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昇段審査対策①まずは、「敵」を知る

昇段審査とは??

令和3年(2021年)現在、六級から一級までの級位(地域によっては十級まで存在する)と、初段から八段までの段位、および錬士・教士・範士の称号がある。剣道の技術的力量(竹刀剣道と日本剣道形演武の実技)および学科の審査会を経て授与される。

級位は市町村剣道連盟が、初段から五段までは都道府県剣道連盟が、六段以上は全日本剣道連盟が審査する。三段、四段審査に関しては、高等学校剣道専門部や大学連盟で、一般の審査会から独立して行われることがある(一般会場よりも合格率が高くなる傾向がある)。年間の審査会開催回数は段位ごとに異なるが、六段が8回程度(うち1回は外国人対象)、七段が6回程度、八段が4回程度である。東京、京都など主要都市で開かれる。

各段位紹介

初段 剣道の基本を修習し、技倆良なる者 一級受有者 中学校2年生以上 約80 - 90%

審査内容は実技・学科・形で、五人の審査員によって審査 

3名以上の同意  

二段 剣道の基本を修得し、技倆良好なる者 初段受有後1年以上修業 約60 - 70%

審査内容は実技・学科・形で、五人の審査員によって審査 

3名以上の同意  

三段 剣道の基本を修錬し、技倆優なる者 二段受有後2年以上修業 約40 - 50%

審査内容は実技・学科・形で、五人の審査員によって審査 

四段 剣道の基本と応用を修熟し、技倆優良なる者 三段受有後3年以上修業 約30 - 45%

審査内容は実技・学科・形で、六人の審査員によって審査されます。

剣道形は太刀の形七本と小太刀の形三本 

4名以上の同意  

五段 剣道の基本と応用に錬熟し、技倆秀なる者 四段受有後4年以上修業 約20 - 30%

審査内容は実技・学科・形で、六人の審査員によって審査されます。

剣道形は太刀の形七本と小太刀の形三本 
4名以上の同意

六段 剣道の精義に錬達し、技倆優秀なる者 五段受有後5年以上修業 約10%

審査内容は実技と形で、実技は六人、形は三人の審査員によって審査されます。六段から学科がなくなります

剣道形は太刀の形七本と小太刀の形三本が課題ですが、そのレベルもより高度なものが求められるようになります。

4名以上の同意

七段 剣道の精義に熟達し、技倆秀逸なる者 六段受有後6年以上修業 約8 - 10%

審査内容は実技と形で、六段と同じく実技は六人、形は三人の審査員によって審査されます。

剣道形は太刀の形七本と小太刀の形三本 

4名以上の同意 

八段 剣道の奥義に通暁、成熟し、技倆円熟なる者 七段受有後10年以上修業 46歳以上 約1%

審査内容は実技と形で、実技は一次・二次の二段階で審査されます。

それぞれ第一次実技は六人、第二次実技は九人、形は三人の審査員によって審査されます。

剣道形は太刀の形七本と小太刀の形三本

段級位審査に関する基準第17条 

各段位の審査においては、以下の着眼点に注目し、上述の評価を行ない、合否を判定する。
1. 初段、二段、三段
(1) 正しい着装と礼法
(2) 適正な姿勢
(3) 基本に即した打突
(4) 充実した気勢
2. 四段、五段
初段ないし三段の留意項目に下記の項目を加えたもの
(1) 応用技の錬熟度
(2) 鍛錬度
(3) 勝負の歩合
3. 六段、七段、八段以上
六段から八段までの実技審査は、初段から五段までの着眼点及び留意項目に加え、下
記の項目について、更に高度な技倆を総合的に判断し、当該段位相当の実力があるか
否かを審査する。
(1) 理合
(2) 風格、品格

つまり、大枠で囲めば初段~三段と四段・五段と六段以上で対策が変わることになります。

称号

錬士 剣理に錬達し、識見優良なる者 五段受有者 五段受有後、10年以上を経過し、かつ年齢60歳以上の者で、
加盟団体の選考を経て、特に加盟団体会長より推薦された者。
六段受有者 六段受有後1年を経過し、加盟団体の選考を経て、
加盟団体会長より推薦された者。
教士 剣理に熟達し、識見優秀なる者 錬士七段受有者 七段受有後2年を経過し、加盟団体の選考を経て、
加盟団体会長より推薦された者。
範士 剣理に通暁、成熟し、識見卓越、
かつ、人格徳操高潔なる者 教士八段受有者 八段受有後8年以上経過し、加盟団体の選考を経て、
加盟団体会長より推薦された者、および全剣連会長が適格と認めた者。

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