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見やすいサバゲー動画の撮り方

 サバゲー歴は20年以上。(※2022年5月現在)
 自他共に認める生粋きっすいのショットガンナーです。

 約6年前の2016年からサバゲー動画の撮影を始めました。
 撮影にあたって、自分のこだわりポイントは下記の通り。

(1) FPSゲームのような映像を撮る
(2) サバゲーをする時、自分本来の動きを損なわないこと
(3) 撮影機材にかかわる手間を減らす
(4) できるだけ編集作業を楽にする
(5) 見やすい動画にする

【結論】GoProMAX で撮る/これ1台で全て完結

 360°モードで撮影しておいて後からGoPro Player(Mac用アプリ)で必要な映像を切り出す。その後 FinalCutProX で編集。コレが結論です。

 GoProMAXの1台だけで FPSゲームのような映像が撮影できます。
 視点、ガンカメラ、自撮りがコレ1台で完結!

エアガンの左側にGoProMAXを取り付ける事。
これが数年間の試行錯誤のうえ辿り着いた答えです。

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東京マルイ製/M3ショーティーにGoProMAXを付ける

(1) FPSゲームのような映像を撮る

『FPSゲームのような映像ってどんなもの?』
 自分は移動時、射撃時、精密射撃時のスムーズな視点切替えだと考えます。そして何よりも重要なのは水平維持が効いてる事!

【傾かない地面(水平維持は正義)】
 FPSゲームっぽい映像で最も重要なのは地面が傾かない事です。(ナナメにならない事)水平維持機能が無いカメラではこれが難しい。
 地面が傾かない映像は、それだけでとにかく見やすい!

スクリーンショット 2021-09-18 4.24.01
QUAKEIII や Unreal TOURNAMENTのようなFPSゲームが理想的

 そしてFPSといえばこの画角!
 右下にプライマリーウェポンが映り込み、画面中央部分に焦点。

スクリーンショット 2021-09-18 4.22.38
※三角形の記号は動画編集時の後付けです

精密射撃をする時は中央へズーム!
GEARS of WARシリーズの操作性と視点移動が大好きなのだがアレは斜め後方から第三者にカメラを構えて撮ってもらわないと実現できません。(涙)

※FPSとは一人称視点のシューティングゲームを指し、「ファーストパーソン・シューティング」の略です

【360°撮り逃しが無い安心感】
 見せ場のある良い映像を撮りながらサバゲーも楽しむ……この両立は、なかなか難しい。
 ゲーム開始直後、足元の地面しか映ってないサバゲー動画を見た事はありませんか?
 バリケードに隠れているシーンで、目の前のバリケしか映っていない動画を見た事はありませんか?
 肝心なキルシーンが映っていない動画を見た事は?

 視聴者が見たいのはそのような映像ではありません。射手(プレイヤー)の視点と映像が出来る限り同じようになるのが理想です。
 ……それを実現するための360°カメラです!

 というワケで GoProMAX の最大のメリットは360°撮影の安心感と、リアルタイム水平維持機能です。
 もちろん手振れ対策にも Max Hyper Smooth (マックス ハイパースムーズ)と、強力な手ブレ補正機能が付いています。

▲【GoProMAXの弱点】
 そんなGoProMAXにも弱点が有ります。
 同時期に発売されたGoPro9の画質と比較すると明らかに劣ります。映像のクッキリ感、細部の鮮明さが出ない所が残念。
 60fpsが欲しい所ですが、360°/5.6kモードの撮影時は30fpsになってしまうのも惜しい所。

 更に注意点としては360°モードで映像公開をしない事です。360°のサバゲー動画と言うと面白そうに感じますが、実は見る側の負担になります。
 理由は『どこを見たら良いのか?』を視聴者側の操作にゆだねるからです。製作者が見て欲しい『面白い部分』を視聴者が見逃すかもしれません。
 360°どこを見渡しても面白いサバゲーなんて、そうそうありません。

(2) サバゲーをする時の自分本来の動きを損なわないこと

 自分の場合は
『プライマリーウェポンのエアコキ・ショットガンを背中に抜き差し出来る事!』
 これが最優先の項目になります。

ショットガンは背中に刺すもの。
武器を背中にマウントするのはGEARS of WARの影響です。

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ショットガンは背中に刺すもの

 この写真は少し古い写真。現在はピストルグリップの左側にGoProMAXを付けています。

 身体やエアガンにカメラを取り付けると、その分、動きが制限されます。カメラを破損しないように動くこと、加えてレンズ等への被弾を予防する対策が必須です。

 GoProMAXの購入直後は金属製のフレームと専用のレンズ保護カバーを使用していました。しかし、重くなる事、GoPro純正の保護レンズの方が綺麗に撮れる(※サードパーティ製の保護レンズだと360°モードでつなぎ目がおかしくなる)という事に気付いて断念。
 今では本体に純正の保護レンズカバーでサバゲーしています。
 万が一、本体に被弾しても泣かない! でもレンズだけは守りましょう。(笑)

 サバゲー動画を撮影した事が有る人なら解る事ですが、被弾しにくいサバゲーの動きは『撃ったら直ぐに身を隠すこと』です。しかし動画を撮りながらとなると、これが難しい。
 直ぐに身を隠してしまうと着弾点がカメラに映らない。着弾までキチンと撮ると、その間、敵に身を晒す事になる。(=撃たれる可能性が高まる)
 手ブレを抑えるために出来るだけスムーズな動きをする事も大切。クイックピークをFPS視点で見ると動きが激しすぎて酔います。

(3) 撮影機材にかかる手間を減らす

 カメラが増えれば増える程、これらの手間が増えます。

{1} 操作の手間
{2} バッテリーの充電&準備の手間
{3} 撮映データの取込みにカメラの台数分の手間がかかる
{4} 編集作業の手間
{5} カメラを破損しないように気を使ってサバゲーでの動きに支障が出る
{6} エアガンにカメラを取り付けると重くなる
 
【解説】 {1} 操作の手間
 カメラが2台、3台も有るとサバゲー開始時や終了時に録画開始や停止をするのも一苦労です。電源の入れ忘れ、切り忘れもありえます。

【解説】{2} バッテリーの充電&準備の手間
 カメラが複数有ると、バッテリー管理が大変! 予備バッテリーが有ったりしたら、もうサバゲーを楽しむよりも撮影機材の管理で疲れてしまいます。

【解説】{3} 撮映データの取込みにカメラの台数分の手間がかかる
 動画編集した人なら解るでしょう。
 撮ってきた映像素材をチェックする手間と時間もバカにできません。カメラが増えればマイクロSDカードの容量も膨大に・・・。

【解説】{4} 編集作業の手間
 1カメ、2カメ、3カメ・・・編集は楽しいけどやっぱり辛い。w

【解説】{5} カメラを破損しないように気を使ってサバゲーでの動きに支障が出る
 モチロン撮影機材は高価な物なので、ぶつけたりしないように気をつけなければいけません。

【解説】{6} エアガンにカメラを取り付けると重くなる
 今まで無かったものが増えた時の違和感は相当なものです。ガンカメラを取り付けたせいでサイトが見えず、狙いにくくなったりしては本末転倒。

 出来るかぎりカメラの台数を減らした方が良いのです。

(4) できるだけ編集作業を楽にする

 自分はMacで編集しています。撮影するカメラを1台にしているので複数カメラの編集に比べて幾分か楽です。

・360°モードで撮影した映像をGoPro純正のGoPro Player(Mac版)で確認、映像の切り出し、エクスポート
・FCPXで編集、Compressorで書き出し
・YouTube等で公開
という手順です。

▲スマホ用アプリでも360°映像の編集、書出しが可能ですが、その間スマホが他のことに使えなくなります。(レンダリングや動画の書き出し中に他のアプリに切り替えると、書き出し作業等がキャンセルされる? →やり直し)

 FCPXで直接 360°映像を編集可能なのですが、ウチの環境では何故か良く落ちるため、360°映像の切り出し、エクスポートはGoPro Playerを使います。

(5) 見やすい動画にする

・視聴者が見たいものを理解する
・激しく視点移動するような映像はNG
・絶対に水平維持!
・リトルプラネット映像を多用しない

 自分がサバゲー動画を見る時、茶番は飛ばします。オープニングが有ると飛ばします。サバゲーのゲーム開始まで数分間あるような動画は飛ばします。
 360°映像を撮る人はリトルプラネットを使いたがる傾向が有ります。その気持ちは解ります。でも見辛いです。

※ここでのリトルプラネットとは360°動画を小さな地球のような丸い映像にしてしまうという意味です

最後に…

 YouTubeや各種SNSでサバゲー動画を公開する際は下記の事に留意すべきと考えます。(これは自分の個人的な所見です。他のサバゲーマーや、サバゲー関連YouTuberへ強制するものではありません)


  • 撮影したフィールドや、映っている人が「撮ってくれてありがとう!」と言ってくれるような映像を創ること(ゾンビを晒す行為、フィールドに迷惑がかかる映像は控えること)

  • 明確に敵のヒットコールやヒットアピールが確認できない映像には
    「バシ!」という効果音や、「×」のような記号、「+100」のようなテロップを入れない
    これは『ヒットの強要をしない』という事です。 

  • 道具を大切に扱う事
     故意にマガジンを地面に落としてリロードするような映像は一見カッコよく見えますが、愚かな行為です。
     マガジンを地面に落とすと破損の恐れがあります。
     マガジンに泥や砂などの異物が付着し、それがエアガンの機関部に混入する恐れがあります。つまりエアガンが故障しやすくなります。
     落としたマガジンを紛失したり、回収し忘れたりする恐れがあります。
     素早くリロードしてるようで実は後からマガジンを拾う手間を考えると非効率的です。

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