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Portola Redwoods State Parkに行った話

今回はちょっとローカルなお話。アメリカはカリフォルニア生活中に2回行った、ポートラ レッドウッズ ステートパークという州立公園のご紹介です。

州立公園とは

State Park、日本語にすると州立公園なわけですがその名の通りカリフォルニア州が指定し、管理している公園、自然保護区です。アメリカには国立公園というのもあり有名ですが、ぶっちゃけ見た目上、あまり見分けはつきません。
国立公園も州立公園も、ビジターセンターがあり、オリジナルのお土産があり、キャンプサイトがあり、スマホの電波は通じない、、みたいな感じです。

ポートラレッドウッズステートパークとは

その名の通りレッドウッドがたくさん生えてる森です。レッドウッドは日本の杉の木を数倍に巨大化して、色味を赤くしたようなもんだと思ってください。

位置的にはシリコンバレーから南西に1時間ほど車を走らせれば着きます。かなり曲がりくねった山道なので乗り物酔いに弱い方には厳しい道のりだと思います。駐車料金は1台10ドルです。

公園の場所

ちなみに夜の移動は絶対しない方がいいです。明かりもガードレールもない状態で崖の横を不規則に曲がりくねりながら進んでいかないといけません。進む先がヘッドライトで照らせないほど曲がりくねっていて、操作ミスをするとすぐに崖の底へGOです。

この公園のみどころ

この公園の見どころやできることをご紹介します。

巨大な木

自分の背丈よりも太い木を見ることができます。日本だったら古い神社の御神木としてしか見れないようなサイズの木が、そこらじゅうに生えています。結構感動します。

黄色いナメクジ

この公園が推してるものの一つに、ナメクジがあります。バナナスラグ、日本語にするとバナナナメクジという黄色くてデカいナメクジがいます。見れたらラッキーです。人によってはアンラッキーかもしれないですが。
お土産のバッジや水筒にも描かれているくらい推されています。

キャンプ

キャンプができます。自動車で行けるオートサイトが50個以上用意されています。土管を倒したような直径1メートルほどの円形で鉄製の焚き火台?が設置されており、豪快に焚き火を楽しむことができます。

ちなみに熊が出る可能性もある場所なので、ゴミや食べ物を収納するための鉄製の箱も用意されています。日本でも熊が出るような地域には置いてあるようなやつですね。

トレッキング

トレッキングコースがたくさんあり、ハードなお散歩を楽しむことができます。お手軽なやつから、結構アップダウンがあるようなコースもあります。

スマホの電波は通じないので紙の地図を頼りに進むことになります。あらかじめ地図をダウンロードしておけば、電波がなくてもGPSは使えるのでスマホも役に立ちます。

水遊び

川や池、滝があるので水遊びもできます。トレッキングしないと辿り着けないような距離にあるのでトレッキングとセットです。たくさんの子供たちがいました。あんまり綺麗ではありません。

お土産

ビジターセンターがあり、各種お土産を買うことができます。ステッカーやバッジ、水筒などあるあるのお土産を購入することができます。私はバッジと水筒を購入しました。どっちもナメクジモチーフです。

実際の体験記

デイキャンプ

この公園に行ったのは、親戚家族から「家族でキャンプするからキャンプご飯を食べにおいでよ」と誘われたためです。アメリカと日本のキャンプ文化は割と違うので良い経験になるから、ということでお誘いいただきました。つまりは日帰りなので私たち家族はデイキャンプということになります。

電波が通じないので、事前に予約したキャンプサイトを教えてもらい現地集合です。事前に地図などもダウンロードして、なんとか辿り着いて合流できました。

作ったのはハンバーガーでした。焚き火で色々焼いて、自分好みのトッピングをして自分好みのバーガーを作りました。これが美味しくてこのあと自宅でも自分でハンバーガーを作るようになりました。

トレッキング

親戚家族(10歳の子供とその子の父親)に付いていく形でトレッキングをしました。巨大な木々の間を進んでいくのはかなり新鮮でした。また、落雷や山火事が頻繁に起こるのでその焼け跡があちらこちらにあったのも興味深かったです。

ここで驚いたのが、親戚父が10歳の子に紙地図を持たせて先導させていたことでした。地図の等高線と地形を照合させながら、今どこにいるか、分かれ道でどっちにいけば良いかを10歳の子に判断させていて「すげえ実地教育だなぁ」と思いました。私も登山をするので一応地図は読めますが、何も口出ししないようにしてました。

目的地からキャンプ地へ帰る時、日暮れも近く親戚母に指定された約束の帰着時間に既に間に合わないことが確定しており「急いで帰らねば」となっていました。ここで「来た道で帰る」と「ちょっと近道ルートで帰る」の選択肢があったのですが、親戚の子はリスクを考えてちゃんと「来た道で帰る」を選択したのです。実地教育って大事だなぁ……と実感しました。

あとそのトレッキング中に一番笑ったのが、親戚父が「今ある情報からこの公園内の倒木の総数を推定するにはどうすればいいと思う?」と10歳の子にフェルミ推定をさせようとしていたことです。すべてのことは勉強に繋げられるのだなぁと感心しました。私もしっかり回答させられました。

水遊び

トレッキングの目的地は水遊びができる小さい滝壺でした。子供達がたくさん遊んでましたし、親戚の子もしっかり水遊びしてました。私はその近くでバナナスラグを見つけました。デカかった。

豆知識

ちょっと歴史の話になりますが、カリフォルニアには「レッドウッド」と名のつく地名がたくさんあります。しかし大抵レッドウッドは生えてません。なぜか。

刈り尽くされたからです。

本来は一帯がレッドウッドの森だったらしいのですが、ゴールドラッシュの時代に人口が爆増した影響で、家を建てるためにレッドウッドは伐採されまくりました。デカくてまっすぐなレッドウッドは1本で何件もの家が建ったらしいです。なんて都合のよい木なのか。

とはいえこのままでは森が無くなっちまう!ということで保護のためにポートラのような公園として保護がされているという背景だそうです。

最後に

やっぱり地形や植生の違いは観光の醍醐味ですね。さらに電波が全く通じない環境で過ごすのは久々だったので、デジタルデトックスにもなりました。アメリカの国立公園は大抵電波は通じないのでそこらへんはご注意ください・・・・・・

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