RTA in Japan Summer 2023 グノーシアRTA 解説した件

徒然なるままに書いたらめちゃくちゃ長文(7000文字over)だったので、適当に読み流してください。
あと多分キモイ。自分語りなので。


・応募~RiJ開幕まで

①応募~当選

世界を争っているよしたかさんが以前からRiJに応募していたことを知っていたが、自分も胸を張れる記録を持っていることから、今回初めて応募した。
お互いに応募したことは認識しており、どちらか受かればいいな、という考えだった。

結果は、よしたかさん当選。
当選したらお互いが解説に呼ぼうという話を冗談交じりにはしていたので、当選確認後即正式に解説させてほしいと依頼。

了承していただいたので、Discordチャンネルを作成してもらい、台本や作戦を練ることになった。

②台本作成

実は応募前から(というか半年以上前から)ちょっとずつ台本を書いていた。
ただ、8割方書いた台本は別環境にあり、データを持ち出せない状況下だったため、見ながらスプシに手打ちするという作業が発生。
当選発表が7/9、本番が8/10~15であることから、そんなにこの手打ちに時間をかけられない。
手打ち+残りの部分の記載を1週間で済ませるという宣言(という名の自分への追い込み)をする。
そこから、よしたかさんに確認・コメントしてもらい、修正するというのが前日まで続いた。
結果、7/16にver.1、7/28にver.2、8/4にver.3完成、最終的にver.4が正式版となった。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1ap35EIQbupmtEMrvnMR2qXH4QTZhTSwBSr3-llw7MW0/edit?usp=sharing



相談の結果、台本方針は下記で設定。
・未プレイ者にもわかるように、チュートリアルは人狼を引き合いに(特に役職を)説明
・未プレイ者に興味を持ってもらえるよう、そしてわかってもらえるよう、チュートリアル区間はキャラの特徴やちょっとしたストーリーを解説
・既プレイ者向け、更にはだんだんわからなくなるであろう未プレイ者向けに、チュートリアル後はRTAに沿った解説(イベントの条件など)
・普段の63カウントではわかりにくいため、特記事項更新の61カウントとし、音に注目させる
・序盤一通りの解説後は、「発生イベントに対するコメント」、「時間があるときの雑談ネタ」、「状況(イベント何狙う、誰が怪しい)をよしたかさんに聞く」の順にアドリブタイミングで
・テキストほとんど読めないだろうからネタバレはしない(最初にチャットにも依頼)
・解析情報はあまり載せない(初期色の事)
・各走者の比較をする際は、一長一短のものか、本番走者が秀でていることにのみ言及(解説が得意なことはあまり言わない)

ver.1から2万字を超え、それでもなおちゃんと全部見て100以上のコメントしてくれたよしたかさんにお礼申し上げます。

③通し解説練習(個人)

台本ver.1を作って確認してもらう間に、自分で一回しゃべってみる。
走者の記録動画や自分の記録動画(それぞれ過去含む)を対象にすればよいと考えていた。
まずはチュートリアルだが、圧倒的に時間が足りない。
11~12分で、「役職説明」「キャラ説明」「世界観説明」「RTAとしての説明」は無理だった。だいぶ削らざるを得なかった。
大幅に台本修正することになるが、伝えるべきことの精査、そして時間が足りないゆえに伝えるべき言葉の精査が出来たように思う。
(最初っからやれと言われればそう、でもおいら教授に一番言われた指摘は「日本語がおかしい」なんだもん許して)

で、次にわかったのは、伝えたいことが多すぎて台本集中する結果、アドリブが必要な本RTAに対応できないこと。
正直、台本のセリフを覚えていれば問題なかったのだが、練習量が少なかったことと、台本の修正が直前まであったことから諦めた。
雑談ネタが軸になりすぎて、各イベントの説明に行こうと台本をめくるだけで通り過ぎていくのはやるせなかった。
(あと、自分たちがやっていることは本当に速いペースでやっていることを実感した)
また、台本が前後しすぎるため、スプシそのものではなく紙出ししないと間に合わないこともわかった。

話術がないのはわかっていたので、面白くするポイントはあらかじめ仕込む必要があるうえ、きっちりと練習する必要もありそうだった。

④通し練習(合同)

よしたかさんに走ってもらいながら、解説練習するのを2回ほどやってもらった。(8/2、8/6)
割と本番に近い形式でやろうということで、てきみちは覆面被って、よしたかさんは本番のコスをしてもらいながら実施。
…が、2回ともチュートリアル区間終わるころには目が取れてしまう始末。
とはいえ、大きな問題が発覚してよかった。
・視界が圧倒的に足りない
 台本、イベント一覧、ゲーム画面と目まぐるしく見る必要があるのに、
 ぎりぎり一つを見るので精一杯。(主に覆面のせい)
 見ないところは見ない、を勇気をもって行う必要があることを知る。
・イベントカウントがきっちりできない
 普段と違うカウント方式であることもあるが、61カウントができない。
 カウンタの導入をケツイ。
・目が取れる
 開幕時は安定してそうなのに、動いてるとやっぱり取れる。
 本番直前の固定をケツイ。
・他人のRTAをリアルタイムで追うことの難しさ
 配信で自分でやりながら解説するのと、自分でやらずに解説する
 のでは、ワンテンポ反応が遅れるのが非常に痛かった。
 イベントが起きそうなのか、何が来るのか、ループが終わり
 そうなのか、全部が受け身になることが原因。

⑤コスプレ

小学校の時一番苦手な教科が図画工作であり、人生で一番初めに無理だなこの分野と思ったのが芸術系だった私だったが、RiJに出る今回しかコスプレに挑戦することはない、と思い、よしたかさんに許可を取り挑戦。
しげみちにした理由は、全身タイツさえ買ってしまえばいけるだろうというのと、名前が偶然にも似てたこと。(「てきみち」は少なくとも2011年からネット上の履歴で残っているし、自分の中では2004年ごろからネット上で使用している)

台本と同時並行で作成。
全身宇宙人タイツ(ドンキ製)、赤いベルト、ホルスター、黄色いレインブーツを購入。合計1万ちょっと。
BB弾のおもちゃの銃があったので使用。
目については…リングフィットアドベンチャーを配信する際に購入した、厚紙性の仮面に絵の具で色を塗って切り出したものを使用。(湾曲具合が良くてね)
ただ、圧倒的に目が難しい。目のハイライト、向き、視界確保の穴あけ、そして固定…
両面テープのみの固定は湾曲している分難しく、視界も厳しく、鏡で見たときの仮面ライダー感…
目の位置、向きは最後まで納得がいかず、本番前日に会う約束をしていたよしたかさんにつけてもらおうと決意。
結局は自分でボンドで取り付けたけど、不安なまま当日へ…
最終的な姿はこちら


・RiJ開幕~

①開幕日(本番前日)

開幕と同時に台本修正を締め切ることにしていたので、台本を印刷後会場へ向かう。
よしたかさんが関東にいらっしゃるのが前日だったので、この日に会場で顔合わせすることに。
私はテンション上がっていつまでも話しかけた、しげみちの目の位置を固定する作業をしながら…
だって、RTA始めたときから1位で、自分が成長してもずっとライバルで、知識もほぼ全部よしたかさんからで、声が良くて、知的で、繊細で…
おっと、感情が高ぶりすぎたようだ。戻ろう。

会場の雰囲気を知れたし、有名なRTA走者さんを見つけたし、無敵時間さんにちゃんと話しかけることが出来たし(たまRUNでは何も話し出来なかったしRちゃんぬいぐるみ出さなかったし)、本番前の動きも考えることが出来たし、事前ダウンロード&コントローラセッティングもできて、有意義な1日だった。
(よしたかさんが来るまではボッチで一人スマホいじって、「グノーシア」でエゴサしてた)

②本番当日

10時過ぎに現地入り。
よしたかさん(頭以外コスプレ済み)と合流し、プロゴルファー猿などを見る。
一つ前のゲーム(Curse Crackers)がESTかなり短めのため、二つ前(ギボン)から動き始めることを意識していた。
本番前やることは以下で考えていた。
・コスプレ着替え(全身)
・念のため再度動作確認

ガチ不審者になる着替えを済ませ、羞恥心に負けながらもいざ関係者ルームへ…
ホワイトボードを見ると、前日にダウンロードしたPCがギボンで使われていることが判明。(ギボンは並走なので3台使用)
ギボン終わりにそのままPC引き継げばいいかな?と思っていたところ、スタッフさんから、グノーシアの次のゲーム(Lobotomy Corporation)も同じPCに入っており、グノーシア中にセッティングを始めたいから別のPCに変えてくれないか?と相談があった。
変えるのは全然問題なかったのだが、変える先のPCもギボンで使用していたため、結局セッティングはギボンが終わって本番の席に移動してから行うことに。
コスプレ着替えした後、邪魔だった頭等を取っていたため、焦ってつけ直し、急いで本番席へ。(このとき通路で驚かせてしまったスタッフさんごめんなさい!)
ダウンロードから、Switchコントローラのセッティングをよしたかさんにやってもらい、こちらは台本、イベントリスト、カウンター、筆記用具を用意…
と、ここまで来て新事実!なんと、全身宇宙人セットには手袋まであるんですが、これが滑ってしまって台本がめくれない!
ということで、手袋はカバンの中に突っ込む羽目に。
後はよしたかさんと共に音量調節していると、一個前も終わり、待機画面になっているではないか。
寄付額投票の終わりを告げ、処理してもらい、結果の連携を受けた。
そしたら、スタッフさんから、準備出来てたら始めちゃいますねと告げられ、勢いそのままに始めることに。

深呼吸をする暇も、後ろを振り返って観客を見る暇もなく、知り合いの配信者からもらった格言を心で唱えることだけ成功し、いざ開始…

本番のアーカイブはこちら

よしたかさんとの振り返り配信はこちら


・本番振り返り

本番の反省点を列挙する。

A①カウント1ミス

これは練習中から何度も起きていたが、逆に言えば1個のミスに抑えられたともいえる。
イベントが起きたなというタイミングと、特記事項更新のタイミングの両方で押していないか、途中重複カウントしてそうでめちゃくちゃ不安だった。
しかし、カウンタを用意したのにミスしたのは痛かった。

A②土下座呼び

沙明が土下座イベントを起こした後のこと。
沙明が土下座してきて、回避できたのでCSしてもらえた場面。
「土下座を…(回避できたので)眠らせることが出来ました」
と言ってしまった。
これには、結構な数の方が、「土下座呼びは草」という反応になってしまた。
これは言い回しで回避できたので、本当に悔しいミス。
(視聴者が土下座回避が見えてなかった…という言い訳はなし)

A③イベント条件の5つ目言えず

特記事項50過ぎたあたりからイベントの詳細条件を言い始めたが、残っているイベントも結構解説してしまったので、最後の5つ目の詳細を言えなかった。
一番不思議な表現をしておいて、解説しないという一番ダメな解説となってしまった。
(数コメントだけイベントの神を知っているコメントやツイートはあったけど、それ以外には伝わっていないわけで。

結構知りたい人がいるっぽいので、台本から抜粋します。

⑤5つ目、イベントの神がキャラクターのエネルギーを食べる事です。
これ、私がとち狂ってるわけじゃないんですよ?プログラマのしごとさんがおっしゃられた言い方です。
人狼の神、各イベントの神、投票後の神、夜の神など147柱の神がこのゲームの処理をすべて担当しています。
で、「各キャラクターにはそれぞれ存在エネルギーがあり、それを神々が奪いあって動き出す」というイメージなんだそう。
なので、イベントが起こるときには当然対象キャラのエネルギーを食べた後なので、連続で同じキャラのイベントは起きにくいとされています。
プログラムに詳しい方なら、神の正体についてなんとなく想像がつくかもしれませんね。

A④頭爆発後、ヘッドセットを忘れる

粘菌で頭をフェイスオフする際、髪の毛が爆発してそうなこと、マスクを早くつけて復帰しないといけないことなどに気を取られ、ヘッドセットを首から頭に付け替え忘れてしまった。
ぎりぎり聞くことのできる音声は入っていたものの、余裕を持てるようにすべきだった。

A⑤呂律回らなさ

頭で考えることが多いのは事実だが、てにをは間違えたり、自分でも何言ってるのか聞き取れない単語があったりと、練習不足が垣間見えてしまった。

A⑥ちょっとでしゃばり

普段から喋りたいことがあると喋りまくる性分な上、画面と台本と見ているとなかなか周りを見るのが難しかった。
よしたかさんとのコンビネーションは当然不十分で、コメントが重なることがちらほら。(逆に集中時に振ってしまったり)
もっと画面を見て状況把握できてたらよかった。
この後挙げるよかった点とも重なるが、もっとやってよかった。
練習量を増やして台本の暗記量を増やせばできたかも。

本番の良かった点も列挙する。

B①「「終わっちゃったー」」ハモリ

レムナンの恋愛イベントで、二日目のイベントを見に行く前にLoopが終わってしまった際の発言が、見事にハモった。
全く意図しておらず、練習でもハモることはなかったのに、あんなにきれいに言えて、受けてくれたのは本当によかった。
解説の分量が多すぎて、あんまり言えるタイミングもない中、声を出してくれたよしたかさんに感謝。

B②タイム感覚のずれ

40特記事項でのタイム1:08をどう捉えるかについて、私はまぁまぁ早い、よしたかさんは遅いと意見が分かれた。
世界一位はやっぱり違うな、という反応で(結果論だが)受けてくれてよかった。
実は、解説論とか色々検索したり動画を見ていたのだが、その中で
「タイムが遅いかどうかなんて視聴者はあんまりわからない。ネガティブなことを言うよりは、ポジティブに言おう」
というのがあった。
実際、40で1:08は決して早いとは言えないのはわかっていたが、ESTに比べれば十分早いので、「まぁまぁ早い」と言ったところ、冷静に突っ込まれてしまった。
よしたかさんとのコミュニケーション不足ではあるが、受けてくれてよかった。

B③台本より状況を見る・解説するに時間を割けた

台本で用意してた雑談ネタを喋り切れなかったのはあるが、中盤~終盤が雑談ネタばかりになるのもどうなの?と本番前日位から思い、ちょっと意識して状況解説に重きを置いた。
これにより、練習時よりよしたかさんに多めにフリを投げることに成功し、推理当てが披露出来たり、解説としても状況把握がしやすかった。
(私が前に出すぎという意見もあり、もっと振ってもよかったかもしれない)

B④茶番の受け

未プレイにもいける茶番、既プレイ向けの茶番など何個か仕込んだが、グダったりすることなく行えた上、コメント等かなり反応が良かった。
覆面取った時にイケメンと言われたことは人生でほぼなかったので、マジでうれしい。
たぶんマスクがあったから。うん。

・完走した感想

当選から本番までの一か月、いろんなことがあった。
普段の言葉遣いのどこを直せばいいのかなど、アドリブでは絶対に悪いことを起こしかねないことから行った台本作成は、かなり大変だったけどやってよかった。
本番ではミスをやらかしてはいるものの、予想以上に受けてくれてよかった。
台本にあったけど言えなかったこと、台本からそもそも落とした話、もっとしたかったけど。
コスプレも最後まで目は気に入らなかったが、受けてくれてよかった。
2つ(やろうとしたという意味では3つ)のRTAの中で、一番初めにRTAをし始めて一番思い入れがあり一番熱を入れたグノーシアを、絶対に悪いことはできないし、成功させたかった。

完全な個人的な話だが、最後2週間は仕事もかなりつらくなった。
メンタルがしんどかった。(うつではなくあっぷあっぷした感じ)
すべて投げ出したくなったが、RiJは人生の中でも成功させねばならないことだと踏ん張った。
本番が終わり、よしたかさんを見送った後、帰りの電車内では一人泣いていた。幸せだった。

ツイート(「グノーシア」と「#RTAinJapan」の入っているもの)、twitchのチャット欄、掲示板のコメント、みんな見たよ。概ね好評でよかった。本当によかった。
この場をお借りして、RTA in Japan運営様、見てくれた方々、応援してくださった方々、このRTAを見てグノーシアを買ってくださった方々、開発のプチデポットさん、そして何よりグノーシアRTAの走者方々には、厚く御礼申し上げます。

グノーシアを買ってくれた方へ
 あんまり議論に集中しすぎないでもいいからね。
 勝ちにこだわらなくてもいいんだよ。
 "Thank you for Playing"見るまでやってくれるとありがたいな。

グノーシアRTAを走ろうと思う方へ
 最初は慣れることだけを目的に数回走ろう。
 自己べが2時間台に突入してからが勝負。
 その頃にはスタイルも確立していると思うな。
 よしたかさんの資料参考に頑張ってください。

Erinさんへ
 名前は入れてないけど、実はこっそり台本に登場しています。
 よしたかさんが追加したんだ。
 海外走者って言ったらErinさんしかいないよね。
 自分の中ではErinさんとよしたかさんは大きな存在だったんだ。
 最近は走っていなくても、気にかけてくれているのを知って、嬉しいよ。

そして最後に。
よしたかさん。
解説申込を受諾し、1か月間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。楽しかったです。
返しきれない恩をいただきました。
(いつか、返せるといいな…)

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