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おっぱい募金に行ってきた(実践編)

!!!この文章には、おっぱいな表現が含まれています!!!

(「心の準備編」のつづき)

今回"揉まれる"側のセクシー女優は、総勢7名。参加者は募金のあと、その全員のおっぱいを揉むことができる。ただし、途中から2名ずつ休憩に入るため、全員を相手にできるのは、俺たち「B」グループまでだった。ちょっとした優越感を味わえた。

隣に並んでいる中国からの留学生に、「7名のなかで、気になる子はいる?」と尋ねると、彼は「いやぁ。彼女たちはまだ新人ですからね」と笑い飛ばした。「募金しておっぱいを揉む」以外、ほぼ何も調べずに出てきたので、なんというか、勉強になった。

「B」グループの列は、どんどん大きくなった。ほとんど男だったけど、彼女連れの若者や、女の子だけのグループもいくつかあった。

次第に通りすがりの人たちの注目を集めるようになって、スタッフに「整理券はどこで配っていますか?」と問い合わせる人も増えていく。だが、18:20の時点でその日の最終グループ(22:30~の回)の整理券をすべて配り終えたらしく、スタッフが何度も「ごめんなさい」している姿を見た。

■セキュリティは空港なみ

18:30ちょうどに、列は移動は動き始めた。会場までは300mほどあって、その場所まで「これからおっぱいを揉む者たち」が1列になって行進する。

ビルの入口で、まず整理券のチェックがあった。

そこからビルをあがるんだけど、7Fまで階段を上り続けなければならなかった。足がパンパンになったし、途中で息を切らしている人もいたが、誰も文句を言わなかった。おっぱいが引き出す力の偉大さは、すでにその時点で感じられた。

ようやく上りきると、まず整理券の回収があった。

次に、手荷物のチェックがあり、カバンのなかを細かくチェックされた。俺はカメラを持っていたが、それは問題とならなかった。おそらく、もっと変態チックな人が持ち込みそうな「液体」等がないか、調べていたのだろう。

手荷物チェックのあとは、ハンディ型の金属探知機で身体の前後を調べられた。空港で飛行機に乗る前に受けるチェックに近いレベルのセキュリティだ。

そして、会場に入った。そこからは、セクシー女優たちの姿は見えない。

まず、承諾書に住所と名前を記入する。「おっぱい募金」はスカパー! の番組『24時間テレビ エロは地球を救う!』で放送されるため、TVに映ってしまう可能性がある。だから、「エキストラとして出演することを認めますよ」というものだ。放送されるのはアダルト専門チャンネルなので、「たとえ自分が映ったとしても、それを観ているのもエロい人だから……」と自分を納得させることができた。

承諾書ができたら、写真入りの身分証明書と一緒にスタッフに見せ、記入した住所・名前が間違いないか(つまり、ウソのものではないか)のチェックが入る。その後、デジカメで身分証が写真撮影された。

会場に入ってからここまで、ずーっと「女の子が『もみもみ』と言ったら、『ぱぁ~い』と言いながら1回だけおっぱいを揉みましょう」というアナウンスが繰り返されていた。非日常的な言葉が機械的にくり返されるので、すでに異世界に迷い込んでしまったような感覚に陥っていた。

■「もみもみ」「ぱぁ~い!」

これだけの段階を経て、ようやく募金となる。ここから先は、撮影禁止だ。

あくまで募金なので、金額は参加者の裁量次第。主催者側は「できれば1000円以上の募金をして頂ければ幸い」とアナウンスしているので、ほとんどの人が1000円を入れたのではないかと思う。俺の場合は、「ふだん俺に仕事をくれる人たちの分まで揉んでくるんだ!」という想いが強くなっていたので、もうちょっと多めに入れてきた。

募金箱から順路をたどっていくと、消毒液を構えたおっさんがいて、両手を消毒した。

そして、角を曲がると――。

おっぱいがあった。女の子たちがTシャツをたくし上げて、おっぱいをさらけ出しているのだ。水着や下着を着用しておらず、すべて「生」の状態だ。それらのおっぱいが大きいとか綺麗だとか思う前に、まずおっぱいが7セット並んでいるというその事実に、頭がぼーっとなった。1つだけでも充分おっぱいなのに、それが7セット14コ目の前に並んでいるのだ。己の脳みそが、現実を処理できなくなっているのを感じた。

だが、じっくり落ち着いている暇はない。

女の子の前まで来ると、すぐに「もみもみ」コールが始まる。何度も言い聞かされたように、女の子が「もみもみ」と言ったら、「ぱぁ~い」と言いながらおっぱいを揉まなければならないのだ。俺は一種の条件反射のように両手を伸ばし、目の前にあるものを1回揉んだ。

1人目はおそらく、川美優香さん(Eカップ)という方だったのではないかと思うが、そのあまりのふかふか具合に、「うわっ、柔らかい!」と声を出してしまった。すると、女の子もわざわざ俺のほうに振りかえって、「ありがとうございます!」と言ってくれた。えへへ、こちらこそ……と、一瞬で俺は温かな空気に包まれていた。

だが余韻に浸る間もなく、すぐに次のおっぱいが迫っている。「もみもみ」「ぱぁ~い」、「もみもみ」「ぱぁ~い」と、テンポよくおっぱいタッチが進む。始まる前は、大人らしくクールに振る舞おうと思っていたのに、気が付けば120%の笑顔で「ぱぁ~い」と言っている自分がいた。さすが、生まれてすぐ俺に「生きるということ」を感じさせてくれたものだけあって、地力が違う。おっぱいだ……おっぱいだ……と思っているうちに、無事すべてを揉み終えていた。

おっぱいコーナーを出て、しばらく呆然としていると、次から次へと揉み終えた人たちが出てきた。彼らも皆、笑っていた。「チョー楽しかったね」「よかったよね」と口ぐちに言い合っていた。俺もまったく同じ感想だった。

行列に並んでいたとき、中国からの留学生が

「これは世界を救うためにやるんですからね!」

と言っていたのを思い出した。その時は、「こいつ、自分で自分に言い訳してやがる」と内心笑ってしまったけど、考えを改めざるを得なかった。

どんなに頑固な人でもこれを経験したら、きっと優しい気持ちになれるはずだ。世界を救えるはずだと思った。

記念品として、コンドームと薄型TENGAがもらえた。

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