定積

愛だけが地球を救うのだ。

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    雑記まとめ

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過去の自分と対話した話

あなたは過去の自分を覚えているだろうか。 私はもの覚えのあまり良い方ではないので、過去の自分について覚えていることは少ない。特徴的なイベントや出来事ならまだしも、過去の自分がどのような日常を送る少年であったかについて客観的な視点から語ることはおおよそ不可能だと思われる。しかし、この前なんとなく思い出したことがあった。それは、自分が中学生だったある日に起こった、あまりにも日常的な出来事であった。 *** 中学2年。長かった梅雨も過ぎ去って、ちょうどこれから本格的な夏に入ろう

    • 雑記 2024/06/05

      昼過ぎに起きる。状態は良好ではない。ただ、もう終わったなという感覚がある。 脱いだ上着をハンガーに掛け直す、みたいな小さな事柄をことごとく放棄した結果、私の部屋はもうどうしようもないほどにぐちゃぐちゃになってしまった。ぐちゃぐちゃな部屋は私の生活もぐちゃぐちゃにしていく。感情もぐちゃぐちゃにしていく。まだ治せる段階で適切に処置しなかった結果、私の部屋も感情も手の施しようがないほどにぐちゃぐちゃになっていた。治せる状態の時に治そうとしなかったのは私の怠慢だが、しょうがないと諦

      • 4月の総括

        春なのにまだ寒さの残る4月の夜。空気に混じった夕飯の香りが生活を感じさせる。こんな街にも生活はあるのだ。しかし、ここに僕が帰る家庭はない。迎えてくれるのは六畳一間のとっ散らかったマイホームだけだ。 思えば、夕さりの背にどこからか漂ってくる夕飯の香りほど自分に「生の営み」を実感させてくれるものはない。実家にいた頃は、それは「暖かい家庭」を想起させるようなものだったが、ここつくばの地で感じるその匂いは、一人暮らしの大学生が、それでも必死に生に食らいついているような、そんな生々し

        • 2月、3月の総括

          2月のある日、教室にパソコンの充電ケーブルを忘れ、深夜ひとり大学まで取りに行った。この街は深夜になると人をめっきり見かけなくなる。月並みな表現だが、世界に自分ひとりになった気分になる。この感情は、世界全てが自分のものになったような征服感か、あるいは自分だけが世界に取り残された孤独感か。充電ケーブルを取って帰路につく。街は2月の寒さを引きずってまだ大分寒いままだった。景色はずいぶん霧深かった。 春霞を見ると春の到来を感じる。酷いときは一個先の交差点の信号すら霞がかってよく見え

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          20本

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          深夜のじゃれ本まとめ

          昨日、『深夜徘徊組』と呼ばれる謎の集団で「じゃれ本」というゲームをやったら面白かったので記録として残しておこうと思う。 じゃれ本とは?ルール1回戦 (制限時間5分)メンバー:はるまい、キリン、定積、Spencer 『田無がある西東京市』 『するどいストップウォッチ』 『幻想的タイビール組曲』 『組み合わせる履歴書』 2回戦 (制限時間1分)メンバー:はるまい、キリン、定積、Spencer 『心地の良いあずまや』 『ペットボトルくじら』 『壊れかけの東京』

          深夜のじゃれ本まとめ

          本屋を破壊する爆弾

          大学1年目の春、僕には沢山の友人が出来た。突然増えた様々な人脈に僕は確かに「開けた可能性」を感じたし、「大人になるってこういうことなんだ」という朧気ながらも新鮮な実感がそこにはあった。 大学3年目の冬、気付けば友達は随分減った。あの日の感慨はどこへやら、別に喧嘩したり仲が悪くなったりしたわけでもないのに、何となく疎遠になっていった沢山の人間関係を思い返しながら僕は今日も自転車を漕いでいる。それでも、今になってちょくちょく新しい人間関係が増えたりするから人生というのは本当に分

          本屋を破壊する爆弾

          ちょっと前の雑記

          お互いに疲れていた、のかもしれない。あるいは眠かったか。 少なくとも僕は眠かったし、お腹も空いていた。 友人3人で集まっていたある日、鍋を食べようという話になった。家主は眠そうだったため、残りの2人── 僕ともう一人で鍋の材料を買いに行くことになった。既に日は暮れていて、外に出ると空はすっかり藍を含んだ暗い青色であった。ここ数日と比べてもその日は特に気温が低かったらしく、刺すような寒さが肌に触れたのを覚えている。 一緒に材料を買いに行くことになった友人とは、もう三年の付き

          ちょっと前の雑記

          2023/12/29

          修学旅行で覚えているのは、たいてい学校側に決められた『見るべき順路』の外側にあるものだった。バスに揺られてみんなで行った金閣寺も清水寺も、実はあまりよく覚えていない。感動したような気はしている。ただ、「良い思い出だった」と言いながら私が思い出すのはほとんどの場合、夜寝る前のたわいも無い雑談であったり、他の学校の修学旅行生の制服が妙に素敵に思えたことだったり、こっそり順路を外れて寄った茶菓子屋での一杯のことだった。意外と人の記憶に残るものってのはそういうものなのかもしれない。

          2023/12/29

          【完全版】インフルで得た知見大公開!7選

          みなさまお久しぶりです。定積です。いよいよ長かったアドベントカレンダーもラストですね。ラストがこんな記事ですいません。さて、私はこの前インフルにかかってしまったのですが、その際に様々な知見を得たのでその知見を共有していきたいと思います。皆様もこれからのイベントシーズン、お体にはお気をつけて。 Episode 0 : ここが地獄の一丁目コトの発端は12/10(日)の夕方のことでした。諸々の課題を一通り終わらせ、ほっと一息ついた私はあることに気がつきます。 「なんか体の奥底か

          【完全版】インフルで得た知見大公開!7選

          中二病でも三幕構成がしたい! ~アニメ版「中二病でも恋がしたい!」から見る三幕構成~

          寒くなってきましたね。こんにちは、定積です。この記事ではアニメ版「中二病でも恋がしたい!」を題材に、その物語構成を分析してみたいと思います。 「中二病でも恋がしたい!」ってどんなアニメ?皆さんは「中二病でも恋がしたい!」を見たことがありますか? 2012年のアニメですし、再放送も何回かされていたので、もしかしたらテレビでリアタイ視聴していたという人もいるかもしれません。制作は安定したクオリティで有名な京都アニメーション。よく動く美麗作画は一見の価値ありです。ストーリーはこん

          中二病でも三幕構成がしたい! ~アニメ版「中二病でも恋がしたい!」から見る三幕構成~

          授業中に書いている2

          先ほどから何をするでもなく暇に飽かせて駄文を生産し、いかにも「知的生産をしています」ヅラをしている面の皮の厚い人間こと私なのだが、しまったどうやら辺りを見渡してみると周りはちゃんと授業を受けている人間だらけではないか。これはしてやられた。 いや、よく考えれば、あるいはよく考えなくても、この時間は授業中なのであるから授業を正しく受けるというのが品行方正な授業態度というものであるのだろうが、恐らくそれが出来るような私ならばきっと三回生の時点でもっと優秀な成績を修め、日々の活動に

          授業中に書いている2

          授業中に書いている

          この時間帯が一般の大学生にとって授業中であることは恐らく皆さん承知のことであろうが、私(大学生)もその例に漏れず今まさしく授業中である。 まさしく、今、授業を受けている。 それでは何故お前はこのnoteを書き、あまつさえ公開までしているのかと問われれば暇だからと言う他あるまい。現に私は、授業二回目にしてもう既に飽きの片鱗が見え始めている。そんな私が出来ることと言えばこの教室内にいる「mast」と「mastでない」人を目で選別していくことか、あるいは文章を書くことぐらいなの

          授業中に書いている

          メ創からみたお前

          ボケ!

          メ創からみたお前

          2023-09-11

          いつも同じコンビニを使っていると店員に顔を覚えられそう(実際にもう顔を覚えられているコンビニがある)で嫌なので、毎回少しずつ違うコンビニに行っている。今日はなんとなく散歩をする気分だったので少し遠いコンビニまで歩いた。コンビニへ向かう道のりで、私はこの道を久しく歩いていなかったことを思い出した。 この道は、自分が幼稚園~小学校の頃はよく通っていた道だった。大きな道だったのでロードサイドにはファミレスが何軒かあり、たまに家族で外食しようとなると決まってこの道を歩くのだった。お

          2023-09-11

          2023-09-07

          この街を南北に走る大きな二つの通り沿いには松屋が2店舗と、あとはすき家と吉野家がある。さながら牛丼激戦区の様相を呈しているこの街で、何かに抵抗するかのように牛丼以外を選び続ける。ぶっちゃけ言うと、牛丼はもう飽きた。この街を出たいと思ったのはこれが初めてではないが、その理由はまさか食の多様性の無さだけではあるまい。 南北を縦断する大きな二つの通りには、いずれもほとんど街灯が無かった。そのため通りはともすれば足元が見えないほど薄暗く、必然的に空の月ばかり見るようになった。月を眺

          すみません、君たちはどう生きるのですか?(ネタバレあり)

          はい、見てきました。良かったですね。ホントに。寝不足からのレイトショーということもあり正直最初はちょっとうつらうつらしてた部分もあったんですけど、楽しく見ることが出来ましたね。パヤオ最高! ↑ って言ってるけど多分コイツ最初のほうで一番重要な主人公が継母さんと一緒に異世界転生するシーン見逃してる。ちょうど一番うつらうつらしてた。サイテー!!!!!! はい、とりあえず所感です。まず久石譲の音楽が良かったですね。クライマックスの音楽とかだいぶ好きだった。それに合わせるように音響

          すみません、君たちはどう生きるのですか?(ネタバレあり)