の方は今回の改訂を前向きに捉えて、学校と一緒に評価や授業をより良い方向に勧めていくという意識をもっていただけたら嬉しいです。

 ちなみに、このnotesは国立教育政策研究所の「学習評価の在り方 ハンドブック」を参考にしています。

以上、読んでいただき、ありがとうございます。もし、ためになった、勉強になったと思われたら、よかったら、ツイッターフォローよろしくおねがいします。

テキトー教師 http://mobile.twitter.com/tekitoo_t_cher


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