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【詩】尚泰候王代記を読みて

つい150年ほどまえの、ある王の結婚と、おんなたちの生んだ子のものがたり

2024年よりもどうも、すぐに人が、子が、かんたんにしぬみたい

ちがいはこんなかんじ

あとはべつにかわらない

ヤってることもおなじだし、結局しぬこともかわらない

かなしみも、かわらない

むなしさもかわらない

ひとがかわっただけで、流れはもとのながれとまったく同じようにみえる

あのころ、ひとがかんたんにしなないように、日本人は西に目をむけ

西にまなび、西をきゅうしゅうし、富国し、強兵した

このながれは、令和のいまもかわらない

日本人は、いちどきめたことをかえるのが苦手

こまわりがきかない、ガラパゴスがすき、なのかな

2000キロはなれたちいさな島から見ているとよくわかる

ふるいよ、もう

あのころよりも未来にはなったが

あのころにくらべてずいぶんと古いし、依然としておさない

なんとかッサーというひとが日本人は十二歳だと言ったというが

いまは十四歳ぐらい、反抗期かな

あなたがたはなかなか年をとらないね

もう大人にならないと

西ばかりみている時代ではもうないよ

目はふたつあるでしょう

もうひとつの目は、東にむけましょう、またね

東のほうがだいじなんだよ、地理的に

ちせいがくとかいう学においても

西をみるのはたしかに重要

でも東を見直すこと、はもっともっと重要な

49歳のわたしたちがいうことだから聞きなさい

おとなのいうことは、ききなさい

じゃあね


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