【スポーツマンかつ、若者ヘルニア持ち必見】   腰椎椎間板ヘルニア手術

入院当日、雨が降っていた。帰りに傘邪魔になっちゃうかな、なんて思いながら大きめの傘をさして家を出た。2週間分の荷物を配分も分からないながら詰め込んだキャリーケースを引きずって。

幼少期から大きな怪我もせず、ガンガンに様々なスポーツに取り組んだ結果体が悲鳴を上げていたようだ。
幼稚園:サッカー
小学生:サッカー、タグラグビー(全国出場)
中、高:サッカー(選手権間近)
大学:キックボクシング(K-1)
社会人:アスリート並みの生活
高校時代の強豪校でのサッカーの練習で初めて腰に違和感を感じた。
誤魔化しながら社会人まで年を増重ねてきたが、ついに動けなくなった。

この世の終わりかと思った…

病院にてMRIなどの検査をすると、
腰椎のL3.4 L4.5 の水分が抜けて、脊椎の神経の方に出ている。(腰椎椎間板ヘルニア)

先生いわく、これは早くも遅くも、誰しもがなってしまうようだ。
ご老人の方などは背骨の殆どがヘルニアになってしまっている可能性が高いので相当腰が痛いんだという事がわかった。

入院当初、心持ちは軽かった。初めての手術、全身麻酔だし、痛みも全く感じず、すぐ終わるだろうって。
(前日の夜に友達に温泉に誘われたが、さすがに緊張してたのか断ったけど。笑)
手術2日前からの入院だった。脊椎に造影剤を入れて手術に必要な撮影などの検査をした。
検査後8時間はベッド上の安静で、夜10時頃までだった。
ベッドのリクライニングで頭側を上げて安静だったけど、ずるずる下に落ちていくから元に戻したりしてってやってるうちに腰が爆発しそうだった。なかなかハードな8時間を過ごした。

3人部屋だったんだけど、その中の50代くらいのおじさんがイケてる人で、自分の不安とかもあるはずなのにすぐに話しかけてくれて、緊張もすぐに逸れてきた。一緒に頑張ろうなって、もうその日から仲間だった。退院したらカレー食いたいななんて話したりもした。

手術当日、気持ちの変化もなく、やっとだ〜くらいに思ってた。手術室に入ってマスクをされて、何回か大きく息をしてるうちに匂いがしてきていつの間にか意識が無くなっていた。目が覚めたら病室に運ばれてる最中だった。周りに人がいて、寒い寒いとブルブルしてて、痛みも少しあったのを覚えてる。
ここから3日くらいが地獄だった。
麻酔の副作用だと思うんだけど、気持ち悪くてまともにご飯が食べられない。トイレも尿瓶とか使ったり看護師に連れてってもらったり普通に行けない。もう恥とか格好付けとか無い。必死。笑
片腕に点滴が繋がってて、もう片方にもなんかついてて、手術した所にはチューブが突っ込んであって…
本当に俺大丈夫なんか?って何回も考えてた。
起き上がるのにも一苦労、かがむなんてもってのほか。普通に歩けるってどれだけ幸せなんだよって。他の患者さんと話す時も辿り着くのはそんな会話。でも仲間達も頑張ってるから頑張れた。これマジ。もっと苦しい人なんかいくらでもあるわってね。俺の経験値UPだわって。どんどんポジティブになってきて、そしたら腕についてる点滴の管とか腰のチューブとかどんどん外れてって、立ち上がって歩き回ったり出来て、もう楽しくて仕方なかった。(動きすぎって怒られたけど。笑)
リハビリもできるようなってきて日に日に強度上がってきたり。そんな感じで今日退院できた。

ちなみにどんな手術をしたかと言うと、椎体間固定術(PLF)という、骨を削ってボルトを入れて固定する手術をした。

入院生活で何を感じたかって、看護師の凄さ。ナースコール押せば飛んできてくれて、親身に話も聞いて、時にはその人の為に怒ったりもする。中にはわがままな人だったり精神的に障害がある人だっていた。ただその中で表面では苦しい顔一つせずにむしろめっちゃ明るくて、おもろくて、ムッチャ元気でる。
朝6時、おはよーっておしぼり持ってきて
 8時に朝ご飯持ってきて 体調聞いて
夜勤日勤代わって回診して
 12時に昼ごはん持ってきて
17時くらいに日勤夜勤代わって、
今日夜勤でーすよろしくぅって挨拶きて
 18時に夜ご飯持ってきて
 21時に消灯。笑
1人の看護師さんが、何人持ってるのかはわからなかったけど、かなりの人数だろうなってのはわかった。
もーね、毎回飯が運ばれてきたり、色んな人の手助けとかしてたり、夜中でもトイレの補助とかしてたり、そういうを見てたら看護師の凄さを知ったし、本当リスペクト。
今の自分の仕事と重なる所があって、改めて人助けの大切さに気づいたし、仕事の誇りとか、やりがいっていうものを改めて気付かされた。
人の為に、とか人を喜ばせたい幸せにしたいって思ったら面倒くさい事なんて無いんだなって。

この期間で自分の現状把握なんかもした。自分は人として今どんな状況で、何が足りないのか。そんな事考えるの普通は怖くてやらないと思う。だって足りないところばっかり見えてくるのが怖いから。でもこれは仕事でも趣味でもなんでも共通して言える事だと思う。現状把握が出来てない人は成長しない。そんな事まで考えてた。笑

退院日は最高に晴れてた。
最後のご飯は中華丼だった。美味しかったのはかき玉うどんと肉うどん。
入院日に持っていた傘は帰りに杖として使った。無駄な物では無かった。
退院の時、口下手だから大した感謝の言葉言えてないんだけど、ありがとう感謝の塊BigLoveって目で訴えた。十分だよね。笑 本当はすげー寂しい。頑張れ仲間達。って気持ちを込めてみんなとグッバイした。

今コロナで大変な時期だけどみんなで乗り切って最高な宴をしたい。
頑張れ俺たち✊🏾

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