フィリピンの危険地帯へ行った話①
■危険なフィリピン南部へ行く事を決めたきっかけ
フィリピンの南部にミンダナオ島という島がある。
フィリピンのドゥテルテ大統領が市長をしていたダバオ市も含む地域です。
外務省のフィリピン治安情報でも、現在ミンダナオ島の西側はレベル3「渡航をやめて下さい」と勧告されており、ミンダナオ島の東側も、ほとんどの地域はレベル2「不要不急の渡航は止めてください」となっています。
特にミンダナオ地域西側、レベル3の地域では武装勢力による身代金目的の外国人誘拐が爆弾テロ事件等への警戒から高いレベルでの警戒が必要である旨説明されています。加えて、既に治安当局によって鎮圧済みですが、2017年5月以降レベル3の地域内マラウィ市ではISと関連していると言われていたアブ・サヤフグループとフィリピン軍の「戦闘」が長期にわたり続いていました。武装勢力残党の捜索・掃討作戦は断続的に続けられていることもあり、日本政府はこの地域への渡航は止めるよう呼び掛けています。
島の南にジェネラルサントス(ヘネラルサントス)という街がありますが、僕が出向いた2013年の頃ですら、1年に数回テロがあり、バスや商業施設での爆発テロ事件がニュースになっていました。
2013年、僕がミンダナオ島へ行く事が決まったきっかけは、農業に興味があったからでした。
フィリピンで農業をしている日本人男性のブログがあって、興味があった僕はたまにコメントしていました。
ある時、その男性がブログで日本へ帰ると書いていました
僕は、その方がどんな生活をしているのかずっと知りたくて、1度会って貰えないか頼んでみたところ、OKが出ました。
ちょうど仕事を辞めて時間があったので、早速会いに行きました。
会ってみると、現地で見聞きする事はOKと言われて、展開の早さに驚きました。
本当に良いんですか?
ただし、彼はしばらく日本に居なければならないため、フィリピンには僕1人で行く事になると言われました。
現地には、別の日本人の友人が車で送り迎えしてくれる上、農業を一緒にしているシッカリした性格の女性が、両親と住んでいる家に泊めてくれるそうです。
ここで条件が2点ありました。
①1泊ごとに宿泊費を払う。
②日本人は現地で目立つため、目立つ行動は控える。
テロも起こる初めての土地で、知り合いが誰もいない場所へ、1人で向かう。
不安がなかった訳ではありませんが、こんなチャンスは二度とないだろうと思い、僕はその場で行く事を決めていました。
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