【詩】ヒヨドリ
もうじき満開を迎える桜の木に
小柄なヒヨドリが一羽やってきた
好物の桜の花の蜜を吸いながら
枝を揺らしてダンスを踊っている
鳥にとっては全てが自分の庭で
また全てがみんなの庭でもある
体力が許す限りどこへだって行ける
人の方が窮屈に生きているだろうか
彼らに何をするのが好きかと聞くと
歌、踊り、食べることと答えるだろう
彼らが餓死するのを見たことはない
自然が全てを与えてくれるのだから
人は満たされてただ生きること以上の意義を求めるが
食べ物を探し回ることが不幸だとどうして言えるだろう
(書いた日: 2024-04-08、テーマ: 生き物にとっては全てが庭)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?