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【就職】これからSEを目指している文系学生の皆さんへ

以前、たまきさんから頂いたコメントで、「キャリアコンサルタントしてSEを目指す文系学生にアドバイスするために最低限知っていた方が良いことがあれば教えてほしいです。」という旨の内容がありました。少し時間が経ってしまいましたが、これからSEに就職したいけど、あまりイメージがついていない方は是非この記事を読んでほしいです。

まず大枠でSEは以下に大別できるかなと思います。


ITコンサルタント系
•顧客課題を調査し課題を解決するためのシステム要件を定義する。
•多分逆のパターンもあって元々自社で持つサービスを使って顧客課題を解決する。
また、起業する人達が多い職種でもある。

ネットワークシステム系(こちらが一般的なSEだと思う。)
•インターネットシステム構築のためのプロジェクトマネジメントをする。
•要件に従ってネットシステム構築を行う。具体的にはLinuxやWindowsの設定やアプリケーション通信のためのプログラミング等を行う。最近だとAWSやAzureのようなクラウド環境を構築する。
•情報セキュリティ対策及び推進。

アプリケーション系
iphoneやAndroid OSのためのアプリケーションを開発する。SEというよりアプリケーション開発エンジニアと呼ばれることが多い。

ハードウェア系(組み込みSE)
•ルーター、スイッチ等LAN製品のソフトウェア開発。ハードウェアを認識する為のドライバ開発だったりLAN性能を測定して実装したりする。ちなみに私はココの職種です。

フィールド系
•社内LANのトラブルシューティング
•カスタマーサポート
上記とも顧客のトラブルを技術的に解決するので技術力が身につきやすい。
•エバンジェリスト 社内外に自社のテクノロジー情報を広報する。SNS発信してインフルエンサーになる人もいる。

etc…

文系であっても上記の仕事は勉強を怠らずに日々努力すれば職に就くことは可能です。。(ハードウェア系は理系の方が採用され易いですが…。) ネットワーク構築で数字を扱うことはありますが、2進数や16進数の数え方がまず分かれば大丈夫です。また、上記に加えて同じSEでも下記のように会社によって若干毛色が変わってきます。

•salesfoceやSAPのように自社サービスを展開して顧客課題を解決する。
•NTT、富士通、NECのように官公庁や大企業から要求される案件のシステムを構築する。最近だとアクセンチュアのような外資系企業もこちら側に入る気がする。部署によっては旧態依然とした環境になるので注意。
•YahooやLINEのような自社でサービスを持つ企業の運用保守のためのソフトを作る。新しいツールを使うことに積極的な感じがする。
•AWSやMicrosoftのようにクラウド環境を提供しているサービスのサポートをする。
•デンソーやヤマハのようにハードウェア制御のソフトを作る。

外資系IT企業は年収が高く魅力的ですが、新卒で入るのは難しいです。しかし3年から5年ほど働いてから経験者枠で転職する方が難易度が低い場合があります。まずは日系企業でスキルをつけてから挑戦するのも一つの選択肢として覚えた方が良いと思います。

どこの企業も一長一短はあります。自分はハードウェアをやりたいのか、それともサービス開発をしたいのか。新しいツールをバシバシ試せるカルチャーのある部署の方が楽しいのか、それとも過去の実績を重視して堅実な開発を行う部署の方が安心して働けるのか。企業の規模が大きければ大きいほど、部署ごとのカルチャーも変わってきます。できるだけインターンシップ等を活用して企業の中身を知るようにしていきましょう。頭でいくら考えても自分が何をやりたいかはわかりません。

仏教に「身口意」という言葉があります。まずはじめに体で触れ、触れたものに対して相手に情報を伝えるために口が動き、最後に言葉がでてきます。つまり、物事を判断するにはまず自身の体で試すことが大事です。巷で「よく考えてから行動しろ。」という人がいますが、何が向いてるか考えても答えなんか出てくる訳が無いし、考えるより慣れた方が早いです。キャリアコンサルタントをしている方も、まだ就活時期までに時間の猶予がある学生に対して是非SE職に近いインターンやアルバイト、ボランティア等に参加することを薦めてほしいです。

あまり就活時期まで時間が無いけどSEを目指したいという文系学生について、ネットワーク構築勉強方法としてAWSやさくらインターネットのようなクラウドを使って、なるべくコストを抑えながら自作ブログサイトを作るこ
とをお勧めします。「意外と簡単だぞ。」と気づけたら占めたものです。

ハードウェアの場合はArduinoやRasberry Piといったマイコンで自作監視カメラやミニ四駆を作ってみたりすると良いと思います。

基本情報処理の資格を勉強してみるのも良いですが、まずは自分で簡単に動かしてみることをお勧めします。

どうしても自分で作るのが億劫である場合、ハッカソンや勉強会の参加をオススメします。一人で作るのでは無く、グループで協力し合いながらプロダクトを作ることが出来ます。有名どころだとJPhack等があります。

ちなみにですが、上記で作ったサービスやマイコンを進化させて独自性のある物が作れた場合、それがポートフォリオとなり就職の際に強力な武器となることがあるようです。私はそこまでの努力はできませんが、是非挑戦してみてほしいです。


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