授業中に書いている2

先ほどから何をするでもなく暇に飽かせて駄文を生産し、いかにも「知的生産をしています」ヅラをしている面の皮の厚い人間こと私なのだが、しまったどうやら辺りを見渡してみると周りはちゃんと授業を受けている人間だらけではないか。これはしてやられた。

いや、よく考えれば、あるいはよく考えなくても、この時間は授業中なのであるから授業を正しく受けるというのが品行方正な授業態度というものであるのだろうが、恐らくそれが出来るような私ならばきっと三回生の時点でもっと優秀な成績を修め、日々の活動に没頭し、日毎の家事をきちんとこなしていたはずだ。そのような私でないことは、帰ってきた私を暖かく出迎えてくれるアパートの部屋に据え付けられたキッチンシンクに堆く積まれた皿の山が事前に証明してくれている。

最近は部屋のベッドに横たわり、色々な角度で寝ていたら一日が終わっている。知的生産どころではない、生産そのものが凄惨極まるほどにゼロに漸近している。国内総生産の代替に部屋内総生産という指標を導入したら私の部屋の部屋内総生産は食った分だけマイナスだろう。私は大学生になって、このような生活をしたいわけではなかった。責任者はどこか。


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