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初めて作ったワールドは数字の謎解き『Mathe Quiz』

clusterやVRChatで遊んでいると、様々な魅力的なワールドがあり、自分も作ってみたい!と思う人もいるでしょう。僕もその一人。

それぞれのステージの解説はネタバレになるので、空白の後、最後の方に書きます。その後また間を空けて答えを載せています。


概要

全5ステージです。
それぞれのステージに4つの選択肢があり、そこから一つ仲間外れを探すという単純なルールの4択クイズです。問題は固定なので、パワープレイで攻略可能。いずれ100問位ランダムに問題が出てくるクイズワールド作りたいな。

作った理由

謎解きやクイズが好きなので、折角作るなら好きなものを実現させようということで作ることにしました。また、クラスター内は謎解きクイズ濃度が薄いのでもっとたくさん作れたら、と思ってます。

製作期間

この時は時間があったので、本格的にUnity触り始めてから1週間かからずに作り上げることが出来ました。それもこれもcluster で出会った友人達が手取り足取り教えてくれたおかげ。これもメタバースのいいところですね。皆ありがとう!

サムネイルは真っ黒の四角■

数学が好きな人にはわかるかもしれませんね。墓石記号というものです。

BGMも自作

こういうミニマルでアンビエントなBGMは結構得意。作曲時間は誇張なしで約1分。楽曲及びBGM制作承っております。

以下ネタバレの為空白を設けてます。











※ネタバレ解説※

ステージ1は1番簡単かもですね。選択肢は√2,√3,√4,√5。
平方根です。ルート(√)ってやつですね。ルートの中にある数字、例えば√2は、同じ数字同士を掛けると2になる数字、という意味です。その数字は1.41421356237……と永遠に続くので、√2でいいよね!表せるよね!って無理やり作り上げた記号。そういう数字を「無理数」といいます。その反対、所謂普通の、今回の場合はルートがなくても書ける数字、「有理数」と、先程の「無理数」を分けて考えれば、それが答えです。

ステージ2の選択肢は2,6,12,16。
矩形数をご存じでしょうか。僕も問題作るためにググって見つけました。

ただ実は一つだけ平方数になっていて、そっちの方で解いている人もいたようです。√にすると有理数になる数字、と言ったらいいでしょうか。


ステージ3
は37,47,57,67。
グロタンディーク素数という、素数じゃないのに素数と付いている数字があります。この偉大な数学者が、とある講演にて素数じゃない数字を素数と言ってしまい、不名誉にもこの名が付けられました。しかし、間違いをこのように後世に語り告げられるくらいですから、それだけ凄い数学者だったんでしょうね。

ステージ4は121,143,289,361。
昔学校で二桁同士の掛け算のコツ、というのを教わった気がしますが、全く覚えていません。これらは二桁の素数同士の掛け算で、そういう数字を半素数といいます。仲間外れも素数同士の掛け算ですが、平方数にはならない数字です。

そして最後のステージ5
この問題が作りたくてこのワールドを作りました。
1596,2584,4181,6765という選択肢。
これはフィボナッチ数列からの引用となっています。
美術や写真が好きな方はもしかしたら見覚えがあるかもですね。これは西洋美術における美しいとされる構図の一つ、黄金比を表したものです。写真が好きな人は渦巻状で表示されるアシスタントガイドを見たことはないでしょうか。四桁のフィボナッチ数は四つのみとなっています。

それでは次に答えを。ネタバレ防止のため更に空白。













答え

ステージ1→√4
ステージ2→16
ステージ3→57
ステージ4→143
ステージ5→1596


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