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JPO2次試験、どの程度の長さで回答すればいい?(経験談)

外務省のJPO2次試験で、1つの質問に対してどの程度の長さで回答すればいいのかについて記載したいと思います。最初に断りを入れておくと、さらにその次に待ち構えているUNとの面接ではこれは通用しません。あくまでも外務省が面接官となっている2次試験にのみ通用する内容です。

私も当時、面接対策として、これを聞かれたらこれを答える、と回答案を作り、それを暗唱するということをしていました。しかし、最初のころは、いざ回答案で話してみると、1問に対して6-7分も時間がかかっていたり…

では、実際に1問に対してどの程度の長さで話せばいいのでしょうか?

実は、2次試験について言うならば、あまり長さを気にせずに話して大丈夫だった、というのが経験談です。
これは、二次試験はあなたのcompetencyを見ているというよりかは、あなたの英語力、コミュニケーション力をはかっているという意味合いが強いためだと思います。外務省の方もあなたのポストについて詳しいわけではなく、また、そのポストの専門分野を熟知しているわけではないので、ポストに関連した込み入った質問をしにくいのではないかと思います。そのため、この2次試験で問われるのは、「(あなたの経歴を話のベースに、)いかにスムーズなコミュニケーションを相手と英語でできるか。受け答えができるか」だと思います。
そのため、例えば面接官があなたに、何らかの達成経験を聞いた際には、どういう状況があり、そこにどのような課題があり、どういう行動をとって、どのような結果になったか、をしっかり説明すれば3分程度になってしまうのも仕方ないことなのです。むしろ、時間を気にしすぎで中途半端な回答をするよりかは、相手の質問にしっかり答えられるだけの内容を時間をかけてでも伝えた方がいいと思います。

とはいえ、時間を気にせずといって、5分も10分も話し続けていいのかというと、それは会話として面接官が飽きるというものです…
私は、練習中、長くても3分程度を意識して話していました。ただ、全ての回答時間が3分程度かというとそうではなく、「あなたの強みは何?」という定番中の定番の質問に対しては1-2分弱で、「あなたが達成したことは?」とか「あなたのリーダーシップを発揮した経験を教えてください」といった、状況・課題・行動・結果の4要素を説明せざるを得ない質問については3分程度を意識しました。

それでも、面接というのは想定通りにいかないことが多々あります。私自身、2次面接の時、回答に5分を越えてしまう!と思う質問がいくつかありました。
そういうときに重要なのは、回答案の要素を忘れないことです。

例えば、「あなたの強みと弱みを教えてください、またそれをどのようにUNで活かすか教えてください」、という質問を受けた際、そんないっぺんに聞かないでよー!と思ったものです。
私が用意していた回答案は、「あなたの強みを教えてください」、「あなたの弱みを教えてください」、「強みの活かし方を教えてください」、「弱みをどう解消するか教えてください」の4つでした。それぞれ回答に1-2分弱かかる内容で作っていたため、4つとも回答案通りに答えては8分かかる計算です。しかし、いくらなんでも8分も話し続けるのは面接官も飽きてしまう…と思い、私はこの回答案から伝えたい要素だけを抽出し、短めに答えることにしました。

例えば、「あなたの強みを教えてください」の回答案は、

  • 私の強みは××である。

  • それは●●という経験を通じて培った。

  • ●●の状況と課題

  • 課題を強みを活かして◆◆という方法で解決した。

  • 結果、□□という成果を上げることができた。だから私の強みは××である。

  • この強みをこのJPOで★★に活かせると考えている。

という6部構成で作成していました。
ここから、3つの要素、「私の強みはXXである。それは●●という経験を通じて培った。私の強みを通じて、UNでは★★に活かせると考えている」とだけ回答して、同じような構成で「一方で、私の弱みはXXである。それは●●という経験を通じて自覚している。しかし、この弱みは〇〇を通じて解消できると考えている。」と短文で回答しました。これで大体1-2分程度。

そうすることで、相手側に、回答内容をさらに深堀させる余地を与えるというわけです。例えば、これで「なるほど、強みについて●●の経験って言ってたけど、具体的に何があったのか?/どうやったのか?」、「〇〇を通じて解消できるって言ってたけど、何かそういう経験がある?」という質問がくれば、こっちのものです。伝えきれなかった回答案の残る構成要素を説明するのです。

このように回答案を作りつつ、1つの回答を構成している要素を頭に入れておくと、面接官の広範囲にわたる質問に対して、回答案をパズルのように足し合わせて、ある程度の時間に収まる形で答えられるわけです。

さて、ここまで記載しましたが、3分という時間は私の経験談であり、正解はありません。むしろ、本番では3分を超えるところがいくつかありました。それは、ここはしっかりと話さなくては!!と思うところで、1人目の面接官の方が聞いてきた『3つ目の質問』こそが、その最たる例だと思っています。

実際にどういった内容の質問があったかは、別のnoteに記載していますので、ご関心あれば是非ご覧ください。

このブログがJPO試験を受けられる方の参考になればと思います。

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