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エルデンリング日記(11) 魔術街サリア、宿痾持つ隻腕の少女、神肌の使徒

「お互い、明るい路は行けぬようだな」と笑った魔女ラニ。
 今は、あなたが何処に向かおうとしているのかが気懸かりだ。

 ……とは言ったものの比較的順路に沿って寄り道なく踏破したケイリッドの地の取りこぼしが気になるので先にそちらの空白を埋めていきます。なんというか、許してくれ。誰に許しを乞うてるのかはわからんが。

 なにせケイリッドの地には「魔術に秀でた街、サリア」があると様々なフレーバーテキストに示唆されてある。
 知力ビルドとしては探索せずにはいられない土地だ。

キャッチボールかな?(直後大爆発)

 マップにあるそれらしき未踏地域へ向かうと、はたしてサリアの関門という地名が表示されてまもなく、怪しげなサインがあった。
 この先にある、ぼろ屋に寄ってくれと。
 スゴイ罠ッポイけど……まあこちとら不死の身だ。多少のトラブルどんとこいという気分で向かえば、ゴーリーと名乗る魔術師らしき出で立ちの男性にあばらやで出迎えられた。

手のひらを上に向けた、独特なスタイル

 曰く「この腐った土地を歩んできた壮健なる褪せ人にお願いしたい。不治の病に冒された娘を助けるため、金無垢の針をこの沼から探し出してほしい」と。
 まあ……この沼の探索を目的としてきた身である。それのついでに叶えてやれそうな願いではあるが、この広大な毒沼から針を見出せとはそうとうな願いだ。
 とはいえ、探し出してくれたなら、礼としてサリアの街の秘密を明かすーとまでいわれたら引っ込むこともできん。

 腐った土地は一方で肥沃であるのか、犬やカラスばかりでなくトンボまでもデカい。
 沼地をトレントとともに歩いていると、まれに立派な騎士が沸いて出る。装備品を奪い確認してみれば、マレニアに付き従った貴腐騎士だという。「貴腐」、貴く腐るとはなんとも複雑な単語だけど……そういや、カビ類を敢えて付着させることで糖度をあげた貴腐ワインてあるよな。
 この地が赤く腐ってるのは、故はわからんがこの地を侵略したマレニアによるものらしい。その従者である彼らは今もこの腐りのなかで戦い続けていると。

 件の針は、その対抗勢力であるラダーンの騎士が持っていた。
 宿将オニールというおじさんだ。彼は彼で、主が相討ちに倒れた後も戦い続けていたものらしい。この金無垢の針が、その忠義を助けたのだろうか。

ゴーリーさんち傍の犬。首輪っぽいものがまいてあるし、番犬なのだろうか

 どうあれ、見付かった針をゴーリー氏に渡せば、折れたそれを直し「サリアを抜けた先にある教会に、蟲に傅かれ、病に伏せる娘がいる。不治の病であるがこの針を刺せば病状が留まる。どうか渡してやってほしい」と。
 まあ。私の目的はサリアの火事場泥棒であるからに、ついでに果たせそうな願いではある。

 サリアの街は例によって屋根を練り歩くことで攻略した。
 伝説に残る都であろうと、魔術の徒の集う学院であろうと、滅んだ街だろうとも取りあえず屋根を歩くのがエルデン世界でいうとこの攻略である。

攻略=屋根のうえを歩く

 件の教会もほどなく見付かった。
 息も絶え絶えといった様相の娘に針を渡せば、自らそれを身に打ち込み、しばらくしてあらたかな霊験を示したらしい。悪夢もみなくなったし、自由に身体も動かせる。嘘みたいだと。
 うんまあ。それは良かった。
 と。その礼として手渡されたものがいかにも示唆的で、少し硬直してしまった。

腐りの地から産まれ、蟲に庇護を受けて育った隻腕の少女
どんな物語を辿るのか

 義手剣士の伝承。
 生まれながらに宿痾に冒された少女は、剣の師と出会い無双の翼を得たという。

「流水」という言葉は剣士の装備にもあったけど……?

 それは恐らく、この地を腐らせた張本人、マレニアの伝承だ。
 マレニアは義手であったと別のタリスマンにあった。

 みれば彼女も、病によるものかは知れないが片手を失っている。ゴーリーに曰く、母から譲り受けた剣の才能もあるらしい。
 ……よもや、その母とは?
 病の床から立ち上がった彼女は、自らの道を探す旅に出るという。もちろん故の一切はわからぬが、また新しいNPCの話が始まったものらしい。
 オープンワールドなこの地で、ついでに何かとNPCとのフラグ管理のムズいフロムゲーでその物語を最後まで追える保証はないものの、いずれの再会を期待しておきたい。

 探索を続行すれば、珍しく「この先、攻撃が有効だ」のサインが真実を語っており「サリアの隠し洞窟」をみつけた。
 魔術街サリアに隠された洞窟だ。さぞや期待がかかる……と思いきや、奥にいた結晶人をへちたおしても、例によって要求知力のバカ高い魔術が一つ手に入るばかりでめぼしい報酬もなかった。
 どうやら本チャンは、洞窟道中にあった封印された扉の先らしい。
 その封印はちょうどレアルカリアを閉ざしていた魔術に近くみえたけど……なんだろ。学院の探索に見落としがあったみたいな話だとイヤだな。

もしかするとこのエルデンリング世界で最も不思議な存在、結晶人

 探索をしようと思えばいくらでも深入りできるのがオープンワールドだしエルデンリングである。
 ケイリッドの探索も、ひとまず神授塔にてラダーンの破片の力を取り戻すまでで一段落にしようと決めた。
 高く、あまりに高くそびえる神授塔はさがすまでもなく行き着いた。
 どうした機能を求められて建設された塔かは知れんけども酷く変則的な内部へのアスレチック的侵入を経て、無事に破片の力を取り戻せた。
 せっかくなので、そのまま塔内部の探索を続ける。

定期的に「ジャンプアクションゲームだっけこれ」とか思わされる

 その地下に、「神肌の使徒」と名のついたボスと行き会う。
 つんよい。
 道中であったゴツいザコの時点でそうと感じてたけど、これ多分、推奨レベルから外れた場所なんじゃないか? そうなんだろうか。ラダーンを倒して、その欠片の力を取り戻しに来たから順路ではないのか……?
 疑いながらも、こちらの魔術に合わせてのサイドステップでの回避にハマるパターンを見付けて、そのパターンにハメ続ければ撃破できるなと気が付いて……3時間ほど経過した気がする。

ゴツいザコ
ちょうどサイドステップじゃ避けられない距離感がある……

 いくつかの物事が重なった。
 想定レベルより上の敵なのではないかという疑念と。
 あと一撃で倒し損ねた事故が二度発生し。
 装備品をこねくりまわした撃破への工夫と。
 そもそもここがエルデンリングの欠片の力を得るために来た場所であると。
 今まで一度も使ってなかったし……等の思いを経て、リングの弧を、ゴドリックの大ルーンを使ってみた。

 全ステータスが即時+5された。
 え。なにこれすげえ。レベルアップに応じて上昇させられるステータスは8つあるので、単純換算、レベル+40ってこと……?
 HPにもFPにもスタミナにも余裕ができて、カツカツだった装備品もがっつりカット率の高いものを装備できる。それまでは輝石のつぶてを3発も撃てば息切れ寸前だったのに、全然余裕で乱射できる。
 それまでの苦労もあって神肌の信徒はその挑戦で撃破できた。
 うーん。これはマジで強いな。ルーンの弧を入手する度にドゥーンと重いSEが鳴るわりに(消耗品か……)とがっかりしてたけども。さすがにこれは強いのでは。
 軽くスーパーサイヤ人めいた強化を得た気分になった。でもまあ……攻略が楽になりすぎると面白みも減るので、適度にこの姿を楽しみつつ、自然に失われるまで待つか(説明がないけど、たぶん一度死ぬまでよね)楽になりすぎると危機を感じたら自死するなりしよう。

フル装備なハイパーモード
特徴的なレナラの頭冠が似合わなくもなくはない……?


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