「かくかく詐欺」にならないように

書かなければ死んでしまうと思いながら、生業の方でのアウトプットが増えるとたちまち書く手がおろそかになる。
よくない。
生業の方もアウトプットももちろん完成度は満足のいくレベルではあるももの、いうてもサラリーマンのお仕事。与えられてやっているに過ぎないので主張したいことを表現しているわけではない。ので、そこで疲れ切っている場合ではない。

私は数年前、東村アキコ先生の「かくかくしかじか」を読んで泣いた。美大予備校の先生のセリフで泣いた。美大に通った私はとにかく何かになるためにはかくしかないということを身をもって知っていたことを、改めて突きつけられて泣いた。
これは「かく」ことだけに言えることではない。見るでも、読むでも、蹴るでも、走るでも、一緒だと思う。

かけ、かけ、かけ!
心の中に小さな日高先生を住まわせよう。今日も竹刀を振り回す彼にビビりながら、舌を出し健やかに進もう。


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