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5.私、休職するらしいよ

「今日、ちょっと病院へ行って来たら休職の診断となりました」
会社へ電話するのは想像の50倍ぐらい本当にしんどかったが、他人事の様にかけたら案外ちゃんと出来た。

(あ〜どうしょう…)なんて真剣に考え始めてしまっていたらスマホ片手にフリーズして一生かけられなかっただろう。
下手したら休職診断書を持ったまま休み明けにそのまま会社に通い始めた可能性もある。

しかし、もはや考える力も気力も何も残っていなかったので普通に電話出来てしまった。

(最後まで職務を果たせなかった。)
(でも本当にどうやっても無理だった) 
社会人としてのプライドもボキボキに折れていた。

上司には人事部には自分で連絡するようにと言われ電話をしたところ、よく知ってる担当者が出た。
彼は驚きもせず心配するでも無く、丁度何やら大事な打ち合わせ中で忙しかったようで、対応がもの凄く面倒くさそうだった。 (注:普通に良い人です)

途中で心配になって「え、怒ってます?」と聞いてみたりしたが、変に心配されるより、この雑な扱いは逆にとても気が楽だった。
最後に「はい、じゃあゆっくり休んでね!」と明るく電話が切れた。

全然、気にしてないじゃん…。
自分、戦闘不能状態に陥って大ピンチなんですが…

私は彼の言う通り、ゆっくり休む事になった。


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