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【エッセイ】厚切りジェイソン評

ちょっと前だけどYouTubeを見てると時々「プログラミングを勉強するなら、テックキャンプで、学びましょー!」と元気よく出てくる厚切りジェイソンを見かけたことがあった。私はエンジニアなのでエンジニア出身の厚切りジェイソンのキャリアは意識していて、時々今でも調べたり参考にする事がある。

厚切りジェイソンのキャリアは見事なまでにキラキラ輝いているように見える。日本語を勉強して旭化成にインターン後、GEに入社し、働きながら修士課程を卒業し、転職する。その後転職を繰り返しつつもMBAを取得してテラスカイの社長となる。そして働きながらお笑い芸人になり一世を風靡した。性格は倹約家で、しばしば資産運用についてもコメントしている事もある。ビジネス系お笑い芸人だ。

しかし、この華麗な経歴で皆んなが知っているのは”Why japanese people!”のみ。ビジネスでは社長のため偉いのは分かるが、どのような事業をしているかはほとんどの人が認識していない。一応IT関連だが、それでも何だかしっくりこない。勿論テレビにそこまで持ち出す必要はないがそこが抜けているから私としては空虚さを感じる。

彼は「早く社長になりたかった。」とコメントしている。「社長になりたかった」としか言わないため、「社長になって何をしたかったのか」が抜けている。ただ何となく社長になりたかっただけなのかもしれない。そこの点も空虚さを感じる。

もし他にやりたい事が無ければ厚切りジェイソンはこの状態でキープしたまま人生を過ごすのだろう。勿論収入もガッボリある筈なのでこれ以上何かやる必要はない。やりたい事よりもなりたいものに人生の価値を見出すタイプかもしれない。ただ何かビジョンみたいなモノが欠落している。そして倹約家なのは芸能人目線で見ると貧乏臭い。貧乏臭いというか一般人である。そういう意味では、他の芸能人とは異質の存在なので簡単に表舞台から消えたとしても細々と仕事はありそうでもある。

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