状況の善悪を判断しない
状況の善悪は、一時的で相対的なものです。速く進むことが目的なのだとしたら、追い風や下り坂が善で、向かい風や上り坂が悪のように思えます。しかし、風向きはずっと同じではありません。上り坂を越えれば下り坂がありますし、逆も然りです。また、反対側に進む人にとっては、この基準での善悪は全く反対になります。
今読んでいる本️(ニュー・アース)に、このことを説明する面白い話がありました。
男性は、判断する代わりに事実を受け入れています。「そうかもしれない」と言っているのは、善悪は物事の一面でしかないことや、それを超えたところに秩序があることを知っていたからです。
善悪は、思考、つまり無意識が生み出すものです。苦しさを感じているときは、状況に対して苦しむ以上に、状況に対する思考に苦しんでいることがあります。無意識のうちに「こんなことが起きていいはずがない」「いつになったら終わるのだろうか」のような思考が頭の中を流れているのです。しんどい状況のときは、どういう思考によって苦しんでいるかに気づくことができれば、少し楽になれるのではないかと思います。
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