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基礎動作仕上げ 剣道基礎論おさらい。日常生活でもトレーニング可能

では、理屈が理解したところで基礎動作をまとめていきます

左股関節・足

・肛門を締めて、骨盤をやや前傾位置、左股関節を外旋させる。

・ひかがみ(ひざ辺り)は、少し曲げる

・右足は真っすぐ、左膝・左つま先は相手にむけるより15~30℃ほど外旋する

・左側面に重心を預ける(上体を傾けずに、目線は水平を保つ)

・左踵を床につけて構える。小指球、踵重心(アウトレッジ感覚)

・足関節を背屈させる。外反しない

・足の指を底屈させる

・右足も内側に絞らない

左手・腕・肩

・左手は、薬指を軸に中指を添えて構える。右手も薬指を軸・中指補助で軽く握る。打突する時、左手は薬指を軸に小指を添えるようにシフトする上腕を内旋させずに前腕を回内動作するために、人差し指・親指は使わない。

・左親指付け根関節部分をへその手前にくるようにする

・肩甲骨を引くような意識で肩を外旋する。この時、肩に力を入れないようにし肩を下げる。

・胸腰椎移行部(みぞおちの下あたり)のところからやや前に突き出す

・正対位・半対位の構えでも、基本的に両肩は水平

・(打突)肘を伸ばすとき、思いっきり前方へ肩・腕を伸ばしきらない。自分の近いところで打つ

顎・耳

・鼻の下と耳の中心が床と並行で並ぶように顔を固定する(カンベルライン)

お腹

丹田(下のお腹)に力を込める

一応、整理用に並べてはみましたが、身体の仕組みがわからないままこの項目を鵜呑みにして実践したとしても、ある程度は上達しますが、安定はしないだろうなと思います。

日常生活でのトレーニング

元々なんで、「構え」にこだわっているかというと運動動作が、姿勢を復元させることの連続だからですね。だから、この「元の姿勢」へと復元させることの意識づけというのは「筋力」トレーニングではなく、日常動作で改善可能です。食事中の姿勢、テレビを見る時、スマートフォンをいじる。元の姿勢へ戻ることというのは、ガイドラインとある腱や筋肉の緊張を維持する必要がありますので、筋肉の緊張の「ON」「OFF」を繰り返すデジタル的要素ではなく、「強」「弱」を行き来するアナログ的要素で意識する必要があります。日常の姿勢では、まず水平を意識してみると、どの筋肉を緊張させる必要があるのか割と簡単に確認できます。このマガジンを一通り読めば、剣道だけでなく、スポーツ全般に当てはめられる動作なのでプロ野球の一軍と二軍のバッティングホームの肩の位置、顔の角度の違いとかでレベルが把握できますし。常に動きがカッコよくみえる人が、イチローが何故そうであるのかも身体操作の感覚というのを天性で理解しているからだと思います。