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おっぱい募金に行ってきた(心の準備編)

!!!この文章には、おっぱいな表現が含まれています!!!

「なんだか社会貢献をしたい気分だなぁ」と思っていたところへ、たまたま「おっぱい募金」が開催されることを知った。

おっぱい募金は、BSスカパー! で放送されるチャリティー番組の企画。募金をしたあとで、そのルート上で待ついわゆる"セクシー女優"たちのおっぱいを、じかに(つまり、生で)揉むというものだ。

どんな仕組みなんだろう。どんな人たちが来るのだろう。そして、どんな感触なんだろう。

さまざまな疑問がわいたので、行ってみた。

■まず、青いパンツをはいた

会場は、新宿・歌舞伎町にあるビルの1フロア。12月5日(土)の18:00~23:00、6日(日)の10:00~20:00の2日にわたって開催されるということなので、5日の夕方、新宿に向かうことにした。

家を出る前に、両手の爪を切った。おっぱいに接するにあたって、これくらいのたしなみは必要だと思った。

そして、寒色系のパンツを履いた。俺は企画のプレゼンなど情熱的になるべきときは暖色系のパンツを、交渉ごとなど冷静さが求められるときは寒色系のパンツを履いて出かけることにしている。今回は、落ちついた行動が求められると思ったので、青いパンツを選択した。

17時ごろ歌舞伎町に着いて、あたりをうろついていると、取り壊し中の「ミラノボウル」のビルの隣の薄暗い場所に、おっさんが30人ほど並んでいるのを見つけた。

直感が「この行列だ!」と叫んでいたが、念のため最後尾にいた男性に、「これは何の行列ですか?」と聞いた。男性は「おっぱい」と口に出すのが照れくさかったと見え、「コレです。コレ」と、両手を突きだしてモミモミする仕草をした。どう考えても、そのポーズのほうが恥ずかしいだろうと思ったけど、それは言わない約束だった。すでに整理券は配られたのかと尋ねると、「それが私にもわからないんです……」とのことだった。

仕方がないので、列の先頭にいたジェントルマンに同じ質問をすると、「整理券はゲームセンターのあたりでもらいました」と教えてくれた。「15時くらいから配っていた」とのことだったので、間に合わなかったか……と、早くも悔しくなった。やっぱり本気の人たちは違うと思った。それでも、教えてもらった場所に行ってみると、番組スタッフらしき人がまだいたので、駆け寄って1枚もらった。

■「B」グループになって

だが、俺がもらった整理券は18:30からの「B」グループのものだった。また列に戻ってとりあえず並んでみたが、やがてそこにもスタッフがやってきて、「A」のチケットを持っている人だけが並ぶように言った。「B」以降のチケットを持つ人は、18:30近くになってからまた来るようにとのことだった。

しばらく時間を潰してからまた同じ場所に戻ると、ちょうど「A」グループの人たちが動きだすところだった。ざっと数えて100人以上の「A」グル―プを見送っていると、なんか妙な心境になった。なんだろう、この気持ち……。しばらく考えてわかった。「A」グループの人たちは俺にとって、「彼女の元彼」みたいな立ち位置なのだ。だから、なんかちょっと悔しかったのだ。

「A」グループが去ると、「B」のチケットを持つ者たちは自主的に整列し始めた。「A」グループのやり方を見ていたので、皆、スタッフが指示を出す前に綺麗に並んだ。俺も列に入ってみると、隣に中国語を話す若者グループがいた。日本語が通じるかなぁと思いつつ、「このイベントをどうやって知ったの?」と話しかける。すると、留学生だという男の子は「世界中が知っていますよ!」と答えてくれた。ほう、そんなものかと思いつつ、今度は「じゃ、なぜ君たちは『おっぱい募金』に参加しようと思ったの?」と聞くと、

「日本に来て、もう1ヶ月ですから!」

と誇らしげに言った。1ヶ月でセクシー女優のおっぱいを揉むのは、展開が早すぎる気がしたけど、じゃあどれくらいだったら正解だったのかは、俺にもわからなかった。

つづく

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