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室内安全対策プラットフォーム「まるごと防災®」とは

9月1日は防災の日。1923年9月1日に発生した関東大震災から100年が経ちました。
そこで、帝人グループおよび協力企業の防災関連製品をパッケージにして提案する室内安全対策プラットフォーム「まるごと防災®」をご紹介します。

「まるごと防災®」とは
まるごと防災®は、自助の強化を目指す総合防災のプラットフォームです。災害時の室内安全対策に役立つさまざまな商品を、複数企業から集めてトータルにサポートするパッケージとして誕生しました。

地震や気候変動の影響による台風や豪雨などの自然災害は、今後、激甚化することが危惧されています。
いつ、どこで襲ってくるかも分からない自然災害の被害を最小限にとどめるためには、安全を確保する防災用品や知識を普段から備えることが重要になります。

「まるごと防災®」誕生のきっかけ
2011年の東日本大震災をきっかけに、当社は防災用品の開発に力を入れるようになりました。当社が最初に開発した防災用品は、火事を消せるカーテンの「プルシェルター®」です。アラミドや難燃アクリル生地を使用し、普通のカーテンと遜色ない風合いがありながらも、生地を引っ張るだけで、一気にレールから外せるカーテンフック「プルック®」(※)がついているのが特長です。いざ火災が起きた時には、レールから外して消火に使ったり、避難時の防護衣として使うことも出来ます。
※「プルック®」は、㈱インテリアおおた の登録商標です。

プルシェルター®

ただ、商品単体の機能を伝えるだけでは、災害時にどのような状況となるか、どのような対応が必要なのかという気づきにまでにたどり着けないということを感じていた頃に、防災研究会という集まりが開かれていることを知って、2015年に初めて参加しました。
研究会には、全国のさまざまなメーカーや建設会社、研究者といった異業種の方々が参加していて、さまざまな意見を出し合う中で「いろんな防災用品のパッケージをつくろう」というアイデアが生まれました。立場の違いを超えた仲間との対話から生まれたこのアイデアは、2017年に「まるごと防災®︎」というパッケージ商品となってデビューしました。

「まるごと防災®」の今後の展開
「まるごと防災®」は、帝人フロンティアが販売窓口となっていますが、一企業では出来ないことが多くあります。
また、より公共性を高めていくために、2021年には一般社団法人まるごと防災協議会という団体を設立しました。
今後は、室内安全対策の目安となる基準の基礎を作るために、フォーラムやシンポジウムなどで、行政関係者や立法関係者の方にもご協力いただき、防災啓発に関わる活動をやっていきたいと思っています。

また、これからの防災は、普段使っている生活用品が災害時にも役に立つというコンセプトで開発することが大事です。そういう意味では、まだまだ「まるごと防災®」にできることは山積みです。

当社の「まるごと防災®」関連商品
「プルシェルター®」の他、難燃繊維「つきませんい®」、難燃・抗菌性能を兼ね備えた担架としても使用できる緊急防災毛布「もうたんか®」、超軽量天井材「かるてん®」、防煙垂れ壁「かるかべ®」、超軽量大型仮設テント「エアロシェルター®」などがあります。

一般社団法人まるごと防災協議会ホームページ
https://www.marugoto-bosai.com/




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