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【まとめ】LOVOT開発者 林要著「ゼロイチ」

「LOVOT」というロボットを皆さんご存じでしょうか。「Groove X」の家庭用ロボットですが、2020年現在人気だそうです。

私はホリエモンのYouTubeで知ったのですが、確かに従来のロボットとは違って「可愛い」ロボットですね。

昔「ファービー」というロボットがあったのですが、あの頃の時代を彷彿とさせます。「AIBO」もリニューアルして市場に出ましたからね。

「Groove X」代表の林要さんは、以前Pepperの開発にも携わっていたそうです。

気になって経歴を見ていると、どうもトヨタ出身ということなので、大手自動車メーカー出身者がベンチャー起業したことになります。こういうキャリアはあまり聞かないなと思ったこと、私自身も大手メーカーでエンジニアとして勤務していることから興味が沸き、林要さんの「ゼロイチ」を読みました。

率直な感想を書くと、大手メーカー勤務で「新しいことをしたい!」とくすぶっている方には背中を押してもらえる一冊になってるのではないかと思います。

オススメボイント!

1.大手の技術職出身が、如何にしてPepper開発まで至ったか、その時の思考や経験を追体験できる。
2.訓練さえすれば、実は誰でも「ゼロイチ」が出来ることがわかる

1.はそれ狙いで読んでいた所もあるので、自分の経験と照らし合わせながら「成程」と思いながら読めるかと思います。

2.については読んでみるまで気づかなかった視点です。寧ろ、大手の場合だと優秀でない人の方がゼロイチに関われるチャンスが多いということがわかりました。基本的には大手の業務というのは主力事業の運用保守をミスなく、納期までに完了できる人が評価されていくシステムになっているからです。

そのため大手の優秀なエンジニアは自分達の「安全」な範囲で事業の運用保守を作業していくことになるため、「ゼロイチ」とは無縁の状態になります。「ゼロイチ」の部署はどの企業にも実はあると思うのですが、大抵日陰者です。なぜなら利益を生まない部署だからです。

「ゼロイチ」をする上で気を付けなければならないことがあります。それは、ストレスが多大というところです。

ゴールが見えない中、試行錯誤を繰り返して開発することは新規産業では当たり前のことです。自分の時間を全て仕事に割り当てても納期に間に合うかどうかという開発を続けていくため、ガス欠にならないように日々メンタルを調整することが大事です。

苦しいのを承知で何か0から挑戦したい!とモヤモヤしているエンジニアには「道しるべ」的な本となるはずです。是非本を手に取ってみては如何でしょうか。

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