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志布志市・潤ケ野校区コミュニティ協議会 | 地域連携アドバイザー派遣③ 最終回

 2023年1月末、潤ケ野校区コミュニティ協議会(鹿児島県志布志市)さんと、地域連携アドバイザー・加藤潤さん(NPO法人頴娃おこそ会副理事長)による、第3回目のワークショップが行われました!

これまでの様子は、下記をご覧下さい!
▼第1回目アドバイザー派遣の様子
https://note.com/tegakidesign/n/n888b11b962ad
▼第2回目アドバイザー派遣の様子
https://note.com/tegakidesign/n/n7d7633c95574

◆当日の流れ

 これまで、加藤さんによる講話や空き家診断を交えながら、空き家活用への学びを深めてきた潤ケ野校区コミュニティ協議会の皆さん。最終回は、地域の空き家を実際に改修する予定でしたが、物件の準備が整わず、空き家に見立てたDIY作業を行うことにしました!

まずは、潤ケ野校区コミュニティ協議会会長(右)と加藤さん(左)より、当日の流れについて説明をいただきます
その後、会場となるキャンプ場(うるがのフレンドパーク内)へ移動します


◆いざDIY作業へ

 加藤さんの指導のもと、キャンプ場の〈東屋の床の修復作業〉と〈ウッドデッキづくり〉、ふたつの作業を並行して進めていきます。

〈東屋の床の修復作業班〉加藤さんより作業の説明を頂きます
〈ウッドデッキづくり班〉協議会会長さんの監督のもと作業が始まります
東屋の床が傷んでしまった要因について説明。湿気の多い場所においては、木材は腐りやすい
次に、使用する木材について説明。屋外においては、湿気・シロアリ等による木材の傷みを防ぐ保護塗料を塗った木材を使うことが好ましい
ウッドデッキ天板を支える下地の補強作業。必要な木材の長さを測ります
木材をカットするため、電動丸ノコの使い方を習います。ケガをしないよう細心の注意を払います
長さを測り、実際にカットしていきます
下地の補強作業と並行して、東屋の床板を用意していきます
床材に保護塗料を塗る前に、表面をヤスリで削ります
ヤスリをかけた床板に保護塗料を塗っていきます
用意した下地と床板をインパクトドライバーでビス止めしていきます
インパクトドライバーの使い方にも工夫が必要。使い方の基本を習います
インパクトドライバーの実践を重ね、上達していく参加者の皆さん。
参加者の中で自然と役割分担がなされ、総力戦で東屋の床修復にのぞみます
木材カットを重ね、電動工具の使い方にも慣れてきた参加者の皆さん
わからないところや難しいところは、加藤さんにお聞きしします
ワークショップ終盤では、参加者同士で電動工具の使い方を教え合えるように。
東屋の床、修復完了です!
並行して行われていたウッドデッキづくりも、参加者みんなで力を合わせて進みます。
インパクトドライバーを使ったビス止めを繰り返し、終盤にはお手のものに。

 「初心者であっても、電動工具を正しく使えばプロのような仕事ができます。また、ワークショップ的に人数をかけて取り組むことで、作業が進むのはもちろん、参加者同士の交流が生まれます。今日の実践を通して、空き家再生現場のことを少しでも体感していただけたのではないでしょうか」と加藤さん。

 作業の後は、室内へ戻り、全体でのふり返りに入っていきます。

◆ふり返りと感想共有

 感想共有の前に、まずは前回の意見交換の様子を全体に共有します。

前回の潤ケ野校区内の空き家視察の内容を全体に共有
加藤さんの経験を踏まえながら、校区内の空き家と物件を取り巻く状況を考察。空き家の活用においては「意外とクリアできる問題はある」と加藤さん
潤ケ野校区の住民の方を中心に、その後の質疑応答も続きます。

 質疑応答後、最後に一人一言ずつ、空き家活用セミナーの感想を共有します。

 皆さんの声を受けて、加藤さんより講評をいただきます。

 「皆さんからコメントがあったように、『簡単じゃない』というのが空き家です。不動産やプロから見放されてしまったのが空き家ですから。ですが、難しいからとそこで終わってしまうのではなく、今日皆さんに感じてもらった作業そのものの楽しさや、地域を何とかしようという想いなど、ビジネスではない力のほうが、空き家の活用においては大事だったりします。

 こういう力は、都会にはあまりなく、田舎・過疎地でこそ働く力であり、それはチャンスでもあると思っています。

 全3回にわたる研修を通して、参加者の皆さんは空き家の存在を知り、それぞれに思いを重ね、これからまた一歩、進んで行かれることと思います。この研修は、地域にも、皆さんにとっても、貴重な一歩だったのではないかと思います。

「これまでの全3回のセミナーがきっかけとなって、地域の今後につながれば何より」と加藤さん。

 この研修は、潤ケ野校区コミュニティ協議会をはじめとする地域の皆さんがいないとできなかったこと。その中でも、毎回、丁寧にコーディネートしてくださった川崎桃子さんの存在があってこその研修でした。皆さま、本当にありがとうございました」と加藤さん。

 最後に、会長より「皆さん、全3回本当にありがとうございました。今後、空き家活用を潤ケ野校区コミュニティ協議会で手がけたいと思っています。そのためにも、私自身が、加藤さんの空き家再生の現場に勉強に行ってみたいと思います!」と力強い締めの挨拶を頂き、閉会となりました。

 潤ケ野校区コミュニティ協議会と加藤さんの全3回の意見交換を通して、会を増すごとに、参加された皆さんの熱量が高まっていく空気感が印象的でした!

 加藤さんがおっしゃるように、今回の研修を機に、知り・学び・体感し、多くの参加者の方を巻き込みながら、空き家活用への一歩を踏み出した潤ケ野校区コミュニティ協議会。
 
 エネルギッシュな潤ケ野校区コミュニティ協議会のこれからの展開に目が離せません…!貴重な時間をご一緒させていただき、誠にありがとうございました!!

取材日:令和5年1月28日
公開日:令和5年3月15日

本事業は【令和4年度 鹿児島県共生・協働センター「地域資源活用・協働促進事業」の地域連携アドバイザー派遣支援】を活用したものでした!詳細は、共生・協働センターのHPをご覧ください。
https://www.pref.kagoshima.jp/ab12/shigen/index.html

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