芹沢あさひとノクチルとのホーム画面コミュ全部の感想。
ということで芹沢あさひのホーム画面コミュを全部みる感想「来襲ノクチル編」いきます。
前回の全員分はこっち。
何かとハラハラさせられがちな芹沢あさひの対人コミュだけど、ノクチルの場合はそれなりに大丈夫なんじゃないかなと少し思う。彼女らは基本淡泊だし。淡泊ゆえの人あしらいのうまさもあるので。
……というか芹沢あさひ以上にノクチルさんたちの方にハラハラさせられるのはまあみんな一緒よね多分。
ノクチルが爆弾な理由は。
ノクチルはアイドルを二の次にしてしまうからだ。
もちろん、場合如何によってだけど。それでも彼女たちはアイドルよりも優先すべきものを確固として持っている。
シャニマスの面々、特にユニットは、アイドルによって結びついている。何をするにしても「アイドルとして」フィルターにかけられるので、彼女らにとってそれが二の次になるなんてことはほぼあり得ない。
そんな面々に放り込むのだ。これはなかなか怖い。
とか大袈裟にいわなくても、単に、「幼なじみで固まった連中なので自然とそれ以外の人々に対して壁がある」くらいの解釈でいいんじゃないですかね。まあどっちにせよなかなかハラハラしてしまうところ。
vs浅倉透
「……
透ちゃんって
なんか面白そうっす」
「え?
……イエス」
「あ、走るなー」
「……?
急いでるっすけど」
早速面白い。
芹沢あさひと浅倉透には真逆なところがある。
彼女らが持つ興味だ。
あさひは有り余る行動力のほとんどを好奇心でもってまかなっている。面白いこと、もっと、もっと! と、常に何かを探して走り回っている。その無尽蔵の行動力がアイドルとして発揮され続ける限り、彼女はほんとに強い。
一方それは危うさも備えていて、自身の興味に疑問を持ってしまうととんでもない急ブレーキがかかるし、興味のない事柄には冷酷でさえあるし、興味の矛先が周囲の期待と違う方向だろうともそっちへまっしぐらだ。
興味、好奇心、探究心、それら諸々が彼女の核であることは間違いない。
浅倉透は、興味という感情がない。
無いというと大袈裟だけど。とても希薄だ。
世間の出来事や常識や慣例をガラス一つ隔てて眺めているような風情がある。熱や実感をともなわない。「あ、そうなんだ」「ふーん、なるほど」と、ほとんどの物事は透をすり抜けていく。
不干渉、没交渉。それゆえの透明感であり、だからこその、芯の、恐ろしい強さ。
それは自身の人生というものに対してさえそうだったけれど、そんななかで数少ない執着が幼なじみという居心地の良い関係であり、そして、例外的に萌芽した「プロデューサー」という興味など。諸々は彼女のWING編を体験した諸氏にはご理解頂けているものと思う。
芹沢あさひの見出した「……透ちゃんって、なんか面白そうっす」とは、自分とは違うものという「異質感」なのではなかろうか。
けれども、あさひはあさひだからこそ、わからないものをわからないと拒絶するのではなく、わからない=面白そう。と感じたのではなかろうか。
それを素直にぶつけた「なんか面白そうっす」への返答である「……イエス」は……。
その興味、受けて立とう。的な宣言なのか。
時として浅倉自身を困惑させているようにもみえる「異質感」を、面白そうという言葉で肯定的に捉えてくれたことへの返礼なのか。
そこんところまではわかんないけど。
どのみち、「面白そう」という不躾にも聞こえる言葉で笑ってくれたのは確かだ。
それはそれとして。うわ、意外。と感じたのは「あ、走るなー」である。
素直な「おい危ないぞ」という注意喚起。
ひとに対して注意喚起する程度にはひとに興味を持つひとだったのね浅倉透は。私は透を宇宙人かなんかかと思ってませんか(だいたいそう。
それだけ、あさひが、浅倉透が例外的に興味を持たれた存在てことなのかも。あさひが透を「面白そう」とみたのと同程度に、透もあさひを「なんか気になる」て目でみているのかも知れない。
そして、なんで走るなと言われてるのか(危ないよと言われているのが)一切理解できてなさげな感じの芹沢仕草。
で。本件にはあんま関係ないけど、ノクチルとストレイライトのシナリオイベントが来るからってんで、公式に公式見解を示されるよりも先に自分なりに「芹沢あさひと浅倉透の関係性ってこんな風じゃないですかね」と書いておきたかったので書いた短編があったりするので興味の向かれた方は是非。
vs樋口円香
「透ちゃんには名字なの
どうしてなんすか?」
「……
どうしてだと思う?」
「これあげるから
静かにしてて」
「ありがとっす!
……果穂ちゃーーーん!
お菓子もらったよーーー!!」
いったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
たぶん事務所のほとんどの人間が(浅倉……?)(あれ、名字呼びなんだ)て気付いててそれぞれに気にしてるけどもなんとなく聞き出せなさそげにしてるやつーーーーーー。
芹沢あさひの対人戦はハラハラしがちだけどノクチルは大丈夫なんじゃねえかなとか言ったけどもそんなこともなかったぜ。
あからさまに「察せ」「言うつもりもない」て態度の樋口さんも清々しいですわね。
で。なんで名字呼びなん? て疑問に関してはここでは触れないこととしまして。
言われないとわからないことは言われないとわからないし聞かないとわからないことは聞かないとわからないのが芹沢あさひであって。近ごろは黛冬優子や和泉愛依ちゃん付近に(冬優子ちゃんの言うことには大体意味がある)(愛依ちゃんがそうだというんならそうなんだろう)と察することも相応に増えただけに、ちょっと久々な痛快さ。
Pとの関係を中心にみるとそうはみえないけど、基本的に樋口円香は良識人で善人である。おまけに目端が利くので、対応中心ではあるが対人関係はそつなくこなす、以上の立ち回りをしている。
素朴だったり些細だったりする感想にも共感できるし。
はっきりとした物言いをしてほしげな相手には割と踏み込んで。
遠巻きにしてほしいと感じてそげな相手には当たり障り無く対応したりしてる(冬優子が基本的にみなからそんな扱いを受けているだけな気もするけども。
そんな円香が。
「これあげるから静かにしてて」は(ああ、言っても聞いてくれない相手か)て判断した末の、割と最終手段に感じるけれど。
お菓子をもらった、という現象に感情が引っ張られすぎて、(静かにして)て部分が完全にぶっとんで「果穂ちゃーーーーーーーーー!!」になるあたりの芹沢仕草。
そんな円香が、あさひは完全に持て余してる感じが。
いいっすね。いい。
浅倉透との関係にも似た正反対さがみえてきます。内に籠もることで環境を維持したい、興味を外にはあまり放出したくない樋口円香vs全方位型好奇心芹沢あさひ。
ところで相変わらず果穂ちゃんと仲よさげなのいいっすね。
あさひの無尽蔵興味を難なく受け止めてくれる果穂ちゃんの尊敬力アンド無尽蔵体力。
vs福丸小糸
「小糸ちゃん!
おはよう!」
「ぴゃ……!
あ……
お、おはよう……?」
「う、うちの妹と
同い年くらいかな……?」
「えっ、そうなんすか?」
音量の限界に挑む少女。福丸小糸。
別コミュの話になるけども黛冬優子から「小動物でかわいい」て言われてたけどたぶんそれあんま褒められてないよ小糸ちゃん。安心して付き合えそうくらいの意味であたしはアンタに対し油断してます宣言みたいなものよ小糸ちゃん。
とかいうと冬優子の性格を悪く穿ち過ぎか。冬優子は相対的にも絶対的にも評価をきちんと出来るので、冬優子なりに小糸の小動物的可愛さを評価してるて向きもあるのだろう。
芹沢あさひに話を戻すと。
外見だとわかりづらいけど、福丸小糸は16だ。芹沢あさひ(14)よりも年上である。そのへんから察するに。
「うちの妹と、同い年くらいかな……?」
「えっ、そうなんすか?」は、翻訳すると「あれ? 年上だったんすか?」てことだろう。
「小糸ちゃん! おはよっす!」ではなく「おはよう!」なのは、小糸の外見に引っ張られて咄嗟に丁寧語が出てきてないてことだ。
あさひは、さん付けに少し曖昧なところがある。
その基準は、単純に考えると外見で判断しているのだろうと思う。年上には丁寧語は使うけど、さん付けかどうかは相手がオトナっぽいかどうかで判断してる(んだと思う。
咄嗟に丁寧語が出てこないのは普段それなりに意識して使い分けているという証左でもあるだろう。
やはりあさひはあさひなりに社会性を持っているのである。
小糸ちゃんの「おはよう……?」は。
驚いたのが先で、多分挨拶されたんだよね……? からの「おはよう?」な気がするけど、それはそれとして(あれ? 丁寧語じゃないんだ?)てのもあるかも知れない。
vs市川雛菜
「『幸せ』ってなんすか?」
「なんですかね~?」
「毎日楽しいですよね~」
「そっすね!
楽しいっす!」
朗らかなやりとり。
だと解釈できればそれでいいんだけどどうにも極個人的に市川雛菜さんに対しては穿ってみてしまいがちで……。
『幸せ』という抽象的概念に回答を求めがちな芹沢あさひ仕草はいつもどおりのこととして、それに対する「なんですかね~?」という雛菜の回答がなんとも。答えを出す気はないという明言だろうか。
雛菜の目的意識は『幸せ』なのに、それに関して具体的な言及をしたことがほとんどない。なぜなら彼女にとっての幸せてのは、労せず入手出来る「今」であって、つまり現状維持だからである。てのは先にだらだら書いたとおり。
丁度先に丁寧語に関して話したばかりだけども、ここでも出てくる。
「毎日楽しいですよね~」と、年下に対して雛菜が敬語を使っているのである。年下といえども、雛菜にとってのあさひは業界的先輩であるから敬語を使っておくのはいかにもなリスクケアである。
それだけといえばそれだけだけど。
それだけに、雛菜は積極的に事務所内の面々と打ち解ける気がほとんどないーという姿勢が表層したようにも感じる。意識的か無意識にかはわからないけれど……。
他にも、「雛菜ちゃんと一緒だと『幸せ~』って気分になれるわー」に対して(え~、ありがと~?)でええやん的回答に「そうですか~?」て答えるんだよね……いや見方が偏ってる気がするけど……。
そうだ。こういうときは、凛世だ。
抜群の大和撫子ぢからで対人対応が常におおむね完璧(除くP)な凛世ちゃんの出番だ。
エエ……。ああ……。
まあともかく……。
樋口円香の、周囲との距離の取り方は、可能な限り「現状維持」に心を砕いているからこそ距離を取っているのである。
一方。市川雛菜のそれは、むしろ、「透先輩と、自分たちだけでいい」という、より積極的な拒絶であるように感じるのは……穿ち過ぎかなあ……。
ともかく、興味がないことには冷淡である。この点はあさひと共通してる。この場合、共通点があるから仲良くなれるというよりかは自然とすれ違えるくらいの意味になるけど。
いずれにせよ、実際のとこ、市川雛菜の、WING優勝で辿り着く結論は「少しくらいなら、イヤな思いしてもいいよ?」てことなので。現状維持から一歩を踏み出すのか、やっぱ今のままなのかはまだ先の話になるてことなのだろう。
特にそうと感じさせられたのは市川雛菜のコミュだけど、ここまで振り返ってみて。
ノクチルの全員とのコミュの実装と最初にきいたときは「え。はやくね?」と思った。
会話がすんなり成立する程にはほとんど交流もできてないし打ち解けてもいないよね? みたいな。
ただ、こうしてみてわかったのは、シャニマスは『会話がすんなり成立する程にはほとんど交流もできてないし打ち解けてもいません』て状態をそのまま表現するためにコミュを使ってきたてことだ。
いいね。
いい。ほんとそういうのが読みたかった。こういうのが読みたかった。
成長とは経過であって、段階である。
まだまだノクチルは爆弾でありつづけてくれるだろうし、芹沢あさひも発展途上である。
なんかまとめが至極適当になった気もするが。今後も楽しみだねってことさ!
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