落ちこぼれの中卒フリーターとトップアイドルとの出会い 1章(まとめ)


俺の名前は裕也、現在は夜のコンビニで週5で働いている底辺フリーターだ


裕也「いらっしゃいませ、ピッピッピッ580円になります、ありがとうございました…」


毎日、毎日くだらねえ、給料は手取りで月収15万・・・


こんなんで将来大丈夫か…大丈夫なわけねーよな・・・


高校は高2の秋くだらねーから辞めた・・・


そもそも勉強しなくても誰でも入れる底辺高校だったから


バカしかいなくて本当にくだらなかった(俺もバカだが…)


で、その後は、引きこもって1日中ゲームざんまい


まぁゲームばっかりやってるのもなんか飽きたからコンビニでバイトしてるだけで


別に引きこもってもいいんだが、糞親父がうるせーし・・・


あぁぁ毎日本当にくだらねーな〜


なんか楽して稼げるバイトねーかな


奇妙な女「あぁあのー」


裕也「はぁい、なんすか?俺、今忙しいっすけど(宗教の勧誘とかならうぜーからわざとぶっきらぼうな態度をとる)」


奇妙な女「〇〇スタジオってどう行けばいいんですか?


私、今日、秋田県から出て来たばかりで全然わからなくて…」


裕也「あぁ、そこの道を真っ直ぐ行ってあそこに白くてデカイ建物あるでしょ、確かそこじゃなかったかな?」


奇妙な女「ありがとうございます(ガシャ、何か落ちた音)」


裕也「なんだ、あれ田舎くせー女だっせぇ…あれ?


スマホ、ちょっとちょっスマホ落としたって、おい!ちっ…めんどくせーな捨てようかなこれ・・・」


奇妙な女「あーここか、なんとか時間通りに間に合った親切なあの人に感謝しなきゃ


とりあえずまだ時間あるからお母さんに電話しよう


あれスマホがないどこで落としたんだろうもう


今から探しに行く時間は無いしどうしよう・・・」


ちなみにこの奇妙な女の名前は麻衣美、後にアイドル界の歴史を塗り替える


伝説をつくることになるのだが・・・その話は・・・


裕也「あのクソ田舎女どうすんだよこれ、めんどくせー」


その時、電話が鳴る


麻衣美の母「麻衣美あんだ、ちゃんど会場にさ着いたんだか?」


裕也「あ、あのお母さんですか?」


麻衣美の母「あんだ誰だ?あーマネージャーさんですか


ふつつかな娘ですが、よろじくおねげーします


それど、明日さ新鮮なデーコンが取れたっけおぐると伝えておいてくだせぇ」


裕也「いや、あ、あの」


プップップッ


裕也「マジか…すげーなまりで何言ってるか全然聞き取れなかったぜ…


マネージャー?あの田舎女、女優なのか?アイドル?まぁ顔は好みじゃないが、そこそこ可愛かったような・・・」


裕也「夜勤のバイト終わりでクソ眠いがあそこのスタジオまで届けてやるか…クソめんどくせ…」


裕也「ここだったよな?なんかすげー、人がいっぱいいるな、なんなんだ


チッ、中入れねーし、しゃーねー出てくんの待ってっか…


ねみーし、めんどくせーしマジいらつくわ・・・」


麻衣美「あ、あの…」


裕也「ふ、ふぁい…あ、ちょっと寝てたわ」


麻衣美「先ほどは、ありがとうございました」


裕也「いいよ別にそれよりこれ」


麻衣美「あーーよかった、どこかで落としたみたいでずっと心配だったんです


二度も助けていただき本当にありがとうございます」


裕也「いいよ別にじゃあ俺もう眠いから帰るわ」


麻衣美「あの、お名前の方…」


裕也「いいよ別に」


麻衣美「いや、でも…」


桜坂47マネージャー「麻衣美ちゃん探したよ!何してんの?もう記者会見始まるよ早く急いで!」


麻衣美「あ、ごめんなさい、今行きます…」



その頃、裕也は眠い目をこすりながら帰宅する


裕也「あ〜眠い、でもちょっと腹減ったな、あ!


そうだ激安スーパーで賞味期限間近のペアダルトを大量に買ってきたんだ♪」


お湯を沸かし、ペアダルトにお湯を注ぎ3分待つ間に


テレビをつける裕也、その時、桜坂47の新体制のニュースをやっていた


裕也「あ、桜坂の特集やってんな、まぁ〜散々だったよな


一人は急に何があったかわからないが脱退して


もう一人は熱愛発覚でしかも妻子ある人と不倫とか泥沼かよ・・・


そしてもう一人は覚せい剤所持で現行犯逮捕…


新聞の号外も出て大ニュースになって、しかもグループでも1位、2位を争うぐらいの人気メンバーだったから


あんまりアイドルに興味がない自分でもさすがにショックだったな・・・


昔、悪い男と付き合っていて、その時、薬覚えてなかなか止めれなかったらみたいだな…


これからどうすんだろうな…まあ、俺みたいな社会のクズが


心配したところでどうにかなる問題じゃねえよ、あっ!ペアダルト、ぺアダルト…」



少し麺が伸びた、ぺアダルトのお湯を麺が外に飛び出さないように慎重に捨てる裕也


裕也「よし、まぁ、ちょっと麺伸びて、ちょっとふにゃったが、まぁいいや!」


ペアダルトをずずずっとすすりながらテレビを見ている祐也


その時、彼にとって信じられない衝撃的な光景が目に入ってくる


裕也「ペアダルト、マジうめぇ〜これ作った奴、マジ天才だって


ノーベル食品賞とかあったら絶対これ賞、取るだろ」


その時!!


天才春元P 「え〜桜坂47、本当にいろいろありますが


ファンの皆様の為に新体制で頑張っていきたいと思いますので


これからも桜坂47を宜しくお願いします」


天才春元P「 まず8シングル3列目から発表していきたいと思います


呼ばれたメンバーから前に出てください!


桜坂47メンバー「ハイ!!!」


省略


天才春元P「そして今回、8シングル、恋のままにわがままに私はあなただけは傷つけない


で、センターを務めるのは白岩麻衣美さんです!」


天才春元P「どうぞ!麻衣美さん前に出て一言」


麻衣美「あ、あ、あのごんがい、8シングルでセンターを務めます


し、し、白岩麻衣美と言います、つい、このあいだまであぎだで高校生してて


こんな私でいいのが、分かりませんが、頑張りますので宜しくおねげぇします」


報道陣「おいおい…大丈夫か(ザワザワ)春元P気でも狂ったんじゃないか(ザワザワ)


まあ、あれだけの事があったから、インパクトはほしいだろうけどさぁ…」


天才春元P 「えー今日は以上になります、皆様ありがとうございました


桜坂47はこれからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!」


桜坂47メンバー「ありがとうございました、これからもよろしくお願いします!」


その頃ちょっと伸びたペアダルトを食べていた裕也はとんでもないことになっていた


裕也「嘘だろ…いや、ありえねって…今の、あの田舎女だよな…


冗談だろ…いやありえねって…マジかよ…」


あまりの衝撃にぺアダルトを食べる食欲がなくなり


ぺアダルトは半分以上すっかり伸びてしまった…


あまりの衝撃に裕也は、ほとんど寝れず夜勤のバイトに向かうのだったが


その時、仕事帰りの父親と偶然遭遇する



裕也の父親「あっ!!」



裕也「あっ!!ちっ、うぜぇ…」



裕也の父親「お前はいつまでフリーターなんかやってるつもりなんだ!」



裕也「あ!うるせーよ!俺の人生だろうが、俺が生きたいように生きて何が悪いんだよ!」



裕也の父親「これ以上キャリア官僚の私に恥をかかせないでくれるか!


もし、出世に響いたらどうしてくれるんだ!


お前の兄は、慶早大学医学部で医者を目指してるというのに恥ずかしくないのか!」



裕也「いちいち兄貴と比べんじゃねえよ!あーそうだよどうせ俺は落ちこぼれだよ!


今、金貯めてっから、その内、家出て行くわ!その時にもう縁切ってくれよ!」



裕也の父親「なんでお前はそうすぐ感情的になるんだ!少しは兄を見習え!」



裕也「うるせー!」



バタン!!!ドアが壊れるくらいの勢いでドアを閉める裕也



裕也「クソ!馬鹿にしやがって俺だってこんなクソみてぇな人生送りたくて送ってんじゃねーよ・・・」



バイト中の裕也



裕也「いらっしゃいませ!ピッピッピッ782円になります!


客「hanacoで!」


裕也「ありがとうございました!」



裕也「はぁ…何か疲れたな…」



その時


裕也「いらっしゃいませ!おにぎり、あた、あっ…」


麻衣美「あっ、あの時、助けてくれた方ですよね?」



裕也「いえ、あ、はい…今、仕事中なんで…」



麻衣美「あっ…ごめんなさい…これ私のフリーのメールアドレスなんで


仕事終わった後、連絡いただけたらとても嬉しいです


それじゃあ…あっこのおにぎり、とても美味しいとメンバーが言ってました…」



裕也「あ、ありがとうございました…マジかよ…こんなことあんのかよ…」



この後、裕也に待ち受けているのは・・・



バイトが終わり、その日にやり取りをし、日曜の午後19時に某公園で会う約束をした


裕也「あーやべぇ緊張すんな〜服とかこれでいいよな?


香水はケルバン・クラインck-twoでいいかな?つけすぎは臭いからちょっと香る程度で」



緊張したまま家を出て、待ち合わせ場所まで向かう裕也



裕也「18時10分か…ちょっと早く着きすぎたな…


あそこに本屋があるから少年ジャンボでも立ち読みしてくっかな!」



その頃、麻衣美は、お礼の品を某店で選んでいたが、なかなか決まらず時間に遅れそうだった


麻衣美「あーーどうしよう、これもいいし、あれもいい


決まんない…時間ないし、よし!これに決めた!


これお願いします!!早く急がなきゃ急げ!急げ!」



麻衣美は時間に間に合うよう、とにかく急いだ



男A「・・・」



18時40分になったので待ち合わせ場所に向かう裕也


裕也「あっ、まだ来てないか、20分前だしな…適当にスマホでもいじって時間潰すか」


麻衣美「あっ!やばいギリギリかな遅れたくないな…


あ〜もう私って本当に時間にルーズ…何度も遅刻してマネージャーに怒られているし…」



待ち合わせの海近くの公園には穏やかで、若干冷たいが気持ちのいい風が吹いていた



裕也「あっ、もう18時55分か…まだ来ないなあ」



その時!!


麻衣美「あ、あの…」


裕也「あっ!どうも…」


麻衣美「す、すみませんギリギリですよね…私、本当に時間にルーズで…」


裕也「い、いや別に俺も今着いたばかりだし気にしないで…」


麻衣美「あ、あのこれ、この前、助けていただいたお礼といっては何ですが…


すごくつまらない物ですけど…」


裕也「い、いいよ、そんな気使わなくても…」


麻衣美「い、いえ、あの時、助けていただけなければ


もしかしたら今、ここにはいないかもしれないですので…」


裕也「あっ、そう、じゃあ、遠慮なくいただくよ…」


麻衣美「ちょっとお腹すきませんか?あそこにハンバーガー屋さんあるので


買ってそこのベンチに座って少しお話しでもしませんか?


裕也「えっ!い、いやでも忙しいんじゃないの?」


麻衣美「いえ、今日はもうレッスン終わってやる事ないので大丈夫ですよ」


裕也「あっ、そう、じゃあそうしようか…」


この後二人はハンバーガーとフライドポテト


などを買い自分たちの生い立ちや悩みなどを話し合うのだった



どのくらい時間が経ったのだろうか意外にも二人の会話は、はずみ


先ほどまで 冷たかった風も暖かくなり、まるで二人を包み込むようだった



裕也「アニメとか詳しいんだ意外だなー」



麻衣美「私、美少女戦士ブレザームーンに憧れていて


どうしても子どもの頃からアイドルになりたいって思っていたんですけど


うちの父がすごく厳格な人で、高校卒業後は大学に行ってその後は


公務員以外は絶対に許さないって言ってきかないんですよね…


確かに公務員になって安定した人生を送るのもそれはいいと思うけど


なんかちょっと嫌だなって思って…裕也さんは今はフリーターなんですよね?


何かやりたいことがあってフリーターやられてるんですか?」



裕也「いやいや!俺なんて特にやりたいことなんてないよ…


実は俺、昔、開正学院に通ってたことがあるんだ…


麻衣美「開正学院って…あの帝東大学に毎年、何百人も合格しているあの学校ですか?


凄いじゃないですか!頭いいんですね!」



裕也「いやいや(笑)頭なんて良くないどころか


自分で言うのもなんだけど、むしろ馬鹿だよ(笑)


裕也「3つ上の兄貴がさぁ、開正学院に合格して制服姿とかめちゃくちゃかっこよくて見えたんだよね…


今はあまり話さないけど、当時は兄貴にすげー憧れててさぁ…



俺も兄貴みたいになりたいって死ぬ気で勉強したんだそしたら


まぁまぐれだけど、何とか受かって、でも…喜んでいられるもその時だけだったよ…」


麻衣美「何かあったんですか?」


裕也「まぁね…あんまり話したくないけど、とにかく授業の進度が速いなんてレベルじゃなくてさぁ…


勉強内容も難しすぎて中1の2学期ぐらいまでは必死に食らいついて頑張ってたんだけど


もう勉強にもついていけないし、いろいろ他にもトラブルがあってね…」


自分の過去の話を麻衣美に話す裕也、この時の2人は周りから見てどのような光景に移ったのか


ほとんどの人たちが仲良さそうなカップルにしか見えなかったのではないだろうか


しかし、ある1人の人間にはそうは見えていなかった…



男A「……!!!」



裕也「実は、自分が中学に合格した3日後に両親が離婚してさぁ…


自分が中学に合格するまでは内緒だったらしいんだよね


あのクソ親父の性格だから辛い思いしてるだろうなとは思っていたし


いつかはいなくなるのかなぁ…とそんな感じはしてたかな」



麻衣美「大変だったんですね…」



裕也「まぁ…その時はね…今はもう別にどうってことないけど



それと、いろんなストレスが溜まってたのか


同級生に対しても悪口を言うようになったりして、俺が悪いんだけどさぁ…



それがきっかけでいじめられたりして、中1の終わりには完全に引きこもって


中2の夏前にはもう学校辞めちゃったんだよね


それで、高校には行くってなったんだけど、勉強なんて全然してないし


受かったのは勉強しなくても名前書ければ入れるバカ高校でさぁ…


話も合わないし、こんな高校出たって、恥ずかしいだけだからバカバカしくなって辞めたよ


で、今は夜のコンビニでバイトしてるってわけ…」


麻衣美「いろいろあったんですねその年でそんなに苦労されてるとは思わなかったです…


私なんてまだ幸せな方ですねごめんなさい…」



裕也「い、いや…別に謝る必要なんてないよ、あ、あっそうだ!この前Look Roomだっけ?



それでダントツで1位だったね、凄いね!ネットでニュースにもなっていて


なんか1人の人が800万ぐらい1日で使ったんだって」



麻衣美「あぁ…それに関しては嬉しいですけど…


私の為にそんなことしなくても…自分の為、家族の為に使ってくれたら良かったんですけど…」



裕也「いいんじゃない、きっとお金持ちの人なんだよ


IT企業の社長だったりして(笑)別に麻衣美ちゃんが心配しなくてもいいと思うよ」



麻衣美「だって…あっ!いけないもうこんな時間!寮の門限が21時までなんです」



裕也「あ、あ、そうかじゃあこの辺で、ごめんねなんか自分の愚痴を聞いてもらうだけみたいになっちゃって…」


麻衣美「いえ!楽しかったですよ、誘ったのは私ですので気にしないでください!」


裕也「そ、そうじゃあ気をつけて帰ってね」


麻衣美「はい!ありがとうございます、では、また出会えたらどこかで」


裕也「あ、あっ、そ、そうだね…」


麻衣美「今日は本当にありがとうございました、楽しかったです、それではおやすみなさい」


裕也「あっ、お、おやすみ」


裕也にとっては誰もが羨むトップアイドルとの貴重な時間を過ごしたわけだが


本人は何かやるせない気持ちと言うか

この後、起こる事の胸騒ぎを感じていたのだろうか…


1時間足らずの会話を楽しみ帰路に着く麻衣美だったが


その時!!


男A「ま、ま、麻衣美ちゃん…」


麻衣美「えっ!!?どなたですか?」


男A「ほ、ほ、ほら僕だよわかるでしょう、ほら」


麻衣美「え、いや…ちょっとわからないです、ごめんなさい、急いでるので…」


男A「Look Roomで、き、きみにいっぱいタワーを建ててあげたって言えば分かるのかな?」


麻衣美「あ、あ、えっ、高学歴エリートさん?」


高学歴エリート「そうそう!ありがとう覚えていてくれて」


麻衣美「な、なにか、私に用ですか…」


高学歴エリート「はぁ!!用って…ぼ、ぼくはき、きみにいくら使ったと思ってるのかな?ふ、ふ、ふざけてるのかな?」


麻衣美「えっ…そ、そういうわけじゃ(誰か助けて)


高学歴エリート「と、とりあえずさっきの奴みたいに座っておしゃべりしようよ」


手を強引に引っ張る男、この時、麻衣美は声を出して助けを求めたかったが、恐怖で声が出なかった・・・



その時、裕也は


裕也「はぁ…まぁ別に期待してたわけじゃないが


さすがに俺みたいな落ちこぼれがアイドルと付き合うとか(笑)ありえねーって(笑)」



その時、裕也の後ろの方で麻衣美の張り裂けるような大声が聞こえた



麻衣美「きゃーーー誰か助けてーーー」



その声にさすがに裕也が気づかないわけがない



裕也「え!何!麻衣美ちゃん…」



まるで、せきずい反射のようにその声に反応し、同時に瞬時に全力で走り出す裕也



麻衣美「お願いします、手を離してください、お願いします」



高学歴エリート「き、きみが言うこと聞かないのが、悪いんだ!


ぼ、ぼくは何も悪い事していない、君が悪いんだよ


き、きっと君の親の教育が悪いんだろうね!どうせ低学歴な親だろうしプッ」



麻衣美「いやーーー離して」



その時、裕也が麻衣美の元へ駆けつける



裕也「おい!おっさん何やってんだよ」



麻衣美「ゆ、ゆうやさん!」



高学歴エリート「あっ!てめぇさっきのガキじゃねえか何しに来たんだよ!消えろ!」



裕也「はぁ?何しに来た?おい!おっさん麻衣美ちゃん嫌がってるじゃねぇかよ!手離せよ!」



高学歴エリート「おい、ガキが調子乗ってんじゃねーぞ!ぼ、ぼくはエリートなんだぞ!どうせお前は低学歴だろプッ」



周囲の人達「おい、何だ?ケンカか?何やってんだザワザワ」



高学歴エリート「チッ、お前のせいで人に気づかれただろうが!


なんでバカはいつも僕みたいなエリートの邪魔ばかりするかな…



これだから馬鹿は嫌いなんだよ…会社でも何で僕の方が学歴高いのに


僕より学歴低いやつの方が出世するんだよ…」



一瞬、男に隙ができた、裕也はそれを見逃さなかった



裕也「あっ!麻衣美ちゃん、早くこっち」



男の手から麻衣美の手が離れる



麻衣美「裕也さん…」



裕也「麻衣美ちゃん早く!」



高学歴エリート「あっ、クソ低学歴が、舐めやがって!!」



その時、男のポケットから鋭く光る物が…



裕也「麻衣美ちゃん…」



麻衣美「裕也さん…」



裕也が麻衣美の手に触れるか触れないか、その時



グサッ!!!



鋭利な刃物が裕也の左胸と脇腹のちょうど真ん中あたりに突き刺さる



裕也「うわぁぁぁーーー」



麻衣美「きゃーーーゆ、ゆ、ゆうやさん!」



高学歴エリート「ぼ、ぼくは悪くないよ…お、お前が悪いんだ…


ぼ、ぼくみたいなエリートの邪魔をする、お、お前が悪いんだ」



男は刃物を投げ捨て狂ったように奇声を上げ、一目散に逃げさる



麻衣美「ゆ、ゆうやさん大丈夫ですか!今、救急車呼ぶのでしっかりしてください!裕也さん!!」



裕也「あ…いてぇ…なんか目がかすんできたな…麻衣美ちゃん無事だったのか…


良かった…な、なんか言ってるみたいだが、よく聞こえないな…」



麻衣美「裕也さん!今、すぐに救急車が来るのでしっかり!


裕也さん!頑張ってください!裕也さん!」



裕也「あ………」



裕也さん、裕也さん、ゆうやさん…ゆうや、ゆう…ゆ…か…かず…かずみ…和美、和美!和美!和美!



和美「誰!私を呼ぶのは、やめて!私を呼ばないで…」



和美!和美!和美!



和美「いやーーー」



和美の母親「和美!いつまで寝てるの!早く起きないと学校に遅れるわよ」



和美「はぁ…なんだ夢か…変な夢見たな…少し疲れてるのかな…


刺された男の人の名前…誰だっけ…まぁいっか…」



この和美という女とはいったい・・・



第2章へと続く

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