【エッセイ】シンガポール旅行記2
前回はこちら。
テラフォーマー以外のアトラクションをチェックしてなかったので、僕は散歩しながら面白そうなアトラクションを周っていた。
何件か周ってから、長蛇の列のアトラクションを見つけた。ジェットコースターだった。
僕はジェットコースターが苦手だ。高い所も速い乗り物もどっちも苦手なので、それを二つ合わせたアトラクションは非常に苦手意識が強かった。
でも、僕はこのジェットコースターが気になった。きっと長蛇の列ができるほどの人気の理由があるはずだ。僕はその理由を調べるべく、自分のうちに抱える恐怖を引きずりながらバッグをコインロッカーに預けて最後尾に加わった。
1時間ほど並び続けた。もう後には引き返せないところまで列が進んでいた。
僕はジェットコースターに乗り、安全バーを降ろした。ジェットコースターがゆっくりとレールに沿って上昇し始めた。前方は空しか見えなかった。下を見ると、観光客が右往左往していた。僕は自分が空中にいるんじゃかいかと錯覚していた。ジェットコースターが上へ進むごとに恐怖が迫り上がった。
レールの先が見えなくなり、僕はジェットコースターが下ろうとしていることがわかった。僕はジェットコースターの後方に座っており空しか見えないので、どれだけ下り坂が急なのかわからなかった。これも恐怖心を強くした。
急にジェットコースターが勢いよく一気に下り、そのうち回転し始めた。僕は目が回り、自分がどこにいて何の景色を見ているかわからなくなった。ただ一人で恐怖心からギャーギャー騒いでいたのを自分の耳で聞き取っていた。
降り始めてからはあっという間に終点に着いた。体感では30秒ほどだった。思ったよりあっけなかった。
ジェットコースターから降りるときに隣りの人に肩を叩かれ「Good job!」と言われたのが非常に恥ずかしかった。
結局僕は、このアトラクションがなぜこんなに人気なのかわからなかった。
今日も記事を読んでいただきありがとうございます。
僕はジェットコースターがもっと苦手になった。
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