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絵本ゼミに参加して(第1回)

絵本ゼミとミッキーさんのこと

論理的な言葉と文字の洪水におぼれそうになっているとき、ひょんなことからミッキーさんの絵本ゼミに出会い、無謀と思いながらも参加を決めた。

最初からアウトプットをイメージしてインプットするというかなりハードそうなゼミ。講師の竹内美紀先生ことミッキー先生の本気度が伝わる真剣なゼミで、レベルの高い学術的学びと、メンバーの紹介する絵本の魅力に、初回で心奪われた。

ミッキーさんは、松下政経塾で学ばれたのち、第二電電で稲盛さんや千本倖生さんの大仕事を支えてこられた方なのだが、子育てを機に専業主婦になられ、その後絵本の研究の道に入られた。

ミッキーさんは、その時々に自身が一番やらねばならないことにまっしぐらに生きてこられたのだろう。その潔い選択と集中に感動である。

心奪われた絵本 私の場合

ゼミでは、まずグループに分かれておすすめの絵本を互いに紹介する自己紹介を行う事前ワークがあり、本講座では、各グループから皆のおすすめ絵本と代表選手が紹介された。

私自身は、自身のおすすめ絵本を紹介をするタイミングを外してしまったが、久しぶりに絵本を子どもに読み聞かせていた遠い昔の記憶をたどった。

私が好きだった絵本

「おやすみ みみずく」(パット・ハッチンス著、 渡辺茂男訳) は、5人目の末娘の育児に追われる中、4人目の三男がプレゼントされた絵本だが、その絵とリズムを私は大好きだった。

睡眠不足の自分をみみずくに重ねて、最後はクスリと笑える存在でありたいと思ったものだ。
ぶっきょっこー、ぶっきょっこー! 私もいつか突然大声で鳴いて、皆の眠りを邪魔してみたい(笑)。

子どもの教科書に載っていた米倉斉加年の「大人になれなかった弟たちへ」も、ずっと心の底に悲しみとして突き刺ささっている。

見殺しにされ見殺しにし、生き残って生きていくものが流す悲しみの涙は、絶望の中で光るわずかな希望、優しさのタネなのではないだろうか。
助けてもらえなかったこと以上に、助けられなかったことの記憶がよみがえり、涙が流れる。

心奪われた絵本 お仲間によるおすすめ

本講座の中で、他のグループの方から紹介された「わたしは樹だ」は、すぐに取り寄せて読み、圧倒された。

私の書棚にある積読本「土、牛、微生物」・「土と内臓」(デイビッド・モンゴメリー著)や「土を育てる」(ゲイブ・ブラウン著)は、しばらくそのまま積んでおこう。「わたしは樹だ」を子どもたちに読んであげることの方が大事なことだと思う。

折から、「対話を生み出すKP法」という本(川嶋直著)を題材にしたオンラインABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)に参加し学んだばかり。
KP法のKは紙芝居。紙芝居プレゼンテーションで「KP法」である。
「伝わる、行動させる」ためのプレゼンを、シンプルに言葉少なく、絵も利用して紙芝居風にやっていく手法について学ぶ読書会だった。

絵本や紙芝居には「伝わる」力があるということに改めて気づかされた。

本講座を通して何を目標とするか

私は、現在、放課後の子どもの居場所事業に取り組んでいるので、まずは良い絵本をそろえていくための選書力と、絵本を紹介する力を身につけたい。

そして、縁ある人との出会いから作ってみたいと思う絵本があるので、それも形にできると嬉しいと思っている。

「ソース原理」を子ども向けに表現する絵本の企画なのだが、子どもが大人のために読み聞かせるような本にしてみたら面白いかもしれない。

いつから夢を忘れてしまうのか、心に湧き出る源泉(ソース)に蓋をして生きている大人たちに、エネルギー溢れる生きる力を、大人もまだ本当は持ってるんだよと、子どもたちから気づかせるような本ができればなと思う。















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