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自分だけではできない事も、同じ気持ちを持った人達の力をお借りする事で実現できる事がある。-前編-

先月のこと。
TE kara TEのデザインをしてくれた方が「近くを通ったから寄りましたー」と尋ねてきてくれました。

「ついでに何か食べさせてもらえたらラッキーかなっと思って」と。

多分、本当は店の状況を心配して足を運んでくれたのだと思います。

丁度カレーがあったので、それを召し上がってもらいながら色々と話を。

緊急事態宣言中に色々と考えていた事や、以前から思い描きながら出来ていなかった事など。
その中で盛り上がったのが「スパイスセット」を作ったらどうか?という話でした。


僕自身、最近スパイスやハーブやナッツ類の可能性を感じていて、自然な物でどこまで満足の出来る料理を作る事が出来るのか?という部分に大きな興味があります。

早速パッケージを見に行き、試作品を作り始めたのですが、どこか定まらない感覚。

「自分が作る必要があるのか?」

既に「これで美味しいカレーが作れます!」的な商品は沢山あって、僕がその分野に参入する理由が見つからなかった。

ただの「商品」を作るのは何も面白くない。

僕がいつも面白い!と思う時は、ただ料理を作るだけではなくて、料理と何かが掛け合わさった時。

その「何か」はひとつではなくて、沢山。

僕の料理×召し上がった方
僕の料理×友達の料理
僕の料理×未来の話  etc。。

そんな事を考えていた時。
そうか、いつもTE kara TEでやっている事を届ければ面白いかも!と思いました。

ただ「売る」のではなく、そのモノを介して何かが「生まれる」ような。

そう思った時、ストンと心に落ちました。

product(商品)ではなく
project(企画)だ!

これは自分中で大きな転換期になるかもしれないな、と感じました。

それと同時に、沢山のハードルがある事も。

パッケージは?
ラベルは?
リーフレットは?

とりあえず、いつもと同じようにラベルを作ってみました。
不細工ながらも自分なりにデザインを考えて。


結論としては、自分で全て作るのは「限界がある」ということでした。

人に任せるという行為。
僕はこれがとても苦手。

自分でやってみたいという強い気持ちとその反面、人を信用する心のキャパがない。

ある時から気付いていた課題でした。
今回はこのアレルギー反応を取り除く絶好のタイミングだと思いました。

その話をその方にしたところ、デザインをしてくれる子がいるから頼んでみませんか?と。

僕の事をよくわかってくれている方が言ってくれるのであれば間違いないと思い、お願いする事になりました。

それでも緊張していましたし、心配もありました。
「もし思っていた感じじゃないデザインが上がってきたらどうしよう」と。

でも、その心配はお会いしてすぐに無くなりました。

「見た目」の話ではなく、「想い」を聞いてくれたからです。

それがとっても嬉しく、そして「間違いなくいいものが出来る」と思えました。

安心感が凄かったんですよね。


料理、デザイン、マネージメント。

それぞれが得意な分野を活かす。

◯×△=□project。
何かと何かを掛け合わす事によって、新たな発見や気付きを見出す事が出来たらいいな、という想いを込めた名前。

「このパッケージやラベルを作るのも、まさにこのプロジェクトと同じ、掛け合わせですよ。いいモノ、作りましょう!」

まさしくその通りですね。

そんな感じで動き出したプロジェクト。

次回はその中身についてお伝えさせてください。

(後編に続く)

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