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薬を飲むためには食事をしなければならない

そんな風に、物事なんてせいぜい二つくらいしか繋がっていない。
いくつも原因を遡っていたらキリがなく、「風が吹けば桶屋が儲かる」や「バタフライエフェクト」のようなこと、現実にはそうそうない。あるかも知れないけれど、ないと思っていた方が幸せなこともある。


昨日朝起きたら足の親指がパンパンに腫れていた。
小学生の頃、爪を切りすぎたせいで指と爪の間から菌が入り、炎症を起こしたことがある。治療でドライアイスを患部にジュッとやられた痛みがトラウマで、それ以来爪の切り方には気を付けていた。20年近く前のそれと全く同じ症状の足を見つめ、なぜ…と思いながら、考えても痛みは引かないため取り敢えず皮膚科へ向かった。
ドライアイスではやられなかったが、塗り薬と飲み薬を処方されて帰路に着いた。帰宅するとほとんど痛みは消えていた。

どうしようもないことはどうしようもなくて、何でとかどうしてとか考えても仕方がない。とにかく現実は目の前に迫っていて、選択をし続けるしかない。

足が痛いのは爪の切り方が悪かったから。
気を付けていたつもりだったが、そうなってしまったからには病院に行って治療する、以外の選択肢はないのだ。

処方された炎症止めの飲み薬は必ず食後に服用しなければならない。このところ顎の痛みのせいで適当に食事をしていたため、3食きちんと取らなければいけないのか、と嘆息した。
それでも他にどうにかできる方法などない。朝昼晩、食後に薬を飲めと言われたなら朝昼晩、食事をするしかない。


抗う気力も体力もない。
でも、考えすぎておかしくなってしまったあの頃と比べると幸せなのかも知れない。
降ってくる雨に怒ったって仕方ない。外に出るには傘をさす、それだけだ。

毎日朝起きて仕事をし、夜を迎える。
嫌でも朝は来るし、いつも同じ場所に夜はいる。
日々歳をとって、ゴールに向かって歩いていく。
それだけだ。それしかない。




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