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2024年後半相場観

はじめに

さて、24年の前半も終わり後半スタートです。
これから暑くなることを考えると憂鬱ですが
しっかりと前半ファンダ考察振り返りと、今後の予想をつらつらと書いていこうと思います。駄文長文となりますが興味ある方はお付き合いください。

前半の振り返り

順に振り返っていこうと思います。

・景気後退とマネーサプライ
コロナショック後から大規模な金融緩和で爆発的に増加
その後QT開始など金融引き締めで2021年12月をピークに減少
高金利に耐えられなかった銀行破綻が2023年3月に発生
その後は下落幅が緩くなっていることはチャートから読み取れます
FRBは金融引き締めをしつつも破綻時の救済で銀行には緩和策を講じています。
その影響でマネーサプライの減少幅は縮小、緩和的になっていると言わざるを得ません。
景気後退が来るにはこの緩和的な状況の終わりが必要です。
コロナショック前の水準に戻るまで天井からまだ半分程度あります。
直近の減少幅を考えると2024年中にはまだ緩和的状況が続くと予想されます。
このような状況では景気後退はまだ先の話となり米株とドルの暴落は来年以降のように感じます

実際に今のマネーサプライ(M2)を見てみましょう

下げ幅を縮小し、直近に限ると上がっていることがわかります。
金融引き締めとは名ばかりの緩和状態ということです。
これでは株価は上昇しますし、景気後退はまだまだです。
しかしFedはコロナショック前の水準まで戻すことが目標となりますから
まだまだ引き締めが続く水準という事になります。
こちらの考察は年始から変わらず注目しつつ、景気後退の来る時期を見極めていきたいと思います。
予想的中!!やったね!!

雇用統計と金利

・雇用統計と金利下落幅
マネーサプライ以外に景気後退はいつくるかを見る上で雇用統計が重要になります(答えですが)
失業率は直近上がってきているが前回から横ばい
平均時給は上昇と景気後退が来る素振りはまだありません
FRBは今年3回(0.75%)の利下げを想定
金利先物市場は5回(1.25%)を織り込んでいます
高金利が維持されているにも関わらず米国経済は強いままです
植田総裁も謎と発言するほどです。
市場が思っているほど利下げを急ぐ必要性がない可能性があり
住宅価格上昇などインフレ懸念でドルが再び上昇する可能性があると思っています
あくまで中期的な予想であり、長期的には利下げによるドル安予想は変わりません。
去年からドル安が来るということは予想してきましたが、
謎に強い米経済がまだまだ時間稼ぎをする可能性があるということを考えて、今年前半はトレードしたいと思います。

米経済が強いままでインフレ懸念もありドルが上昇すると言ってますね
実際のドルインデを見てみましょう

ドルインデ日足

年始からぐんぐんと上がってくれてます
年始の読みが良かったみたいです(やったね!!また予想的中!!)

今後のドルの行方

この半年で状況も変わってきました。
まず失業率の上昇は4%まで上がってきました。

失業率がMAゴールデンクロスすると?

サロン内でも以前投稿しましたが、MAがゴールデンクロスを形成すると、勢いを伴って失業率が上昇していることがチャートから読み取れます。毎月のノイズはありつつも、ここから失業率が下がることは想像しにくく、上昇を想定してトレードすることが定石に見えます。
失業率上昇は利下げにつながる傾向があるため、ドルは下落基調になると予想されます。その他、インフレ減速や大統領選挙など、利下げの要因が揃っていますので、ドルの下落目線が強くなります。

コモディティ

原油は米国経済に依存されますので強い状態が続くようであれば上
それ以外では下という認識です。
イスラエルやその他の戦争などで上昇する可能性もありますので
上目線が強いです。

雑な考察してますね(笑)
チャートを見てみましょう!

年始から上昇基調であり4月の段階で天井を付けてます。
そこから6月まで下落し直近は上昇基調ですね。
米国経済は強いままでしたので上昇予想は合っていたようです。
そこから強い下落となりましたのでドルなどに比べると
トレンドの展開が速いので、これがコモディティトレードの難しさの一因かもしれません。
今後トランプ優位で進むであろう大統領選挙はバイデン政権の脱炭素政策が無くなることを織り込んでいくと思わるため、(トランプは石油掘れ掘れ政策)原油価格の力強い上昇は無くなると思われます。

天然ガスは家庭の需給に左右される部分が多く、
今シーズンは暖冬傾向であり需要が多くなる要素は少ないです。
チャートを見るとウクライナ戦争勃発時のインパクトが強いですが
直近では落ち着きを見せているためそこまで魅力は感じられないと思います。


4月までは全く魅力のないレンジのガスでしたが高値抜け後は良い上昇を
見せてくれました。下から握られた牛の人とか爆益だと思います。

貴金属

ゴールドは長期で見て高値圏で推移していますが、
前述のドル高傾向であれば一旦の押しがあるのではと思われます。
しかしながらインフレ再燃となればモノの値段は上がるので更なる上昇の可能性もあります。
長期的には上目線で変わらずですので落ちたら拾う戦略が妥当かと思われます。
もちろん私は短期的なショートも取りたいと思っていますが(笑)
貴金属類で相関しても良いはずのシルバーが、ゴールドと比べ安値付近に滞在していることを考えると
シルバーロングの方が面白いかもしれません。超長期の話であり短期的には分かりませんのでご注意を

ゴールドに関してはどっちにも転びそうと自信がなさそうな考察ですねw
結果はドルと逆相関し上がっていきました。
インフレ懸念による物の値段が上がるという考察が正解だったようです。
シルバーがいいんじゃないと勧めてますがどうでしょう??
チャートを見てみましょう

年始から3月頃まではレンジ
そこから勢いよく上がってますね。
ゴールドは最高値更新してますが
シルバーはまだ過去の高値更新とはなっていません。

シルバー月足

歴史的にみてもインフレが過熱しており
世界情勢も不安なことが多いことから買われているゴールドですが
シルバーも最高値更新が近いのではないかと見ております
長期は上ということを考えつつトレードしていきたいと思います。

ウラン

最後にずっと推していたウラン
昨年12月に開催されたCOP28では「2050年までに2020年比で世界全体の原子力発電容量を3倍にする」という目標が宣言されました。
ヨーロッパ各国で小型の原子力発電の建設も始まり需要は高まることが予想されます。
現状でもかなりの勢いでスポット価格が上昇していますが、前述の通り景気後退局面では
エネルギーの需要も落ちますので、注意が必要です。
また、ウランを採掘、発電用に加工できる会社は世界的に少数であり、個別株に興味がある方は
調べてみてはいかがでしょうか。

ウランをかなり推していましたが現状では上がっているものの
思っていたほどの強さはありませんでした。
かなり時間のかかる内容ですので半期ではそこまで反応できなかったのかなと思います。今後も長い目で上がることを期待しながら見ていきたいと思います

CCJ日足

2024年後半相場見通し

さて、振り返りで結構な長さとなってしまいましたが、
ここから後半の見通しを書いていこうと思います。

米国大統領選挙

先日の討論会も話題となりましたが、概ねトランプ氏優勢の選挙となることが予想されています。
当選後の政策では法人税率を21%から20%に下げると言っています。
1%は大きな額ではないですが、もう1つの争点は2017年にトランプ政権によって行われた減税がもうすぐ期限切れとなることであり、トランプ氏はこれを延長する公算が高いと言われています。
延長した場合10年間で4.6兆ドルの減税となり、
こちらはかなり大きな金額です。
トランプ氏の政策が前政権の時と同じく減税とインフラ投資なら、金融市場がどうなるか考えていきたいと思います。

2016年のトランプ相場

まずは前回当選した時の相場を振り返りたいと思います。
2016年の11月に当選したトランプ氏ですがそこから
・金利⇒上昇
・期待インフレ率⇒上昇
・ドル⇒上昇
・ゴールド⇒当選時期に大きく下落もその後上昇
・株式市場⇒上昇

チャート貼りだすと長くなるので割愛します😥

さて、このような2016年のトランプ相場、前回と今回で違う点もあります。一番重要なのはインフレです。アメリカ国民がこれほどインフレに不満を漏らしている中、トランプ氏はインフレ的な政策をどれだけ行なうのか、
そしてそれが2016年のようにそのままドル高と株高に繋がるのかは、少し疑問が残ります。
最近フランスで解散総選挙が決定し、財政支出を主張する野党が台頭していることを懸念してフランスの金利が上昇、株価は下落しました。
2022年にイギリスのトラス首相(当時)がばら撒き政策によってポンドと英国債を暴落させた状況と同じであると言えます。
これまでは財政出動は金利を押し上げ為替レートの上昇に繋がっていました。ですが米国以外の先進国では財政支出で株価が下落する状況となっています。
アメリカだけが例外なのか?それはいつまでなのか?
かなり大きな疑問が浮かびます。
今回の大統領選挙で金利が上昇した時に、素直にドル高を連想してトレードは出来ないと考えます。

もちろんドル高になるかもしれませんが、初心者トレーダーとしては疑問が大きい所に資金を割り当てたくはありません。

ではどうするか?

金利の上昇です。
ドルや株価がどうなろうと、そこだけは固いと考えています。
金利とは名目金利(FRBの決定する金利)+期待インフレ率で決まります。
現状は今年の利下げは一回、トランプ大統領誕生で財政出動や減税で期待インフレ率は上がることが予想されます。
つまり金利の上昇だけは疑問がなく予想できる内容ということです。
債券の売りは日本個人トレーダーには敷居が高いですが、
探せばETF等はありますので債券の下落は面白いのではないかと思います。
ゴールドも金利に反応して下落からの上昇を狙うのも面白いですが、
そのタイミングはかなり難しいと思いますので、ゴールド戦士の戦いを見守りつつ参戦したいと思います。(先出しの方いないので寂しいマヨ)

まとめ

今年の後半は大統領選挙が一番大事になってくると思います。
そこに向けての様々な思惑とトランプ相場の始まりが現実となり
年末からさらに相場は大きく動いていくと思います。
かなりの荒波となることが予想されますがSANPAの皆さんと
波ニ乗レたらと思います。

エウレカーー!!

最後にふざけないと死んでしまう病が出てしました。
2024年後半考察は大統領選挙のみになってしまいましたが、
各考察の振り返りで今後どうするかも触れているので
そちらを参考にしてみてください。
最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。
長文駄文失礼いたしました。
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