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攻め⑥ 交刃の間その2 ここが「攻めの工夫」をする場所!

初太刀:「触刃の間」で、相手の特徴を確認して、自分が打突する技を決めました。それでは、体勢を崩さずに前に詰めてみましょう。

「交刃の間」は、竹刀の中結衣がお互いに交わる「一足一刀の間」と竹刀の剣先がお互いに交わる「触刃の間」の間を全ていうことにします。※厳密には、全部「交刃の間」ともいえる。「触刃の間」と違って、相手によっては打突してくる可能性があり、あらゆる相手に対応する必要があります。

前回は「溜め」て「打突」するまでの流れを説明しましたが

「交刃の間」では、あらゆる選択肢が可能であり、この間合いで色んな選択肢ができるようになると、師範の目では「攻めの工夫」ができていると言われるようになります。

昇段審査の場合は、前回の記事の「溜め」て打突の流れをできれば特に必要はありませんが、攻めの工夫のパターンとしましては

・すり足のスピード、緩急、左右、足幅
・溜めた時に中心を制する、外す、担ぐ

この2つの観点でパターンを増やしていく形となります。

ここで、ウガ店長の以下の動画をご覧ください

1前に詰めていきました。溜めが入ります

2一足一刀の間になります、自分と相手お互い緊張します

3ここでふっと中心を外してあげると、相手は思わず反応してしまう

4それを事前に予測して中心を外したら、すぐに打突する

イメージしていただけたでしょうか。担ぎ技以外は、竹刀操作の攻めのパターンとしましては、溜めていく時に①中心を攻めていくか、②中心をはずしていくか、③相手の竹刀を抑え・払う・巻くといったような形の流れになります。

交刃の間から「溜め」て、一足一刀の間で打突するのは、中心を攻めたまま打突しようが、「溜め」ながら中心を外しながら打突しようが同じである
中心を攻めて攻めて、瞬間的に中心を外すと、相手は思わず打突したくなる
一足一刀の間はかなり危険なので、一足一刀の間と交刃の間はしっかり区分する

「じゃあ、どうやって工夫するの?」と思われるかもしれませんが「基礎論」ではここまで。「応用編」で「交刃の間」での「攻めのレパートリー」を紹介していきます。

次回は、「一足一刀の間」について説明します

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